サブカルチャーマシンガン

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ヤングジャンプ 2014年52号 感想(リクドウ30話、ボクガール44話ほか)

2014-11-27 | ヤングジャンプ感想








次号、また「リクドウ」が巻頭カラーでめっちゃ嬉しいです。2巻も当然購入しますぜ。












☆有害都市/筒井哲也(読切)

うわ、こんなん読まされたらいずれ出るであろうコミックス買いたくなるじゃないですか(笑

まあ・・・この手の所謂表現規制的な題材は正直迂闊(うかつ)な事は書けないですし
色々な意味で簡単に解決出来る問題でもないですから難しい所ではあるんですけどね
ただ一つ書けるのは何に救われるか、何に気持ち助けられるのかはその人の感性次第であって
決して他人に決められたり選択肢を用意してもらうようなもんじゃないって話ですね
その選択肢が狭まれば狭まるほどはっきり言って窮屈に感じますし
必要としていて、かつ分別が付く人間がいる限り供給をストップさせるのはそれこそ“暴力”だと思うんですが
正直誰もが誰もクリーンで爽やかな人間かっていうとそれもまた違うと思いますしねえ(笑
むしろ現実では決して体験し得ないスリルや背徳を味わえるのも漫画のストロングポイントな訳で
それがある種の捌け口になっている部分も否めないと感じてるんですけどね。

凄く暴力的な事を書けば誰にだって“悪”の部分はあり、誰にだって強い“欲望”も存在する
そういうある種ブラックな部分に蓋をして常にさわやかに健全に~って繕った正義を提示されても「何だかなぁ」ってなっちゃうのもまた本音かと
逆に言えばそうやってきれいな「だけ」の振りをする人間こそ裏でコソコソやってたりするのが世の常なんだとは思います。
だとしたら、やっぱりそういう捌け口も必要なんじゃないかな、って個人的には思います
そもそもエンタメっていうのはその名の通り基本的には「娯楽」ですからね。
そこまで現実に強く結びつける必要性は感じてはいません。


しかしまあ、王道のホラー作品だったのが一気にファンタジーにすり替えられちゃうとはね
こういう風に所謂「編集部の意向」ってやつで潰されたであろう作品はそれこそ星の数ほどあるんでしょうな
作品っていうのは作家本人そのものを映し出す鏡だとも思ってるので他者にねじまげられた作品などその人自身が伝わって来ないから辛いですよね
だって前提として他人の血が大きく混ざってる訳ですからね
違和感を受けないはずがないっていう。ちょっとドキュメント的な側面も強く感じられて非常に面白かったです。

まあ個人的な見解ですと誰にだって醜い感情や汚ない部分が当然あって、そういう部分を隠す方向に動くことこそ逆に“不健全”なんじゃないかな、と。



☆リクドウ 第30話「向いてない」

リクは急所を避けてのカウンターは大得意ですが
言ってしまえばその一芸に頼ってここまで来たようなものですからねえ
ここらでもう一皮剥ける必要性があるってことかな
避ける才能はあれど、
受け切る才能は未知数・・・
苗代ちゃんの「向いてない」発言はそういうリクの甘さ・優しさを見抜いての事だったんですかね

ただ、所沢さんと似てるって事はその分傾向を知ってたり研究せず実質研究出来ている事でもありますよね
まずは所沢さん的には俺の量産型であるこいつを越えてみろ。って事でもあったのかな
それこそが彼がリクに与えた新しいメッセージでもあるのか・・・
いずれにせよリクが勝てる可能性もまだあるんじゃないかと
非常に苦しい戦いになってますが、
これがリクの成長を大きく促すようなものになれば結果的にはいいのかな、と。


それはそれとして、
一方で苗代ちゃんは苗代ちゃんで別の意味でクライマックスを迎えていました。
リクが限界に挑んでる最中に苗代ちゃんはそのリクを対象としてソロで快楽の限界に挑んでたわけですね。
なるほど、似てるなあ・・・って、「ボクガール」とか「ガールズノート」とかこの雑誌は女性のソロ活動の描写大好きか!(笑
こうもちょくちょく色々な漫画でこういうシーンが出てくると改めてヤンジャン素晴らしいね。って思わざるを得ない。

それはただ単にそういう描写が好きだから。って訳でもなくてある種そういう描写って「普通」だと思ってるからです
みんな恥ずかしがって破廉恥な事だと思って口にしないけど、水面下では誰でも行ってる筈なんです
そしてそれを描くのっておかしな事でも何でもなく私にとっては至極「まっとう」な事なんですね
だからこそ今週の苗代ちゃんの“あの描写”には全力で絶賛させて頂きたいですね
だってこれ以上人間くさい行動もないでしょう?
むしろとても可愛かったですね。
リクを想って・・・。

やっぱ苗代ちゃんは最高のヒロインでした。益々この漫画が大好きになったタイミングで巻頭カラーとか最高過ぎます!




☆ボクガール #44 ボクの注文

ヤバい、どんどん瑞樹の女の子化が進行してる・・・(笑)。
この調子だったらいつか猛と(流れ的に)デートする機会とかあったら完全にそういう雰囲気になっちゃいそうだな
なんちゅうか、すっかりキュンキュンモードに入ってますが瑞樹自身もまたまんざらでもなさそうなのが実にイイですね
ワンスイッチさえ入れば一気にバーニングしそうな関係性にまでなっちゃいそうな気もしてますが
藤原さんも藤原さんで複雑な心境を抱えてそうで、そっちもまた掘り下げてくれそうで楽しみです
っていうか藤原さんもっと瑞樹の事も意識してくれればなあ・・・(泣)。

そんな藤原さんとの久々の絡みも冒頭にあってとても楽しかったです
ああいういかにも「女の子同士!」って感じのシーンとっても大好きだなあ、と
藤原さんの恋慕の感情が伝わって来るカットもありましたし久々に藤原さん成分補給出来て良かったです
勿論瑞樹が最高なのは変わりありませんが個人的には藤原さんは藤原さんでめっちゃ可愛いとも思ってるのでね。


しかし瑞樹は「これからどう振舞うのか」って選択に於いて迷いが生じているようです
端的に書くと「女の子も女の子で悪くない」と瑞樹自身感じちゃってるような節があります
ある意味分岐点に立たされてると言っても過言ではない気もしてますが、
その辺どう折り合いを付けていくのかにも注目・・・ですね

それにしてもスイーツを美味しそうに食べる瑞樹の可愛さは半端ないものがありました
本当に女の子そのものなカットの数々に観惚れてしまったんですが
なんかもう初期のイケメン臭が完全に消え去ってるなと(笑
このままどんどん女の子モードに突入していっても面白いとは思うけど、一方で藤原さんの扱いも気になる訳で
益々見逃せない連載になって来ましたね。

しかし山田はホントにキモいなあ(笑 
間違ってもこんなヤツ格好良いとは思えねえよ。思う必要もないけどね。









◆もぐささん

グラビアは・・・
いや、それはそれとして、確かに角砂糖一気食いとかにもなるとちょっと女子としては恥ずかしいかもしれないですね
男子だったらちょっとした武勇伝レベルなんですけどね(笑

しかしまあ、小口とイジられそうで中々イジられるまでいかないね
このじれったさこそがこの漫画の魅力なんでしょうけどね。
ちょっとドキドキしつつも、
色気を指摘されて紅潮していた百草さんが今週も可愛かったのでした。あと小口よく頑張った。



◆しらたまくん

初期はどっちかっていうと白玉くんに気を遣う漫画だったのに
今やすっかり白玉くんをイジり倒す漫画に変化してるな
でも、
それこそが「仲良くなって来た」って証拠なのかもしれないですけどね
にしても白玉くん葵は人間の女なのにやたら反応しちゃうんだな。
こりゃ珍しい猫ラブコメになれるかな?(笑

紅潮する白玉くん可愛いッス。



◆極黒のブリュンヒルデ

初菜・・・(合掌)。













シンマン賞での高橋ツトム先生の語り口が今週も印象的でした
「読者は違う体験がしたい」、これはその通りで全部が全部現実的だったらわざわざ漫画の世界に入り込む理由なんてないですもんね。
そこにすとんと納得出来る理由づけだったり背景を埋め込むことこそ重要なのかもしれないですね。

次号、「ゴールデンカムイ」が2週間ぶりに読めるのも楽しみです!




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2 コメント

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リクドウいいですよね (SATO)
2014-12-02 01:15:52
ユースケさん初めまして。そしてコメントありがとうございます。
「熱い感想」と仰って頂いてとても嬉しいです。


私も正直ボクシングに関して詳しいわけではありません
というかボクシング云々よりリクの生き様だったり不器用さに惹かれてるのかもしれません
いつか彼が本心から笑える時が来たらいいな、と・・・。

そうですね、カウンターが必殺技のリクですが仕留め切れませんでしたからね
同じ手は二度と通用しないだろう。って事で戦法を変えた訳ですが
多分どういう結末になろうが最終的にはリクにとって良い経験になる予感はヒシヒシしています
ドラマチックな試合展開に期待ですね。

所沢さんの立ち位置はユースケさんが書かれているように絶妙で私も好きですね
多分本当はリクの事を想っていて、今回の戦いもリクの成長を考えてのことなんでしょうね
ただそれに対応出来た石蕗のポテンシャルも凄いなあ、と。

苗代ちゃんの分析も流石ですね
読みながら「うんうん」と頷きっぱなしでした(笑
個人的にはああいう行為もまた“強く相手を求めるサイン”であり“確かな愛情の証し”だと考えてるので
益々苗代ちゃんの事がいとおしく感じられました
でも、本当はこういう事をしてるのが「普通」だと思ってます
それを描くか描かないかって話ですね。そしてそこも描いてくれたこの作品を更に大好きになれました。
やっぱ生々しいの好きですし、この漫画の個性だとも思ってるので。

何よりも、苗代ちゃんがリクを想う気持ちは本物なんだな、
なんだか可愛いなあ。って思えたのが凄く大きかったです。


二人の再会、久々の会話はめちゃくちゃ楽しみですね!
リクも「あの噂」を聞いてるので意識せずにはいられないでしょうし
色々な意味でワクワクしてます(笑
最終的には苗代ちゃんが頑張ってリクに「性ってああいうのが総てじゃないよ」って教えてあげて欲しいなあ、と。

巻頭なのはとても楽しみです
自分の気に入っている作品が優遇されるのは正直嬉しいですね
2巻も出るのでそっちも(空きページ含めて)楽しみですね。


>記事の内容を汲んだコメントになってるでしょうか?
あのー、なんか変なハードルを(結果的に)課してしまったみたいで申し訳ないです(汗
あれはアンチ的なコメントだったり、自分と正反対の評価をなすりつけないで欲しいって意味合いで書いたものです
(例えばこっちが「大好き」って書いてるのにわざわざ水を差すコメントをしてくる方に対して)

なんで、そこまで気を回して頂く必要はないんです
本音はまったりと語り合えればそれでいいと思ってるので、
これからも何かありましたらよろしくお願いします♪
返信する
初めまして。 (ユースケ)
2014-11-30 10:36:17
初めましてSATO様、ユースケといいます。
僕もリクドウが好きで、ココを拝見し熱い感想を書いていたので、思わずコメントしたくなりました。

正直ボクシングのルールはよく分かってませんが、この漫画を通じて理解していけたらなぁと思ってます。

いよいよ試合が始まりましたね。経験値としては石蕗のほうが積んでるんですよね?
リクが勝機を見出すためには、あえて自ら不利な戦況に追い込まないとダメなんですね。
こんなに早い段階で冷静に分析し、死地に赴いたのが意外でした。
自分の脆さが試合で初めて明らかになり、試合中にどう克服していくか見ものです!

所沢さんの立ち位置も好きです。
分かりやすい味方というわけではなく、リクの見えない所で対戦相手をコーチしてたり、しかもリクの弱点が露わになるような指導をしてるという、極道=アウトローな立ち位置で見守っている。
そんな2人の距離感がすごく良いです。

試合以外でも、今回は苗代ちゃんの自慰がありましたが、僕もこのシーン下心ではなく良いなぁと感じました。理由はSATO様と同意見です!
ほのぼのとした表面的な日常だけではなく、普通はあえてそこまで描写する必要はないだろう?と思わせる、人間の本能として純粋な事ですが、この漫画で捉えるとダークな部分。その人間くさいダークな部分さえも省かずに丁寧に描写してくれてる事に、ますます2人の関係性が気になりますし、今後2人が出会った時、ちょっとした会話や変化でも重みがあり、大いに盛り上がる事ができるとおもいます。そういう意味であの描写はリクに想いを馳せる苗代ちゃんにとって外せないものだと思います。
施設の時のアルバムが手元にあるのも、女子高生になったと共にリクを強く意識している事を表してる、そんな気さえしました。
来週の巻頭カラー!来月のコミック2巻も非常に楽しみです!!

いきなりで長々とすみません。記事の内容を汲んだコメントになってるでしょうか?
もしよろしければ、今後もコメントを送らせてもらえれば嬉しいです。
では、ここまで読んでいただきありがとうございました。
失礼します。

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