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天体のメソッド 第8話「彼女の信じること」 感想

2014-11-25 | 天体のメソッド

本当の「再会」・・・。









乃々香は何一つ変わっちゃいなかった
かつて思い出から目を背けようと「逃げた」こともあったけれど
ちゃんとこの場所に戻って来てまた汐音と流星群を観たい。という想いを語り
不器用ながらも心のこもった素晴らしいプラネタリウムで汐音の気持ちに応えようとした
汐音の為に、みんなと一緒に、“約束”を果たす為に一生懸命頑張ってくれた乃々香のキモチ。
それは、それだけは、どんなに彼女の過ちが彼女を責めようと絶対に変わらない真実だし
今も昔も不器用だけど真っ直ぐな乃々香そのものな感情でもある
例えどういう過程を経ようと、
「今」、「ここで」、「乃々香が」、「汐音の為に」、「一緒に星を観よう。」って
揺ぎ無い意志と変わらない気持ちを見せてくれてるのは否定しようのない確かな“誠意”でした
思い出から逃げてしまった乃々香だけれど、今確かにここにある瞬間と気持ちからは逃げなかった乃々香
今回もまた棚ボタでも時間が解決したわけでもない、彼女が彼女の意志で、彼女だけの想いを持って汐音を迎えにいった
「あの頃」の想いも含めて汐音の為に乃々香が出来うる限りの精一杯の行動をした・・・からこそ
物凄く感動的に映りましたし、やっぱり観ててちょっと泣きそうになってしまったんでしょうね
以前にも記述したんですが「泣きそうになった」って毎回のように書いてると少し嘘くさくなるかな、という不安もあったりしつつ
まあ自分に嘘つくよりは全然良いか、と思って、やっぱり今回も本当に泣きそうになりながら観てたのでそう記述しています
本当に毎回のように感情ラインを揺らしてくれる俺好みのアニメに仕上がっていて実に素晴らしいなと(笑

汐音もまた変わってなかったですね
「あの頃」の臆病で乃々香を大好きな汐音のままでした
汐音は本心だとやっぱり乃々香とまた仲良くしたかったんだと思います
でも、自分を忘れていたことで、自分だけが強く想っていたと感じてしまった事で中々それが出来なかった
何よりもまた自分を忘れる、裏切る、変わってしまうんじゃないかと恐れて乃々香を信じる事が出来なかった―
それはきっと、とても汐音「らしい」臆病で繊細な気持ちだったんじゃないかと
本当は信じたいのに心から信じる事が出来ない
だけど、
変わったと思えた乃々香は「あの頃」と同じように自分を想ってくれて、真っ直ぐで、何より“約束”を果たしてくれた
不器用な乃々香なりに自分の為に頑張ってくれた・・・それは「あの頃」の彼女のままで、思い出の中の乃々香のままで。
本当は誰よりも乃々香を好きなはずの汐音が初めて明かした苦悩と本心、そして今の気持ち。
ある意味ラスボス級のキャラだっただけにその美しい和解のシーンはちょっと神々しさすら漂っていてとても素敵でした
振り返れば誰が決定的に悪かった訳でもない、ホントは誰かのせいじゃない、だけど歪んでしまった関係性
それがきれいに一つになる瞬間をじっくりと拝めてとても幸せでした
能動的な主人公、
そして繊細なドラマ・・・
心から素敵だと思えるアニメの一つ、ですね。
また「5人で」集まって話したりしているシーンを観てたらここまで長かったなあ、、、としみじみ感じてしまいました
それはきっと毎週感想書いてたから、ってのもありそうですけどね。でも、それくらい濃密な「ここまで」だったと感じています。

ただ、ノエルのことでまだちょっと問題があるようで。
まあまだ8話ですしね。その辺含めて、また本当の意味で5人で笑えるように
みんなで一緒にいられるように。その顛末に今からワクワクしてます!



話は変わって前半のコメディパートも面白かったです
また破天荒な柚季が良い味出してるなあ(笑 とか思いつつ
お母さんみたいに柚季を制止するこはるもちょっと可愛かったですね
可愛かったと言えば、少しツンツンしながらも照れてる汐音も可愛かった(笑
これからどんどん可愛い一面も出して行ってもらいたい!って思ってます
また5人で集まってあのおまんじゅうを食べたり、
一緒に話したり、
一つの事に取り組んだり・・・
確かに乃々香によってバラバラになった面子だけど、こうやって自らの手で引き寄せたのもまた乃々香であるからして
彼女は色々と責任っちゅうか役割をきちんと果たしているなあ・・・ともまじまじと感じるのでした
むしろ以前よりも結びつきが深くなったかも分からんですね。本当の意味での“親友”。

例えば、今回の前半のそらメソみたいな内容のアニメなら多分いくつもあるんでしょうけど
それらとそらメソは辿って来た過程だったり今ここでこうやって遊べてる、触れ合えてる「歓び」があるので
やってる事は同じでも感触的/情感的には全然違うものに仕上がってると言えます
それがどう、だからどう、って話をする気は一切なく
それが“そらメソのメソッド”でありこのアニメ「ならでは」のオリジナリティなんじゃないかなあ、と改めて思いました
みんなでバカやったり、ただ集まって何気ない話をしてるだけでも、今はとっても嬉しいし多幸感で満たされるっていう。
そういうものを強く感じられた前半のコメディ・日常パートでもありましたね。

ちなみにお金を手にしていやらしい笑顔を浮かべる柚季にクスクス笑ったり、
あとはプラネタリウム調整の時の「フルパワー!!」っていう叫びと爆発のカットは大笑いしてしまいました
初期のナイーブさはどこへやらすっかり豊崎さんがよく演じるようなキャラになってますなあ
それでも汐音の気持ちを後押し?したり気付きの良さは健在ですけどね。
本当にこの5人組全員好きですね。


ノエルは呼んだから来たのか、
それとも・・・?っていう謎もありますが
取り敢えずは今週の水瀬いのりさんの演技がとっても可愛くてお耳にも良かったですね
「にっこり出来ないの!?」とか、言い回しがノエルらしくて素敵だったかと。
彼女もまた複線が多々敷かれてるのでこれからの回収が楽しみですね。
















乃々香の一生懸命さ、愚直さ、そして変わらない“誠実さ”が素晴らしくて、
そして汐音もまた「あの頃」と変わらず少し臆病で、でも優しい気持ちを抱き続けたままで・・・っていう
二つの想いが溶け合って一つになる瞬間がとてもきれいで、尊いと素直に思えた傑作回でした。
上記の画像はその象徴、キラキラ光る美しい情景が正にそんな気持ちそのもののようで今回とみに好きなカットです。





まだ元通り的には「序章」だけど、こうやって5人集まってるのを観ると、凄くイイなぁ、と。






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