サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

TRICERATOPS「RETURN OF THE GREAT SKELETON 2023」@ヒューリックホール東京 23.10.1

2023-10-07 | LIVE












10月の1日、TRICERATOPSのライブを有楽町で観ました。









このライブのチケットはナタリーの記事によると2分で即完だったらしい。
自分は先行でたまたま当たったんですが中々のプラチナチケットだったんですね。
関東の2公演に申し込んで、
横浜と東京が当たったとき、
「思い出のアルバムだしどっちも行きたい!」となってかなり短い間隔だったんですが参加を決意
会場のヒューリックホールも今まで行った事のない新しいホールって事で興味がありました

前のライブレポでも書いた通り、
TRICERATOPSの「THE GREAT SKELETON'S MUSIC GUIDE BOOK」が人生で初めて、
❝自分のお金で❞購入したアルバム
でした。
買って貰ったのはそれまでにも沢山あったんですけど(SOPHIAとかMr.Childrenとか)、
手前の金で~ってなるとまた違うっつーか、結構ドキドキするじゃないですか(笑
しかもまだブレイク前の作品だったんで今思えばそこそこ冒険でした
当時は同級生でトライセラ知ってる人は居なかった
その後、
ポカリのCMソングで売れてからちょっと知名度上がりましたけどね。
まあ、クサい言い方すれば「初めてを捧げたアルバム」なんで、このライブに行くのは至上命題だったんです。
音楽好きでCD好きな人間がそういう作品のライブに行かないのは逆に違和感があると思う。
という訳で、以下またつらつら綴っていきます。











会場のヒューリックホール、
エレベーターなんで(ライブ後に)降りる時は時間掛かりますが、
ただ東京駅の直ぐ側の有楽町という立地、
それから駅からほぼすぐ~ってアクセスは素晴らしかったです
千葉(南)から東京は意外と遠いので正直助かりますね
それと、看板が今は無き新木場スタジオコーストみたいな表示しててちょっと胸アツでした
元々映画館だったらしいんで座席にドリンクを入れる場所があるんですよね
あれも実に快適でした。
一階席のみなんでそこまでデカキャパではないんですけど、
だからこそ今後また好きなバンドとかがここで演ってくれたら良いなぁと。


ライブ自体は横浜とセトリは変わらなかった。
一曲目から代表曲「Raspberry」
今振り返ると、
のっけからこの曲だったのは恐らくは2ndが主役のライブなんでそこまで目立つ位置に置きたくなかったのかも。
そこから、「スカルの柄」でゴリゴリなROCKを威勢良く響かせていく
この曲はこのツアーで改めて好きになった曲の一つで、
普段からそこまで聴いてはいなかったんですが
今ではすっかりゴリゴリのAメロと甘いサビの落差にヤラれて日常でも聴くようになりました♬
タイトル的にもこのツアーで定番曲に抜擢されるのもよく分かりますよね。

で、
個人的に大好きな「Ace」がまた聴けた。
記憶が確かならば、7thでNHK-FMミュージックスクエアにゲストで出た時に
この曲をフルで掛けれる3曲の中に選んでた覚えがあって、それ聴いて自分も好きになった思い出がありました
や、記憶違いだったら申し訳ないんですが(笑
サーフロック?とか思えるような軽快なバンドアンサンブル、
ライブならではのドラムアレンジも痛快でとっても気持ち良かった
横浜で聴いた時は「愛されたくてしょうがないんだよ」ってフレーズに一番グッと来たんですが、
この日は「この姿も愛すとしようか」って格好悪くてももがく自分を肯定するフレーズが最も胸に来ました。
セトリは同じでも、
こういう変化がやっぱ‟ライブだなあ、と。
曲目は同じでも、行く時の心情やその日のニュアンスで感じ方も全然変わるという。
ある種、それもライブの醍醐味の一つだと思うんで改めてこの日も行って良かったなぁ、と!

MCで「日頃の嫌なことも全部ぶっ飛ばしていって下さい!」ってセリフが身に沁みた。。
からの、これまた甘いサビメロが気持ち良い「Couple Days」、
それから、
アウトロの畳み掛ける様なドラミングに魅せられた「ロケットに乗って」とまずは2nd以外の楽曲でアプローチ。
そこから、個人的にも大好きな「PARTY」にて文字通り再現ライブが本格的に幕開けとなりました。


「PARTY」は、
ライブハウスの時と比べてロックコンサート感がありましたね
ライブと何が違うんだ?って問われたら説明が難しいんですが、
より丁寧にロック・ミュージックを味わってた・・・という印象ですかね
荒々しいライブハウスも勿論負けないくらい大好きで、それぞれの良さがあります。
 トライセラは、
思ってる以上に音源通りに演奏しないバンドで
次の「MIRROR」も良い意味で引き延ばしてよりディープなロックとして鳴らしてて、
めっちゃ堪らんかったです
ある意味、「ギターソロ飛ばします」みたいなのとは対極に居るんですが(笑
ただ、格好良いもんは格好良い。歌も当時の音源よりもコブシが効いてて円熟味を感じてました。
この曲の歌詞はそこまで能動性を出さずに能動を促してるセンスの良さが光ってますね。

シックに、しっとりと「GUATEMARA」、
ベースサウンドに魅せられた「FEVER」と当時のシングル曲を丁寧に演奏。
「FEVER」の時は文字通りディスコみたいな音像になっててシンプルに気持ち良かったです。
エキゾチックな間奏も聴き応えがあった「GREEN」、
オールディーズの匂いに酔い痴れた「GOOD TIMES」と
今でも健在!なTRICERATOPSの軽快且つメッセージ性もあるロックを大いに鳴らしていく
この曲では「まだ未完成な僕は日々努力さ 大人になる事は難しいけれど」ってフレーズが沁みました
この曲のスッと入って来て聴き手のやる気をパッと刺激して去っていく手さばきが大好きですね。


男のロマン、と言って良い歌詞が光る名曲「GOTHIC RING」
この曲は生で聴くと林さんのベースサウンドがあまりにも気持ち良くて極上でした
それと、琴線に触れるサビメロもやっぱり素敵だったし、
アウトロの部分、
音源とは違って静寂のアンサンブル~からの最後一瞬キメて終わるエンディングも最高でした!
 MCでは、
演者としてはたまには違ったアレンジでやりたくなる~って想いと、
でも聴き手としてはあのアレンジが良かったのに!ってなる気持ちも解かるから
その二つの想いの間で揺れ動いてる。とか、
自由に踊ったり聴いて欲しいから同じ動きは強制したくない。という本音を吐露してました
俗に言うワイパー等に対する葛藤も述べてましたけど、「一曲くらい試しにやってみようか?」
この時点で伏線撒いてましたね笑

このツアーで特に音源から大化けしている~って言えるのが「CARAMEL TEA」。
元々CDでもポップな曲ではあるんですけど、ライブでは更にカラフルで踊れるアレンジ、
キラッキラのギターリフ・・・で完全に素敵空間に誘(いざな)われてときめきウェーブ状態でした
大げさかもしれませんが、
光の粒子の中で音楽で踊ってる感じ、、、が恍惚的でございました
こういうディスコティックなサウンドでトリップ出来るのは本当ライブバンドだなって
横浜でもそうだったんですが歌詞の一部がライブ用に変えられてて、
熱狂のダンスフロアで涙を~みたいなよりエモーショナルなものになってそれもまた素晴らしかったです。
ただただ懐古してるだけじゃない、より進化させて提示してみせる矜持も感じられた一幕でしたね。
意外と渋いギターソロで女の子愛をポップに歌う「LIP CREAM」も楽しかった。
楽しかった時間は過ぎるのがあっという間、
最後は、
管理人がTRICERATOPSの中でも三本の指に入る位大好きな「SHORT HAIR」で締め~でした。


横浜で聴いた時も感動したけど、
この日は、
「すぐそこの将来に立ち向かわなくちゃね」の部分がえらい印象に残りました。
歌声から、悲壮感とか、不安とか、恐怖心とかも伝わって来て、
それでも、
「行くんだ。」という揺ぎ無い想いも感じて・・・
威勢良く自信満々ってカンジではなく、むしろ、本当は逃げたいけど、歯を食いしばって行かんとするカンジ
それがもう聴いててグッと来たし、演奏の上手さだけじゃなくて歌唱にも魅せられちゃいました
それから。
小学生の頃は純粋にドラマチックなサビメロに感動してた気がするんですけど、
大人になった今聴くとひたすらに未来に進もうとするある種の健気さが魅力的な曲にも感じて、
聴きながら「自分にも未来があるんだな。」ってバカみたいな事をふと感じてしまいました

だけど、
大人になっても少年みたいに未来に夢見て歩ける~って実は物凄い有り難い事で。
このアルバムをドキドキしながら買ったのは小学生の頃でしたけど、
その内容に大人になった今改めて大きく励まされている。
それを想うと、
初めての購入アルバムがこのアルバムで本当に良かった。
・・・と、本音で聴いてて想えたのが個人的にはとっても嬉しかったです。
例えば、他の作品でもそう思ってたかもしれないけど、でも、こういう再現ライブがあるとは限らないし。
そういう意味ではそれを踏まえた上でそれでもそう想えた~ってのが純粋な感情でした。
素晴らしい機会に感謝!
ありがとうございました!!!



















1.Raspberry
2.スカルの柄
3.Ace
4.Couple Days
5.ロケットに乗って
6.PARTY
7.MIRROR
8.GUATEMARA
9.FEVER
10.GREEN
11.GOOD TIMES
12.GOTHIC RING
13.CARAMEL TEA
14.LIP CREAM
15.SHORT HAIR

16.MASCARA&MASCARAS
17.I Can't Tell You Anymore
18.Fly Away
19.トランスフォーマー














思い出深い作品だから、物販でTシャツも買っちゃった。


アンコールでは、
横浜と同じく吉田さんが「ミスターグレートスケルトン」と名乗りプロレスの被り物をして登場
歌詞にプロレスが出て来る「MASCARA&MASCARAS」にちなんだ演出だと思うんですが、
マスクしてても全く変わらずテクニカルなドラムソロ炸裂させてて凄かった!
それと、この曲で遂に(?)ワイパーが解禁!!(横に手を振るヤツ)
意外と楽しかったし、和田さんも「・・・悪くない。」って言ってましたね笑
 そう言えば、
この日はMCで「Raspberry」のスカアレンジとかやってたんですが、
その流れで「大人のラズベリー」と称して渋い語り口調の「Raspberry」披露してました
昔のフォーク?って感じの原曲から似ても似つかないくらいに激しく乖離してて会場大爆笑でしたね
なんか一気におっさん臭くて酒臭い感じになったというか、、、あれはマジで楽しかった!!

そう言えば、
横浜でアンコールで披露したバラードは「I Can't Tell You Anymore」でした
m-floのLISAとのコラボシングルのカップリング...って事で本当にマニアックな選曲でしたね
ただ、確かに今の良い意味で円熟味を増したトライセラには似合ってた気がする
楽曲から酸いも甘いも伝わって来る感じが大人になってしまった聴き手としても染み入る印象でした。
大勢のクラップのサウンドも楽曲と一体化してたのに感動を覚えた「Fly Away」
そして「辿り着きたい場所があるんだ」と熱唱し切った「トランスフォーマー」でライブは本当に終了。
みんなでシンガロングしてカラフルな照明も美しくて.....王道の気持ち良さに満ち溢れていました。
振り返ると、
「SHORT HAIR」~「トランスフォーマー」のエモーショナルな流れあり、
ただただ気持ち良く踊ってスッキリ出来る流れもあり、
物憂げなバラッドもあり・・・と
正に様々な角度から❝豊かさ❞を感じる事が出来たこれまた会心のライブだったと思います。
TRICERATOPSは多分イメージ以上にロックンロールなバンドだと思うので、機会があれば是非。
自分もまたトライセラのライブに行ってその楽しさにただただ身を任せ続けるつもりです!



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