アニメ放送開始以降、
過去の原作の各話感想にアクセスが増えていて、
改めて感謝致します。感想についてはノケモノに限らずどの作品もそうなんですが、
かなり懸命に書いているつもりなのでこれからもご愛顧頂けると嬉しいです。。
で、
第2話。
ある意味ここからがこの作品の真骨頂でございます
いや、初回は初回で本当に美しくまとまっていて大好きなんですけど、
本作のテーマって俗に言う勧善懲悪とは別の部分にあるので。
そう、
この作品ってヒーローものでは無いんですよ
どちらかと言えば、「それぞれの正義」があって、
〇〇が絶対的に正しくてあいつらは絶対悪で~だとか、
それを分かりやすく提示する事を拒んでいるような作品に感じてました。
スノウ、かっこいい。
ウィステリアの兄、
スノウとの殺し合いがその最たる例の様に感じました。
スノウから見れば、身内を連れ去り目を潰した憎むべき悪魔。
ただ、
その実情は、
本当にお互いが必要と判断した上で成り立っているれっきとしたパートナーな訳で。
スノウの仕事は悪魔自体をせん滅させる事にあるけど、
そこで矛盾が生じてしまう。
悪魔を屠れば正義かもしれないけど、
その犠牲として全く別の正義を踏みにじってしまうんですよね。
ある種、
何かのメタファーにも感じますが、
この複雑に絡み合う各々の正義のやりとりこそ本作の真骨頂の様に想えますし、
この先もそういうものがいっぱい出て来るので・・・是非期待して欲しいな。って。
マルバスの「暇つぶし」発言も、
何の悪意も無ければ、
彼にとってはそもそも退屈で退屈で仕方のない生き地獄を過ごしていたのだから、
ある種真っ当な動機だったりもする。
それに、
眼を頂いた分、
ウィステリアの人生そのものを預かる覚悟も出来ている。
正直な話、
仕事と趣味にどっちに熱中して人生を懸けてる?と問われれば大体は趣味だと思う
斯く云う管理人もこういっちゃなんだけどブログを書く時の方が仕事時よりも真剣である
そう、
マルバスにとって、
ウィステリアという存在は、
現在進行形で真剣に取り組んでいる最高の生きがいなんですよね。。
そういう意味では彼特有の言い回しをしてたけど半分くらいは照れ隠しなんでしょうね。。
犬好きにも朗報。ワンちゃんも登場だ。
そして、
そんなマルバスの「誠意」にウィステリアも心から感謝している。
勿論、人間では無いので身体のサイズを訊かれるなどデリカシーに欠けた部分はあるものの(笑
対価を捧げた分・・・いや、それ以上の優しさを持って尽くしてくれるマルバスへの想いはかなり強い。
スノウにとっては、
ある種の精神的寝とられに感じるのかもしれないけど←←
・・・でも、
本当に大事な時に彼女を助けてくれたのはマルバスである。
それは、きっと変わらないし変えれないと思う。
誰からも必要とされず、
同情を惹いて自分を殺して生きて来たウィステリアにとって、
マルバスの存在こそMr.Children的に言えばほぼほぼ初めての「安らげる場所」だったんだと思う。
それまでの苦痛が長かった分だけ、普通の、普通以上の生活をさせてくれるマルバスへの恩義は高い。
勿論、
スノウへの感謝の気持ちはウィステリアはいつだって忘れたことなど無いと思うし、
でもそれでマルバスへの恩を忘れて彼を棄てるのも個人的には違うと想う。
そう、、、とっても複雑なんですけど、
でもそこが本作の良い部分でね。
一言では表せない、
だけど、
各々の中ではどの感情も絶対的に正しくて真実だ~っていう。
西京さんいち推しのキャラ、ダイアナ。。
そう考えると、
舞台設定こそファンタジーですけど、
精神的には物凄くリアリズムを感じる作品で、
それが、
アニメでも貫かれている部分にいち原作ファンとして安心出来ました。
現実だって、
外からだけしか視えない単なる事実と、
内からしか分からない真実には相当な乖離があると思う。
そして、
スノウみたいなリアクションになるのは個人的にはしょうがない事だとも思うし、
ただ、その裏側の感情を想像するのも大事なことかもよ?っていう。
そういう意味ではメッセージ性も高い話数に仕上がっていて、
思ってた以上にニッコリ出来ました!
新規の方々に観て欲しいのは勿論ですが、
毎週サンデーで追いかけてたノケモノファンにも是非触れて欲しいアニメ化ですね。
毎週律義に感想書いてた自分が言うんだから間違いはないです!(たぶん)
にしても、
EDで様々なキャラが出て来たのには興奮&感傷的な気分になりましたね!
なんか毎週応援の意味も込めて感想書いてただけあって報われた感が半端じゃない。。
アスタロトと美術品のカットとか「分かってる感」が半端ねえ。
都合が良ければツイッターで実況もするかもなのでヨロシクです。