1.ゆずれない願い
2.あの日の二人はもういない
3.ゆずれない願い(オリジナル・カラオケ)
いつも跳べないハードルを
負けない気持ちでクリアしてきたけど
出し切れない実力は 誰のせい?
1994年に出たシングル。
2024年からするとちょうど30年前である。
その頃、管理人は大体8歳とまあまあ物心付くか付かないかのタイミングだった。
この曲は当時観ていたアニメ「魔法騎士レイアース」のOPだったので自然と知った
ただ、
正直アニソンの枠を飛び越えてお茶の間に浸透しミリオンヒットまでいった楽曲なので、
例えそのアニメを観た事ない人でも知っているレベルの楽曲だとも思う
今振り返るとちょっと群を抜いてこの手のアニメの主題歌としては売れてた気がする
引くぐらい・・・笑
ちなみに、
レイアースを観ていたのは完全に姉の影響
今では姉は旦那と3人の子供と立派な家で暮らしていて...とダイアモンドとゴミみたいな関係性になってるが、
当時は姉の真似ばっかりしていたんですな。意外と男くさいものはほぼほぼ観てなかった。
「ゆずれない願い」は、
その時から大好きな曲だった。
今聴くと、
楽曲・・・というか歌詞のイメージを具現化した様なギターの音色が素晴らしい。
子供の頃は歌詞とメロディくらいしか聴いてなかったけど、
よく聴き込むと最後の歌詞が終わったタイミングで鳴るギターリフ自体が、
ある意味歌詞以上に歌詞やってて本当に素晴らしい曲なんだな。と理解出来る。
そして、
ガキんちょの頃はただただ素直に聴いてたけど、
田村直美さんの歌唱力がえげつない。
声量がまずハンパないし、
声質も綺麗
その上、
ビブラート効かせまくりの正にクリスタルボイス...とでも言うべき見事な歌唱に仕上がってると思う
なんでしょう、力強いんですけど、繊細さも感じられる・・・みたいな。
ある意味この人しか持ちえない独特な声だとも思った。
そして、歌詞である。
冒頭に引用した歌詞は、
よくTVで流れるサビ以上に懐かしさを感じるものだ(フルじゃないと聴けないから)。
「出し切れない実力は誰のせい?」と
作中では答えを提示せず、
敢えて聴き手に委ねる形をとっている。
この問いかけに関しては、例えば「自分自身」とか当て嵌める事が出来そうだけど、
逆に言えばそれ以外の回答にしてしまうと途端に情けなくなってしまう(「他人」とかね)。
つまり、
❝他人のせいにするな❞という話である
今の自分に誇りを持てないのも、
今の現状に空しさを憶えるのも、
結局は他ならぬ自分自身の生き方の結果に過ぎない。
それを、突き放すでもなく、メッセージでもない、問い掛けという形を取って聴き手に教えてくれる
限りなくシンプルで力強いサビの歌詞に隠れて技術的な部分が見え隠れするBメロの歌詞があるからこそ、
その後のサビの歌唱が引き立つ...と考えると、俄然エネルギーが漲る希望のアンセムになってると思う
それと、
タイトルの「ゆずれない」を譲れないではなくひらがなにしてるのも良い
「譲れない願い」だとどこか演歌っぽくなってしまう?ので、
よりポップに感じられるひらがなの方が正解だろう。
聴いてると元気になる曲だし、明るい気分になるし、ポジティブなモードにもなれる。
その裏には挫折や葛藤も感じさせるけど、だからこそそれを振り切るエネルギーで反発していく
そう考えると根底にはロック魂を感じさせる楽曲であり、
尚且つ、
アラフォー世代(管理人あと数年で不惑になっちゃうから、そういう事になっちゃうよね~涙)にとっての、
ある種の金字塔.....及び光のアンセムとして今後も末永く愛されていくであろう名曲である。
いや、
結構延々とカバーもされてるので、
意外と幅広い年代にも愛されてるかもしれない。
ちなみに、同じアニメに提供した「光と影を抱きしめたまま」も名曲ですね。
カップリングの「あの日の二人はもういない」は、
昔の恋人を偶然見かけた時の心情が結構細かく綴られているバラッド。
ただ、
今聴くと、
「変わらないものなんて
何ひとつないけれど懐かしい」という、
このフレーズが90年代自体を懐かしんでる様に聴こえます
勿論、90年代に発表されたシングルなんで元々は絶対そうではないんだけど(笑
ただ、
自分は今の自分も大切にしてるけど、
昔の自分も大切にしたい気持ちがあって・・・
やっぱり「あの頃の自分」も喜ばせたいし忘れたくないし、好きなものは出来るだけ好きでいたいし、
時間が経ったからって軽んじたくもないし。そういう意味では、過去に想いを馳せる事が出来る、
ある意味懐かしくなって表題曲を聴いた次の曲としては相応しいバラッドに仕上がってると思う。
と、同時に、
ちょっぴり切なくもあります。。
裏ジャケ。
レイアースのグッズが無かったので、
同じ時代のアニメのグッズで代用しました、、、ダメかな笑
おせっかいかもしれないが、
今の日本に鳴り響いて欲しい曲の一つにも感じました。
そして今の自分自身にも...。