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鍵斗、男を魅せる。/神緒ゆいは髪を結い 第26話「“口だけ”の男」 感想(週刊少年ジャンプ2019年42号)

2019-09-17 | 神緒ゆいは髪を結い
外面が良くて何が悪い!?








いつの間にか5月の4連続新連載のちょうど上ぐらいが定位置になっているけど、
そろそろカラーも取って安心させて欲しいんだぜ。と思いつつ、
これはこれで十分健闘している。。とも思う
方向性が定まってないのが、
逆に「何でもアリ。」という個性にまで昇華されて来たような・・・そんな感覚さえあります
最近はスケバン展開が続いているけれど、キャラが出揃って来たらドタバタ展開もアリなんじゃないでしょうか?
それぐらいキャラがとっても良いのでキャラ推しだけでイケるくらい優れた漫画にはなって来ていると思う
個人的には千鶴をもっと推してもいいと思うが・・・(笑 あとこやぎ様ね。







そもそも、
「価値」がなきゃ生きてちゃいけないもんなんでしょうか
別に「価値」なんてなくても飯は食えるし寝れるし欲望も満たせるし・・・
あんまりそこにこだわりすぎて自滅するような生き方が「正しい」とは思えない
アヤ子も決して冷徹な人形ではなく、
あくまで血の通った人間である。。という事で、
最後は人情で押し通した作劇がこれまた見事で読んでて凄く気持ち良かったなあ。って思いました
ケンカの実力では元々もやしだった鍵斗は決して敵わない、
だけど、
男らしさ・・・というか、
人間性では決して負けないところを見せつけて勝利したのは漫画として正解な気がします
そもそも、そんなに姉を許せないなら最初から始末しているはずですしね・・・
今回は鍵斗が一枚も二枚も上手でしたね。







その上で、
鍵斗の独白も男らしくて良かったです
鍵斗はずっと上辺だけの人間だと思われることがコンプレックスだった
でも、そうやって自分をあげようとしている事だったり、
人に良く思われようとしている事自体を、
ゆい達は認めてくれた
そう、
良い人だと思われる為に頑張って何が悪い
自分を飾る為に頑張って何が悪い!?っていう・・・
そういう「他者の頑張りを認める」心をゆい達はくれたんですよね
そしてそれはそれでとても素晴らしいし、確かなメッセージ性に成り得ている。。と個人的には思います
そして、そんな相手の為ならば、命だって賭けれる・・・!というのが実に少年漫画してて素晴らしかったですね
結果的に、
鍵斗にアヤ子の攻撃はちゃんと効いていて、
肉体的にはアヤ子の完勝だった訳ですけど・・・
でも、
心までは殺すことが出来なかった
むしろ、同調してしまった、、、時点でアヤ子の完敗だったんでしょう
そして、非情になり切れなかったのが一番の敗因であり今回最も秀逸なポイントでしたね

つまり、
アヤ子は鍵斗の「心意気」にストレートに感動してしまった
元々アヤ子は正義の為に動いていた人物で決して悪党ではなかった為、
この同情も必然的なものだった・・・と思うと、ある意味最高に得心のいく作劇に仕上がったんじゃないでしょうか
少なくとも、今のジャンプでもかなり面白い方の漫画だと思う。。のが自分の本音ではあります
アヤ子さん、今後とっても良いキャラに育ちそうで色々と楽しみです・・・笑








今回は、
アヤ子の気持ちも分かるし、
鍵斗の気持ちも分かるし・・・で、
今まででも随一に感情移入出来るシリーズだったんじゃないでしょうか
それで、目標みたいなものも出来たし、、、で作品の芯が定まった感じもあります
この調子で、出来ればカラーと1周年目指して欲しいですね。見たことのないもの(返り咲き)を見せて欲しい。






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