1.berangkat-ブランカー
2.carnavalーカルナヴァルー
3.berangkat-ブランカー(オリジナル・カラオケ)
誰でもいつかは
大地に溶けてく
あなたへの愛を
太陽に焼きつけて
最近、
自分が生まれた頃には当たり前に流通していた8cmシングルが無性に懐かしくなって
よく聴いたり買ったりするようになったので、個人的趣味全開の企画としてちまちまレビューしてこうと思う
初回誰の何にするかで随分迷ったんですが、管理人にとって原点と言えるブームの曲にする事にした。
自分が横浜の小学校に通っていた頃
5年と6年の担当だったÝ先生がTHE BOOMのファンだった
(記憶によるとプロレスとか「夢のクレヨン王国」のファンでもあった)。
個人的に、
それまでも観ていたアニメの曲だったり、
或いはポンキッキーズの曲だったりを歌ってたりしてたんだけど、
俗に言う音楽好き(?)みたいになったのは恐らくはこの先生の影響だっただろう。
まず、小4の時のクラス合唱で「風になりたい」を歌わされた。今振り返るとかなりの職権乱用なんですが、
ただ、熱心な音楽リスナーでなかった当時の自分もあの曲は素直に「良い曲だな~」って思えた
小学生の頃の記憶はイロイロ曖昧ですけど、
はっきりと言えるのはそれが歌ってものを真剣に好きになったきっかけなんだと思う。
その後、
みんなが「風になりたい」を気に入った事に味を占めたのか、
今度は組体操に使う楽曲にこの「berangkat-ブランカー」を
今でも忘れないのは、イントロが流れた瞬間「チャルメラ?」って笑いが起きてちょっと不穏な空気が漂った事
ただ、一度THE BOOMの歌やメロディをみんなで共有しイベントの一環としてやり切ってたので
最初の苦笑はどこへやらいつの間にか受け入れられてそれなりに楽しくやってたと思う。
振付で覚えてるのは、
「ほどきかけたシューズ 結び直して」の部分で
実際に靴ひもを結び直すジェスチャーを取り入れてたこと
この歌詞に関しては恐らくは人生の比喩としても歌われてると思うんですけど、
当時はただただ「紐を結ぶんだ~」としか考えてなかったのは振り返ると懐かしいですね。
愛し合うことに 怯えていないで
南行きの風に 身をまかせばいい
楽曲に関しては、
当時THE BOOMが傾倒していたブラジル音楽、及び民族音楽の要素が詰まった
「ポップス」・・・だと思います。冒頭の印象的なチャルメラの様なサウンドから、
そういった海外の音楽の要素を散りばめながらも
メロディや歌い回しに関しては
日本人にも馴染みがあるポップ・ミュージックとして鳴らしているのが秀逸な楽曲
その上で、スケール感たっぷりのサビが気持ち良く解放感にも満ちた一曲に仕上がっていますね。
THE BOOMの中でも知名度は高い方でライブでも聴いた記憶のある名曲の内の一つです。
先ほど、
歌詞の本当の意味に関して子供の時は分かって無かった部分もあった~的な記述をしましたが、
そんな子供の頃でも「大地にとけてく」の意味はなんとなく理解してたと思う。
滑らかでポップなサビメロ、
だけど、
歌われてるのは(間接的に)「人はいつか必ず死ぬ。」というメメントモリ的なフレーズ。
そのギャップというか、眩しいんだけどどこか切ない~みたいな、
今思えばそのトリッキーな感覚に音楽の奥深さを感じてたのかもしれないですね
いつかは消えゆく定めだからこそ、
今感じれてる/感じたい愛を大切にして生きてゆきたい。
そんな事を想わせてもくれる爽やかな音像でありながら尊いメッセージも詰まっているナンバー
また、
もう一つのサビは「誰でもいつかは あの海を渡る」という事で
ジャケットにも書いてある当時のタイアップに忠実なフレーズが並んでます
こっちのサビも大好きでそのまんまの意味に加えて‟人生の岐路”とも捉えられるので
そういう意味ではあらゆる角度からスケールのデカい楽曲として昔から楽しんでた気がします。
この曲は管理人の思い出そのものなので、最早何かと比べる事さえ出来ないというか、
きっと生涯持って歩くであろうピースの一つ...みたいな感覚ですね。
「carnavalーカルナヴァルー」は、
アコースティックサウンドが聴いていて気持ち良い軽快なポップチューンになってます
テンポも速くて疾走感もあるのでミドルテンポの表題曲とはまた違う魅力がありますね
っていうか、
正直こっちもシングル曲にしてもおかしくないくらいに爽やかでキャッチーな楽曲だと思う
宮沢さんの歌声も素晴らしくて、
個人的には歌の上手い男性歌手の話題でもっと宮沢さんの名前が挙がって欲しいな~って感じてますね笑
(「からたち野道」とか聴いて欲しい)。
歌詞も
「私に聴かせて
世界中の歌
carnavalの夜に」
と、
祝祭感、及び、
RPGのパーティイベントに使われても違和感の無い美しくて音楽愛に溢れたフレーズもまた素敵な一曲
表題曲が6分と少々長めなので、その分こっちは3分ちょいで終わる軽快なナンバーにしてるあたり
バランス感覚にも優れたシングルだったんだなあ、と振り返って感じましたね。
裏ジャケ。みんな若いな~(当たり前)。
このシングル、
大人になってから自費で購入したんですが、
小学生の頃かなり気に入っちゃって内心「先生くれないかな~」とか
クソガキにありがちなずうずうしい考えを持ってた事を今書いてて思い出しました。
正直、
今の自分は理想とは程遠いショボい大人になってしまったけれど、
これを聴いてた子供の頃は本気でこの曲を聴いて何かを夢見てた気がします
でも、言ってもまだ30代後半なんでまだこれからの人生長いんで...
今でもこのシングルを聴いて希望を抱いていたいな~と。
それと、
Ý先生はTHE BOOMの解散ライブに行ったのかが今でも気になっている
もしÝ先生がこれ読んでたら連絡下さい(99.9%ないだろうけど笑)。
多分、ブームがきっかけで歌聴いてみよう、音楽もっと聴こう。ってなったので、
完全に今みたいになってる原因なんだろうな、と思う。その後、普通にブームのファンになってた
そう考えると職権乱用とは言えさり気なく布教成功してたのは見事にしてやられたり!って感じです。
Ý先生、ありがとう。