サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

南蛮渡来/暗黒大陸じゃがたら

2015-01-15 | アルバム感想








去年1、2を争うレベルでヘビロテしていたアルバムがじゃがたら(今作では「暗黒大陸じゃがたら」名義)の「南蛮渡来」でした
正直2014年は近年でも特に精神状態がよろしくない事になってたんですが、その時に聴いてて気持ち助けられたのが今作「南蛮渡来」でした
ありあまるフラストレーション、「なんだか気に食わない」という強い憤り、音から詞から伝わって来る“自由であること”への衝動・・・
そのすべてが当時の、そして今の自分にも“似合って”いてなんだか他人事とは思えない類のアルバムだなあ、と
凄くサウンドにも言葉にも頷ける感覚が強かったのが今作「南蛮渡来」であり
常に違和感や疎外感を受けている人間には深く作用してくれる類のアルバムであると思う

江戸アケミさんのボーカルも音の間合いの取り方もすごく格好良くて憧れるレベルなんですが
何よりも個人的に素敵だと思ったのはどこを切っても「人間らしい」ということ。
人が生きてて普通に感じるような憤りだったり、
優等生では済まない醜い感情だったり、
他人(ひと)を許せない気持ち、
そして画一的で先入観だらけの世の中に対する「気にくわねえなあ」って想いや反骨精神などなど正に自分の好みどストレートな音楽性なんですね
その中で浮かんでいる哀愁だったり、クソ食らえって必死な感情だったり、自分で考えて自分で動く“自主性”を促す言葉だったり
持ち前の批評性、反骨精神の他にも多種多様な情感が受け取れるのがまた今作の奥深いポイントであります

そして、そういうパンキッシュな方向性や精神性を宿しているのにも関わらず
音楽、ことアレンジに関してはめちゃめちゃお洒落で(!)、ぶっちゃけ33年前のアルバムとは思えないくらい洗練されています。
発表は1982年なんですが正直古さとか色褪せてる感じ、「懐かしい」といったテイストが全く感じ取れないので
本当に10数年単位で時代を先取りしまくってたバンドなんだなあ・・・という事実をまざまざと感じさせてくれます
「BABY」のキラキラしたギターリフなんか「1982年の音楽」感が全くないどころか今出しても通用するんじゃ?って感じだし
今のオルタナティブ・ロックのファンに普通に受け入れられて熱狂的にハマらせる潜在能力を深々と感じさせるアルバムでもあります

何より、パンキッシュな精神性でありながら演奏が抜群に上手く、お洒落であるという唯一無二の音楽性が痺れるくらいに格好良い。
自分は相反する要素が同居している類の表現が大好きなのでその意味でも自分向けですし、
このアルバムと似た音楽性でやってるバンドなんて正直ないんじゃ?と思えるくらいに独自性がめちゃくちゃ高い。
件の格言よろしくじゃがたらは本当に“枠”にハマらずハメさせず踊りたいように踊っていたバンドなんだな、
ってそういう事実が今作を聴いただけで深く確信出来る最高のアルバムになってるかと思います。
繰り返しになりますが、
少なくとも自分は去年陰鬱になってた精神状態を何度も今作に掬いあげてもらってました。
それくらい人に作用するパワー、意志、そしてエネルギーがあるアルバムですね。
「南蛮渡来」、(自分にとって)一生聴き続けられる名盤です。










1.でも・デモ・DEMO

初っ端から、


あんた気にくわない

ってボーカルで始まるあたりが最高ですね(笑
そしてトランペットやサックスの音色がすこぶる気持ち良く、
コーラスワークや小気味良いバンドアンサンブルも相俟って今作でも特にお洒落さ満点
心地良くダンサブルでもある音像に合わせてひたすらパンキッシュな歌詞が矢継ぎ早に繰り出されるという
独自性たっぷりの素敵なナンバーに仕上がっています。個人的に大好きなのが以下の歌詞、


みんないい人、あんたいい人
いつもいい人、どうでもいい人
今宵限りでお別れしましょう
あんた大好き、彼女大好き
自分大好き、メチャクチャ大好き
今宵限りでお別れしましょう
せこく生きてちょうだい


この歌詞は去年、特に上半期繰り返し聴いて相当助けられてました
あまりにも自分が大好きで、他人を自分の色に染めようと画策するようなインチキ野郎や
面構えだけは良い“風”をよそおって八方美人に徹する心そこにあらずの輩に心底腹が立ってたので
そのストレスの払拭という意味合いでも
「お前とは決別するよ。」という選択の後押しという意味合いでも
本当にこの曲に助けられたな、心救われたなあ・・・と個人的に感謝している一曲ですね
「暗いね」ってネガティブな言葉なのに繰り返し歌う事でリズミカルにお洒落に響かす手法だったり、
「お前はお前の道をお前で歩け」と示唆するような歌詞だったり、
ただ反骨精神を感じさせるだけではない、
多角的に聴ける趣がある曲かと
初期の代表曲でありじゃがたらの精神性が特に色濃く反映されてる名曲だと思います。「あんた気にくわない」!



2.季節のおわり


くれてやれ 
毒入りワインを


自身が感じてた(であろう)“違和感”をストレートに吐き出している一曲
ザラザラしたギターの攻撃的な音色がスロウテンポの曲ながらも刺激的で物凄く格好良い。
ちょっと不穏な雰囲気もまた余計にゾクゾクする感じで短いながらも強い印象を聴き手に与える楽曲ですね。
「従うな」「大人しくしているな」というメッセージにも思える歌詞の数々も素敵ですし、
これこそロックバンドが歌うべきテーマだよなあ、としみじみ感じてます。
思想を統一しようとする輩には気を付けろ!



3.BABY

いやあ、これもう大好きです(笑)。
曲自体はサビとかABメロの概念が一切なくただずっと「ベイビー」って繰り返し歌ってるだけです
なのにも関わらず飽きない、どころか踊り続けられてしまうその圧倒的なセンスが凄い!!
前述の通りキラキラした艶っぽいギターリフが本当に小洒落ていて素敵なんですが
そんな中でさえ「クソまみれ」「血を流せ」など、
お洒落なアレンジに似合わない歌詞が綴られているギャップも流石です。
おおよそ30年前の音楽とは思えないくらい洗練されてるアレンジに感動するんですが、
徐々に熱量を帯びていく「ベイビー」の歌声にも聴いてると熱く揺さぶられてテンションが上がりますね
ワンフレーズの繰り返しだけなのにヘビロテにも耐えうる骨格の素晴らしさもまた注目の一作。
外で聴いてると思わず踊りだしたくなっちゃう危険なナンバーでもあります(笑)名曲。


BABY,ただそれだけのことさ

この歌詞めっちゃ好き。



4.タンゴ

前の曲とは対照的に渋くて哀愁を帯びたアレンジと雰囲気が特徴的な一曲
ひんやりした音像とダンディな江戸アケミさんのボーカルがとみに格好良いですね
歌詞の内容は、ドラッギーで孤独感満載の詰んでる感じなんですが
その終末感、どうしようもない感覚も好きだったりします
尚、この曲だけ唯一ノスタルジックっちゅうかレトロな雰囲気があるかなあ、って思います
それでも普通に聴けちゃうあたりがまた高い音楽センスを表しているようでこれまた大好きな曲ですね。
情景が特に浮かびやすい楽曲でもある。



5.アジテーション

カラッと乾いた感触のサウンドのアプローチがまず凄い
当時は歌謡曲全盛だろうにここまでクールに素朴さを貫き通したアレンジはむしろ現代的とも形容出来そう
けだるげなボーカルや伸びやかなメロディラインも気持ち良く力まずにスッと聴ける心地良い一曲に仕上がっています。
だけど、そんなアレンジなのにも関わらずこの歌詞、


もうこれ以上お前に
話す事は何ひとつ無い


このフレーズにもまたも気持ち助けられました
割と「分かり合う」「認め合う」って主張が多いこの国に於いて(勿論それも全然素敵だし、そう思う事もあります)
ここまでストレートに嫌悪感、拒否感を色濃く出している歌詞と歌も早々ないですよね
はっきり言って、「この人とは分かり合えない」
「よしんば分かり合えるとしても、そもそも分かり合いたいとも思わない」って人は確実にいます

だから、自分にとってはこういう事をしっかりと歌ってくれるのはそれだけで“ありがたい”事でした
本当はこういう気持ちで生きている日だって確実に存在するんだ。っていう話ですね。

個人的にお守りのようにいつも心で鳴らしてるワンフレーズです。



6.ヴァギナ・FUCK

パンキッシュなバンドがこのようなタイトルを付けてると、
いかにも疾走感たっぷりのいかれた感じのパンクナンバーを想像させますが
むしろしっとりした感じのマイナー調ファンク・ロックになってるのが面白いですね
だから普通に聴けます。それが凄いですね、このタイトル以上に。


彼氏をアクメに誘い込む
とっておきのフェラチオを


官能は“正義”です。



7.FADE OUT

多分今作で最もダウナーでアンニュイな一曲
聴き手に粘りつくようなボーカリゼイションが超スロウテンポ、かつ約7分の長尺で襲い掛かります
基本的に今作の収録楽曲は全部「大好き」と断言出来ますが、この曲が一番断言出来るまでに時間が掛りました

それが今や、段々とフラストレーションを放出させていくようなアケミさんのボーカルの変遷にグッと来てたり、
自棄的な作中観に夢中になったりもしているんだから分からないものですね。
取り敢えず異様に気分が悪くなった時に一番聴きたくなるのがこの曲。
フェイド、フェイドアウト!カッコよい。



8.クニナマシェ

これはもう一言で、
「大名曲」でしょう。
「やらせろ」なんて歌詞をお洒落に響かすセンス(!)といい
カオティック過ぎるのに何故か感動的な作中観やムードといい、
リズム感抜群な故、約10分の大作でも普通にヘビロテしたくなる演奏センスだったり
とにかく何もかもが凄まじく、また今作でもとみに“圧倒的なセンス”を色濃く感じられる楽曲でもあります
3つ~4つのボーカルラインが同時に鳴っているようなこの曲以外では聴いた事のない未知なる感覚、
真の意味でオルタナティブ・ロックのど真ん中を往く素敵過ぎる音像に感嘆の声を聴く度に漏らしてしまう、そんな大名曲です
ポジティブな言葉、ネガティブな言葉、破廉恥な言葉、泣きそうになる言葉が同列に並んでこの曲「ならでは」の作中観を堂々と生み出しています
それはまさに“人間そのもの”のようで、この曲一曲に人そのものが集約されてるからこそ
聴く度に感動してテンションが上がってしまうのかもしれません
とにかくこんな曲はこの曲以外で聴いた事ないです。
少なくとも自分は、ね。



雨よ降れ、地よ踊れ
死に行く者の革命だ
風よ吹け、足を鳴らせ
ゴキブリ共のお通りだ


物凄いレベルの光と、物凄いレベルの憎しみが同時に鳴っているような神々しささえ感じさせる一曲
その睨みつけるような憤り、反骨精神、ちゃんと自分の目で見て耳で聴いて考えて行動しろよ、というメッセージ性
高純度の要素が混ざり合って一つのでっかい芯として鳴り響いている様は正にじゃがたらの“魂”そのものです
自分の踊りたいように踊って、自分が考えたいように考える。
その何者にも行く手を遮らせない、左右させない“貫きっぷり”こそじゃがたらの素晴らしさの大きな一要因なんじゃないか・・・って
この曲を聴いていると深く深く思いますね。美しい音楽だと、心から思います。






9.元祖家族百景

ここからはCD盤のボーナス・トラックになります
自分が聴いてるのはCDの再発盤でオリジナルのアナログ盤だと全8曲なんですね
そして9曲目に入っているこの曲は、


ズッポリ挿れてる最中に
報道陣がやって来た


と奇天烈でセンセーショナルな作中観が光る一曲に仕上がってます
歌詞の「ちゃんとした奴なんだけどな」っていうのはスキャンダラスな一面ばっかりに目が向いて
その別の一面は無視されている、なかった事にされる件への憤りや物申す気持ちもあったりするのかな・・・とも思ったり
まあ“見えている面だけがすべてじゃない”という話ですね。



10.ウォークマンのテーマ

この曲もかなり好きです
まず伸びやかなメロディとクールなボーカルがお気に入りなのと、
「途中で辞めちゃ嫌だよ」って歌詞が結果的に今作のラストに相応しいように思えるからです
前曲の「元祖家族百景」といいボーナス・トラックとはいえかなりの良曲が入ってるなあ~と素直に感じてますが
何よりも好きなのはただ単純に「口ずさみやすい」って事かもしれません(笑
正直よく「ヘ~イ、ミスターウォークメ~ン」って口ずさんでる自分がいます。
短いけど印象に残る一曲。
















反骨精神や憤り、違和感を歌うロック~となると
必然的に超ゴリゴリで荒々しくて良い意味でぶっきらぼうな感じになるのが往々にしてありますけど(それも好きだけど)、
じゃがたらは、このアルバムはそんな流れに反してお洒落で格好良くて、クールなアレンジで以て、真っ当なパンクを奏でているという
誰もやってない事を「これが俺の踊り方だ」と真っ直ぐに貫いている“強烈なオリジナリティ”を鳴らしています
だからこそ個人的に崇拝、憧れを捧げるのと同時に
件の「やっぱ自分の踊り方で踊ればいいんだよ」という発言を有言実行していると思える音楽性にも深く感銘を受けました
手前の踊り方で踊れ、手前の目で耳で見て聴いてその上で考えろ、という本当は“当たり前”なのに
いつの間にか軽視されている(と感じる)“当たり前”をちゃんと歌ってくれている
そんな「誠実さ」に最も自分は惹かれているのかな、と
今回感想を書いてみて思いましたね。

この音楽は、アルバムは、33年経っても普通に今のリスナーに届くくらいちゃんとした意図がありエネルギーに満ちている傑作
そして、この先以降もずっと色褪せない強烈な「ならでは」が光っている紛う事なき名盤だと。そう感じてます。
カッコヨイ!



いつも「カエルの為に鐘は鳴る」のEDで泣いてしまうPART2(リチャードの心情考察付き)

2015-01-14 | レトロゲーム









先日、「カエルの為に鐘は鳴る」を去年の正月ぶりにプレイしていたら
またもエンディングで泣いてしまいました
正直な話、「今回は泣かないだろ」と思いながらプレイしてたのでそんな予想に反して大粒の涙を流してしまった自分に驚きました
そこで今回も改めてなぜそこまで自分はこの物語に感情移入してしまうのか、なぜ毎回泣いてしまうのかを探っていきたいと思います
ちなみに「今回も」というのは1年前も前身ブログで同じ内容の記事を書いているからです(笑
だから、より深く考えた上で結論を出したいなあ、と思います。

そもそも自分は多分そこまで泣く方ではなくて、事実年間作品を観ていても泣く回数は数えられる程だと思います
だから「泣いた」って事実は自分の中では結構デカくてその度に記しておきたくなってしまいます
そして2015年初泣きでした。23年前のゲームで!(笑












①そもそもリチャードは初めから・・・

このゲームはサブレ王子が活躍してサブレ王子が報われるゲームのはずなのに
一番オイシイ部分はリチャードが持って行ってしまう感がありますが(笑
でも実はサブレの成長物語であると同時に、
リチャードの成長物語であるとも個人的には思うのです
リチャードが自身の「負け」を認めてまた新しいステージに立つ為の物語でもあったんじゃないかと。

そもそも始まりの時点でナレーションでは「なぜか勝てない」という表現が使われています
「いつも」とか「かんじんなところで」とか「おしくも」とか劣等を記すような言葉ではなく「なぜか」です
その前に二人のステータス・・・というか実力は同程度と語られてるにも関わらず
対戦成績も56敗0勝とサブレ王子が大きく負け越しています

普通に考えたら、ここはベタな表現で56敗55勝とかになってても良い所だと思います
だって「実力は同程度」ならば「0勝」というのは少しおかしな表現だと思うから
ただ、ここで前述の「なぜか」が生きて来る。
その「なぜか」というのは・・・

別にサブレ王子は手を抜いてた訳でもない、
遠慮してた訳でもない
ただ、「友人」という事実が“傷つけたくない”という気持ちを誘発させ「0勝」という悲惨な結果をもたらしていたんじゃないかと
この冒頭のシーンは単なる二人の関係性の紹介に留まらず実はエンディングに於ける立派な“複線”でもある、という話ですね


ここからはより個人的な考察になりますが、
リチャードは実は初めからそんな「事実」を自身で分かっていたんだと思います
サブレ王子が無自覚でそこまでリチャードと張り合わない(むしろ初めから一緒に協力しようとする)のと対照的に
リチャードのが実はサブレ王子と張り合わんとする行動や発言が多く、恐らくは内心では「悔しかった」んじゃないかと常に本気である自身とは対照的に持ち前の「優しさ」で本気を出せないサブレに対する燻ってるような想いは確実にあったと思います
だから敢えて憎まれ役を買って出てた節もあったんじゃないかと思う。だけど・・・

そんな自身を救ったのはサブレ王子の「優しさ」だった。
リチャードが「裏切られた」と勝手に信じ込んで一人ショックを受けていても
そんな自分をも大きな優しさと彼特有の器で救わんとしたサブレ王子の「優しさ」は何よりも強固で逞しいものだった
一人で勝手に突っ走って、一人で勝手にショックを受けていた自分よりもサブレのがよっぽど立派で人間的に上だという事実を認めざるを得なくなった
だから、エンディングでリチャードはああいう態度を取ったのではないか、、、なんて個人的に考えています
本当は自分だって姫とくっ付きたかっただろうに、
最後の最後まで自身の欲よりもリチャードに対する「優しさ」を優先させてしまった
そんなサブレ王子の呆れるくらいの“お人好しっぷり”にリチャードは結果的に負けてしまったし
本当は「どっちが国王に相応しいのか」なんてきっと勝負する前から分かってたんでしょうね。



②「負けを認める」、ということ

エンディングまでプレイして来た身としても、
ちょっとショックな事があっただけでイジけて殻にこもってしまうリチャードよりも
例えショックな事があっても諦めずに友情を貫こうと頑張ったサブレ王子のが断然立派で“強い”のは分かってると思います

だから、潔く、本当に潔く自身の「負け」を素直に認める事が“出来た”リチャードの姿に胸が熱くなって大粒の涙を流してしまったんだと思います
リチャードが自分の負けです、って自ら宣告したタイミングでグッと来てしまい
その後リチャードが自分の言葉で想いを語り出すシーンで涙線崩壊、
そして部下の「あの言葉」の場面で大粒の涙・・・
あそこは演出もめちゃくちゃ冴えていて個人的にあの場面よりも優れた演出は観た事がない、と思ってるくらいです
敢えてリチャード本人の姿を映さず、部下の言葉でその「事実」を伝える手法が最高にクールで想像するだけで泣けます。

負けを認める、というのはね、思ってる以上に辛い事です。
特に男はプライドが高いですから、本当は泣きたいくらいに悔しい事なんです。
それが沁み入るからこそ泣けたって部分も少なからずあると思います
しかもそれを自身から宣告するリチャードの「男らしさ」よ!
サブレ王子も確かに成長した、
でも冒頭の真意を知っておきながらサブレ王子が無自覚なのをいい事に威張り散らしていたリチャードはもういない。
本当に劣っているのは、負けているのは自分だと自覚出来た分、その分こそリチャードの「確かな成長」なのだと思います。
だから、「それから」のリチャードはきっと自惚れも過信もない、誠実で本当の意味で生真面目な王子になっていくんだと想像してます
主人公だけが主人公なのではなく、ある意味リチャードもまた裏の主人公として機能しているからこそ、
そしてあのエンディングがあるからこそ今作が名作だとプレイした方々から謳われている所以なのだと感じてます


これは考察とかじゃないんですが
部下が言った「あの言葉」の状態になったリチャードは、
きっと笑顔だったと思います
笑顔であの状態になってたんだと思います
負けを認めた悔しさと、それでも逞しくなった「友人」サブレに対する想いとで
そんな風になってたんじゃないかなあ・・・なんてあくまで個人的に想像しています
悲しくもあったけど、
本当は嬉しくもあったんじゃないかと。
まあ、その辺は受け手の自由って事で(笑)。
でも、最終的な勝者であるサブレの格好良さを描くと同時に敗者であるリチャードも格好良く描いて終わる、という
そういう作劇の格好良さと収まりの良さはプレイする度に痺れますし改めて名作だなあ、、、って今回も強く思えました。

ところで「あの言葉」を放った部下こそ実は最高の名脇役だったのでは・・・と思わんでもないです(笑
あの言葉とあの場面は子供の頃から大好きで、大人になった今プレイするとリチャードの気持ちが痛いくらいに分かっちゃうんですよね。
だから今回もポロポロみっともなく泣いちゃった訳ですけど、その分気持ちがシュッとしたなあ、とも思いました。
本当の“気高さ”とは意地や虚勢を張り続ける事ではなく
男らしく負けや相手を認める「潔さ」なんだと。
そんな事を教えてもらいました。



③(ついでに)ティラミス姫の真意の考察

ティラミス姫及びポルナレフはある意味このゲームの真の黒幕(?)なわけですが
ただ目的遂行、世界を救うために動いていたわけでもなく
真意はサブレ王子の“成長”を促す為・・・だったんじゃないかと思います
確かに「金」を使えばある程度の事は解決出来る、
だけど「金」がすべてではない。
サブレ王子は冒頭の時点で優しさや深い想い遣りの心に長けていたけれど、
その一方で「金」を「力」だと勘違いしている節があった
勿論スネークソードを探す人を~っていうのも本心ではあったんでしょうけど
恐らくは「金」に頼らずとも現状を切り開ける本当の意味での「力」を確認する為に、または得てもらう為・・・って目的もあったんじゃないかと

そう考えるとこの二人の行動はことごとく裏目に出ずに成功していたなあって深く思いますし
基本的にRPGでは単なる囚われ役に終始するお姫様が物凄くアクティブでちゃんとした意図のある人物だな、と
ある意味これからのあの世界は無敵状態に突入するかも分からんですね(笑
普通に頼まず、ああいう回りくどいやり方をしてた時点で、ね。
お陰で結果的には友情も深まりましたし、
最後のオチ以外は(笑)ホント万事OK!って感じでその美しいフォルムもまた自分がここまでこのゲームに陶酔してしまうポイントなんだと思います。
「金」だけが「力」でなくなったサブレ王子はきっとリチャードがすぐに自身の負けを認めるくらい強くなってたんでしょうね。













泣けた理由、だけを掘り下げている記事ですが
ゲームそのものも何度プレイしても飽きない細やかさがあったり(数々の小ネタや際立った演出の楽しさ)
絶妙なバランスの良さが光ってたり(そこそこ簡単でそこそこ難しくて満足感を得ながらサクサク進められる)、
本当に方々で書かれている通り「隠れた名作、傑作」の称号が相応しいオリジナリティ「だらけ」のゲームだと改めて感じました
まあとは言ってもゲーム自体はほぼリアルタイムでプレイしていて評判が高い事を知ったのは全然後でしたけれど(笑
やっぱり自分にとっては「心のゲーム」なんだなあ、と今回もまた深く。

これからも、プレイし続けます。



Rhapsody in beauty/THE NOVEMBERS

2015-01-12 | アルバム感想








私の知った事じゃないと
まるで昨日と同じように
咲く花や歌う鳥は
なんて美しいんだろう
まるで昨日と同じように
なんて美しいんだろう (dumb)











例えば。「〇〇は正しい」「〇〇は〇〇だよね」という理論や思想を共有する事に邁進して、
それが一つの群れだったり塊になっているのを観て違和感を覚えたり、「気持ち悪いなあ」とか「暴力的だなあ」とか
そんな事をナチュラルに感じるような人間にとってTHE NOVEMBERSの音楽って一つの“助け”のようなものなんですよね
周りを見渡せばどこもかしこも連帯感や同調ばかりで“個々の意志”“干渉ゼロの気持ち”が見えにくくなってるなあ、と
あくまで個人的な見方に過ぎないし、それが絶対だなんて100%思ってないですが、そんな風に「も」感じてる人間にとっては
ノベンバの音楽や歌詞に漂っている自主性だったり考える力を促すエネルギーだったり能動的な言葉の数々が端的に言って“救い”に変わる
つまりは自分が普段思ってる事、感じてる事をいっぱい吐き出してくれるからこそ、心の底からノベンバの音楽が大好きで
ぶっちゃけ一度も途切れることなく飽きる事もなく聴き続けられているのかもしれません。



暴力的な理論
理論的な暴力
なぁこの単調にさ
耐えられるか (Xeno)


強い方が悪いとか言う
流行病ヤバい (236745981)




本当はそれは違うんじゃないの?と思っていても中々口には出せないものです
正論であれば、誰かの思想をねじ曲げてもひん曲げても許される~といった(ように見える)理論は自分からするとただの“暴力”
それぞれで主張はすべきだけど、主張と「自分と他人(ひと)の考え方を同一化させるような働き」は全く別物だと感じます
誰かが誰かを(傲慢に)「変えてやろう」「意見を述べてやろう」とふんぞりかえって、
しかもそれが一部で恒常化しているようにも思える世の中ですから
こういう歌詞が光るのであって、
その意味じゃ個人的にはやっぱり「今の時代」に鳴らすべき音を鳴らすべき言葉をしっかりと鳴らしてくれてる
自分みたいな、言い方はアレですがある種の“はみだし者”(笑)にもちゃんと響くロック・ミュージックを奏でてくれてるなあ、と。

世の中には一定の“流れ”があり、その“流れ”に乗る事で、悪い言葉で書くと思考停止を遂げる事で得られる気持ち良さは確実にあり
それはそれで否定されるべきものだとは思わないけど、その「彼ら」が束になって塊になって“暴力”と化すなら話は別。
そうなる前に、ちゃんと自分で考えて、ちゃんと自分の中「だけで」答えを出して、ちゃんと自分の足で歩く事を促すような音楽。
だからこそ自分はここまでTHE NOVEMBERSの音楽を愛していているし単純に書くと自分の性格や性質に“似合ってる”んだと思います
それを改めて深く感じるような新譜に仕上がっていて、まあ回りくどい始まり方でしたがつまりは「Rhapsody in beauty」が大好き、って話ですね(笑



断念が奴らを
きつく野蛮に
結びつけるんだ (Xeno)


「これは本当だ」と
嘘を仕込まれ
「これは嘘だ」と
嘘を仕込まれたのかもしれない (236745981)




THE NOVEMBERSは今は完全に自主レーベルでインディペンデントな活動を送ってますけど、
その変遷が頷けるくらいに自主性や他人(ひと)の言葉に左右され過ぎない、その前に自身を太く持つ事を促すような歌詞が多いですね
それに加えて今回は分かりやすく殺伐とした、怒気を撒き散らすようなタイプの楽曲が多いので
その異議申し立て、違和感に対する反骨精神が伝わりやすい音像のアルバムになっているなあ、とも思います
冒頭から神妙なノイズ「だけ」を奏でている「救世なき巣」から始まり、
小林祐介のシャウトが炸裂する「Sturm und Drang」、
イントロの不協和音の時点で印象に残る「Xeno」は激しくもクールなスパイスも効いていて純粋に格好良いと感じられる仕上がり
個人的に上記の「断念が奴らを きつく野蛮に結びつけるんだ」っていうのは正にその通りであり、
自分でも知らず知らずの内に“加担”しちゃってたのかなあ、なんてふと感じた曲でもあります
だからこの曲に込められている主張は自分にとってはとても大切なものですね。
そして憤りに似た感情が響き渡る「Blood Music.1985」で前半のピークを迎えて、
これが意外と良かった「tu m'」の今作バージョン
既に一度アルバムに収録済みの曲なんで「どうなんだろう」って思ってたけど、これが良い具合にアクセントになってて凄くイイですね
新バージョンは歌も音もクリアにはっきりとしてる感じのアレンジで昔の「tu m'」とはまた違う味わいになっています
そして後々語りますが今作随一の名曲であるタイトル曲「Rhapsody in beauty」は、
ノイジーな部分と美メロを最高のバランスで融合させる事に成功している新たな代表曲!
自身の自覚のない“暴力”に気付かせるようなスピード感溢れる「236745981」も聴いてて胸が熱くなる一曲
個人的に一番初めに挙げたフレーズが物凄く大好きだと思えるシャウトナンバー「dumb」、
そして物憂げな心情やシビアな状況描写が美しい「Romance」は、
その名の通り過去一番と言っていいくらいロマンチックかつノスタルジックなアレンジに仕上がっていて胸がキュンとしますね
ちょっと退廃的な作中観もまた今の時代には(自分の心境的にも)似合っていて素敵なんじゃないかと思います
最後に収録されている「僕らはなんだったんだろう」は本当に骨だけのシンプルなメロディが光る楽曲
最初はそのあまりのシンプルさに戸惑いましたが、聴き込むと良い具合に沁みて来るのが粋でしたね


どこの誰がなんて言おうと
僕らはただのひとつの幸福だったんだよ


いつの間にかしかめっ面や疑念に満ちた顔で修行僧でもないのに修行僧みたいな顔して生きてる
でも本当は、そうじゃなかったよね、って
ただの「幸福」でしかなかったよね、って
それに気付いてよって
そんな風に呼びかけてくれるこのラストのフレーズはホントに素晴らしいな、と聴く度に強く思います
好きなものを愛して、自身が美しいなと思うものにただ素直に純粋に触れて、本当ならそれ「だけ」で良かったはずで。
そこに付随する様々な外的要因なんて元々なかった不必要なものなんだよってこの曲を聴いてると強く感じます。


より激しさとクールさが「同居」出来ている分かりやすく不満や怒りをぶち撒ける曲から、
甘酸っぱいメロディが胸を打つ穏やかかつシビアな作中観も光る誠実なバラッドまで
コントラストが効いてるというか、バランスが良いと言うか
ラフで自棄的なノベンバも、
美メロをしっとりと奏でるノベンバも同じくらいの分量で味わえるようなアルバムだと思います
前作「zeitgeist」は未だに大傑作だと思ってるけど、それをもっと伝わりやすく仕上げたのが今作って気はします
挑発的で不敵でギラギラした曲も、ノベンバらしい美意識に満ちたしとやかな楽曲も両方クオリティの高さを感じているので
是非今作も受け入れられて欲しいな、って今素直に思っています。

実はアルバムツアーには都合が悪くて行けなかったので、その分今年はもっとノベンバを生で感じたいな、って考えてますね。


















最後に、このアルバムには今後ずっと自分の中で一つのアンセムになるであろう「Rhapsody in beauty」という楽曲が入っています
この曲の歌詞を自分なりに噛み砕いて解釈するならば、
自由を求めて、
しがらみから外れて、
それで自分は良かった、これで正解だったんだと思ってたとしても
実はそんな不自由の中で、しがらみの中で得られたはずのものが確実にあって
手放しでその自由を喜べるほど実は素晴らしいものじゃないんだよ、っていう
ある種残酷な情景が描かれている楽曲で
そのテーマも好きだし、
本当は失うべきじゃなかったものを失っていた自分にも気付かせてくれるし、
自由=孤独、って変えようのない拭い切れない事実をきっぱりと美しく描いてくれている名曲だと思います
そこに付随している喪失感だったり、言いようのない空しさ・・・のような感情に触れるのが、または心境を確認するのがとてもツボでかつ痛みもあって
なんだか他人事とは思えないような一曲で去年からずっと繰り返し聴き続けていた楽曲の一つでした。


「いつか彼の捨てた」

いつか自分が捨てたその不自由の中で
きっちりと幸せになっていて楽しそうな人を眺めている
それを眺める度に心の中では惨めだったり悔しい気持ちを抱えていた
だけど、
それは結局いつか自分が捨てた
自らの手で破り去ったから
だから、
今のこの状況は“必然”
それで生きていくのが“現実”なんだと

その拭い切れない痛みや空しさ、そして“自分自身”を描いてくれてるこの曲が今作でも随一にお気に入りです
きっと、自由って云う名の孤独に包まれてる人が聴いたら感情移入出来る曲なんじゃないでしょうか。
冬の時期にも似合うような凍てついた雰囲気や、
壮大なメロディライン、
なのにも関わらずバックでは決してキレイだけじゃないアレンジが光っていたり
最後には小林祐介渾身の叫びが聴けたりと近年のノベンバのストロングポイントを凝縮したような楽曲に仕上がっていて
個人的に大好きだと言わざるを得ない、そう思い切り書きたいような一曲になっているのでした。
なんだかすっごく寂しい気持ちにもなるけど、同じくらい温かい気持ちにもなれる。
そんな不思議なアンセムであり今後代表曲になっていくだろう素敵な曲ですね。

このように、真ん中に芯となるキラーアンセムがどっしり据えられてるのも今作を「大好き」だと思える要因なんじゃないかと。
今年は是非ライブで聴きたいですね。




【等身大の成長に】SHIROBAKO 第13話「好きな雲って何ですか?」 感想

2015-01-09 | SHIROBAKO
新年一発目の顔芸(笑)。










個人的に「SHIROBAKO」を観てていいな、って思うのは誰もが“自力”で頑張ってる、成長しているところですね
勿論アニメは一人じゃ作れないし、みんなの意志だったりエネルギーの集合体な訳ですけど
そうやって誰かと力を合わせつつも最終的な成長や結果は自らの手で掴み取る(若しくは掴み取ろうとしている)、
みゃーもりも井口さんもりーちゃん(今井みどり)も自分の意志でやる事を決めて
自分の足で一歩一歩進んでいるからこそ、
観ていてグッと来てしまう、
胸が熱くなってしまう節があるのかな・・・って思いました。要はどのキャラも基本的に能動的だから観てて気持ちが良いんですよね。
以前と比べるとみゃーもりの“成長”も結構分かりやすい形で提示されてましたが、それだって才能じゃなくて偶然でもなくて
みゃーもりが体当たりで色々な失敗を「獲得出来た」からこそ有り得てる現実だったりもするんです
事実菅野さんから学んだ事をきっちり活かせてる作劇を観ていて、
本当に誠実な作風だなあ、というか
説得力を以って展開されている成長譚に観終えてから目頭が熱くなってしまったくらいです
みゃーもりも、井口さんも、そしてりーちゃんもこれから益々成長するだろうし苦労もするだろうけど
ここまで誠実で一歩一歩段階を踏んで成長していく作風を描いてくれてるこのアニメならきっと報われるでしょうし
そんな時がいつか来てもそれはラッキーでも棚ボタでもなく絶対に自身の経験や積み重ねだと彼女ら自身も思えるでしょうね、と
来たるべきそんな時を想像して二マニマ出来るような、そういう話数にもなっていたかなと個人的に感じられました。

多分みゃーもりがこのタイミングでデスクに任命されたのは本田さんがどう、とかそういう訳でなく
みゃーもり自身の成長だったり経験等も考慮して彼女に任せることに決めたんだと思います
後はきっと、矢野エリカさんだと父親の事もあるからとっても不安定ですし
その前に看病の為実家に出戻る事すら考えられますよね
となると高梨とみゃーもりの二択になるんですが、
高梨は決して仕事が出来ない訳じゃなく何だかんだ決められた回はこなしてきている
ただそれでもたかだか1ヶ月の差異ですし何よりみゃーもりのがずっと人当たりが良いですから(笑
“みんなからの信頼”という意味合いでもみゃーもりだったんでしょうし、別の見方をすれば1ヶ月早い分高梨を新人育成に当てたかった、とも考えられる
つまりは様々な条件が重なってみゃーもりに白羽の矢が当てられたって話でそこもまた生々しくて好みだったりするんですよね
きちんと伏線が利いてるなというか、カタルシス的にもここでもう一歩みゃーもりが成長出来たら物凄いものがあると思いますしね。

これからみゃーもりは様々な困難にぶち当たるでしょうし、正直このまますんなり上手く行くとは思えない
今回だってナベPの伝言を忘れて仕事を進めてしまうというめちゃくちゃ有りがちな(笑 ポカやっちゃってましたし、
その中で壁にぶつかったり泣きたい気持ちになる事もきっとあるでしょうけど
それでもここまでで既に貴重な経験をいっぱい味わってますから
それらをきっちりと活かして、
みゃーもりなりに応用してアレンジして
本田さんとはまた違う真っ直ぐで純朴なデスクとして自らの足で歩き回って
その末にまた新しい“何か”を掴んでくれたら・・・と考えると
それだけでめっちゃワクワクしますし
ファン冥利に尽きますし、
是非そんなシーンが観たいと本気で思う
そんな風に期待を強く抱かせる話数であったと同時に新しい環境に至ったドキドキ感、面白さにも十二分に満ちていて
2クール目の滑り出しとしては盤石、どころか期待を越えて来た感覚なんかもあったりして素晴らしかったなあ、と素直に思いました
まだまだ「カタルシス」も「成長」も「壁」も「和解」も全然尽きてなさそうで本当にこれからの話数が楽しみです。
2クール目も最高の景色と俺個人的に大好物の“段階を経て進んでいく”様が拝めたら良いな、と願いつつ。
みゃーもりの“確かな成長”もまた頼もしかった13話目でした。大好きです!




井口さんは常に普段着っぽいキャラって印象がありましたが、
意外と当初は困惑されてましたね
タフそうに見えても実は繊細だったりするのかなあ
でも、そんな井口さんの不安な心をみゃーもりが盛り立てて、ただ根拠なく励ますんじゃなくて
きっちり彼女の原画の特徴やストロングポイントを話した上でノせてた光景はホントグッと来ましたね
デスクとして大切な事の中にはそれぞれの利点や性質を把握する、「誰でも良い」って考えじゃダメってのも(恐らく)あるはずですから
その点きっちり「井口さん個人」をしっかり把握出来てるなと思いましたし、目に見えるみゃーもりの“成長”が感じられてジーンと来たワンシーンでした
ただ、前述したように最終的にこのタイミングで「やる」って自分の意志で決めたのは他ならぬ井口さんです
彼女もまたいつまでも小笠原さんに頼らず“自力で”成長する覚悟を決めた人物の一人
その意志と覚悟が報われる様・・・という意味合いでも今後も注目ですね
井口さんは中堅クラスだと思いますけど、
だからこそ描ける“成長”もあると思いますから。

また、今度は途中でこんがらがらないように最初っから「やりたいこと」「イメージ」を促すみゃーもりの姿も逞しくて良かったです(笑
そんな中で木下監督が語ってましたが「褒められたい」って確かに重要だし軽視すべき感情じゃないと思いますよ。
自分が頑張った分だけ、努力した分だけ褒められたい、認めてもらいたいってのは普遍的な感情だと思いますし
時には欲望が強いパワーや意志となってそれが結果的に“誰か”を動かすことだってあります
何より良い仕事をしたら褒められたいって気持ちに間違いは一切ないですし
変に謙遜に執着するよりもよっぽど“健全”だと思ってます
人が何を以って精を出すかなんて他人に決めてもらうものでも定めてもらうものでも全然ない。
ちゃんと良い仕事をして、一生懸命頑張って、その上で褒められたい、認められたい。木下監督は何一つ間違ってないと俺は思います。

そんな監督と衝突した?美術担当の方がいましたが彼の言ってる事もまた間違ってないですよね
有り体な表現を求められること、個人的に大好きなTHE NOVEMBERSの小林祐介の言葉を借りるならば
「“これまでがこうだったから、これからもこう”という理由になり得ない理由が万延してる。」って事ですよね
普通こうだから、とか、みんなこうだから、っていうのは確かに思考停止だし考えてみれば理由になってないんですよ
彼が小難しいんじゃなくてある意味当たり前の欲求を監督に突き付けてると思ったワケ
そういう各々の意見を尊重しつつ“三女”を作っていく必要性がある・・・って事で
これからはそういった対話が必要不可欠になっていくんだと思います
にしてもこういうふとしたパートに問い掛けや主張を紛れ込ませるあたり本当にこのアニメは侮れませんね(笑
これまでがこう、だったらこれからもこう。ではなく、一歩一歩新しい表現へ。その辺も描かれていくのかと思うととても楽しみですね。




このりーちゃんのカット、ただ可愛いだけじゃなく色気もあって実に最高ですね
りーちゃんはりーちゃんで自分ひとりだけ自分の力で暮らしてない、金を稼いでいない
つまりは“自立してない”事に劣等感を抱いているのかもしれません
だから、少しでも自分がアニメ制作に参加している実感が欲しかったんじゃないかなあ・・・なんてふと感じてしまいました
そんな彼女が焦燥感に飲み込まれず色々な経験を味わった上で“何か”を掴み取って欲しいな、とも思いつつ
いつも明るく振舞ってるけど内心は不安で、でもだからこそ熱心な勉強家具合が際立ってる娘なんだなあとりーちゃんの事を更に理解出来た気もする

もう一つ、このパートでちょっと思ったのは今回新しく制作している「第三飛行少女隊」略して「三女」には
ずかちゃんもオーディションで参加するしりーちゃんも(結果的に)協力してるし、みゃーもりも絵麻も参加している
美沙だけ未知数ですが今後の展開によっちゃもしかしたら参加するかもしれない(もしかしたら車で?)
そしたらある意味高校時代の面子の“血”が勢ぞろいする可能性もある訳で・・・
そこもまた注目、ですね

そう、今回の新作は「原作モノ」なんですよね
だから木下監督と舞茸さんとのやりとりには原作モノ「ならでは」のキーワードや打ち合わせ模様が滲んでてそこもまた面白かったです
木下監督は作業は遅めだし拘りすぎな部分はあるけれど、実は物凄く明確なビジョンを持ってる人でもあるんだなって今回感じました
特に〆をどうするか語っていたパートに木下監督ならではの強いビジョンと誠実さが出ていたと思う
一応フィクションはフィクションですけど、ああいう生っぽい会話劇はノンフィクション“っぽさ”を演出出来てて素敵だなあ、と
まあでも木下監督の意向が絶対!って訳じゃなくあくまで舞茸さんが出してた数ある選択肢の中の一つに過ぎないんでしょうね
それを説明的ではなく自然に展開出来てたのもまた今回の良いポイントだったかなあって思いました。
いずれにせよ、オリジナルも原作も良い作品に仕上げられるのは実力派の証拠なんで是非監督の想いもまた結実したらいいな、なんて思ってます
ま、一筋縄じゃ行かないでしょうけどね(笑
頑張れっ!
















にしても2クール目で大分キャラが馴染んで来た所為か会話がより面白く感じられるようになってます
高梨の安定のボケっぷりとか木下監督のイジられっぷりとか最早板について来て「またやってるよ 笑」って温度で観れるのは大きいですね
この辺も2クールにした事による利点だよなあ、と じっくりと成長を描けるって事だけじゃなく、ね。
みゃーもりも木下監督も“好き”に真っ直ぐという点ではとても似ているし、さり気に良いコンビなんじゃないかと
(みゃーもりは素直に三女の原作で泣いて、監督は素直に好きなセリフを熱く語ってたのが象徴的)
後輩も近々入って来るでしょうし、そんな折にみゃーもりや高梨がどう振舞ってどう教えていくのかも期待!ですね
コメディもメッセージもキャラの水面下の感情もそして確かな成長も楽しめた見所満載の13話目でした。BDもきっちり売れたようで何よりです。

あとOPEDも一新されましたね
OPは高校の時の絵面からいつの間にか社会人になってるカットが好きで(時の早さと道のりを示唆してるよう)
EDはねるねるな~ってリフレインが耳から離れなくていい感じですね 笑
そんな訳で2クール目も精一杯応援していくつもりです!!




俺のも・・・



ヤングジャンプ 2015年6・7号 感想(ボクガール49話、リクドウ35話ほか)

2015-01-09 | ヤングジャンプ感想









今年一発目のヤンジャン!
いや~やっぱヤンジャンがあるのとないのとでは全然違いますね
久々に読んだヤンジャンはすこぶる面白くて今年も色々と楽しませてくれそうだな、と素直に感じさせてくれました
自分の好きな連載が普通に生き残って面白い展開を多々見せてくれる、そんな「当たり前」が有り難いこの雑誌が今ホントに好きです。
今年も感想書いていくつもりなので好みの漫画が被ってたらよろしくお願いします。










☆リクドウ 第35話 苗代の気持ち

ええっと、読み終えてまず率直に思ったのは
「この引きで2週間待てと・・・?」
って事でした
いやいや合併号でこんな引き方されたらもう先が気になって待ち切れねっていうか随分と酷な事をするのう松原センセーは!!とか
まあそんな事を脊髄反射的に感じた訳ですけども(笑 こりゃあアンケートも良いだろうなあ、とか野暮な事も思いつつ
同時にこの回が合併号掲載で良かったな、ともちょっと思う自分もいたりするんですよね

どういう事かと書くとリクは幼いころのトラウマから女性に対して苦手な感覚
“守れなかった”“救えなかった”という負い目とその幻影に今でも苦しめられている現実があるので
恐らくは普通の男子と比べてその辺がとてもナイーブになってる可能性があります
それにボクシング漬けの生活という現実もあるし正直「どう転ぶか」が分からないんですよね
だから、「今すぐ先が読みたいっ」っていう気持ちと
「ちょっと待って」と心の準備をしたい気持ちと自分的には完璧に二律背反状態なワケです(笑
なんで結果的には、タイミング的な意味合いも含めてベストだったんじゃないかなあ・・・と
いやあ中々にゾクゾクさせられた話数に仕上がってましたね!(笑


ただ、苗代ちゃんは苗代ちゃんでずっとリクの事が好きだった
いつもどこか寂しそうで孤高の存在だったリクの「ため」って気持ちも確実にあると思います
もっとリクの“笑顔”が見たい
もっとリクの“楽しそうな姿”が見たい
だって人間本当はそんな表情をする為に生まれて来たのだから。

苗代ちゃんだって寂しかった
ずっと心寄せる“誰か”が側にいて欲しかった
彼女の置かれた現実に於いて自分を認め愛してくれる存在が欲しかった
子供の頃から優しい眼差しが特徴的だったリクへの強い想い―
今まで何度も描かれて来たリクへの水面下での気持ちがあるからか、
はっきりと苗代ちゃんが報われて欲しい、苗代ちゃんのために受け入れて欲しいって強く思えました
リクと一緒に生きていきたい。
そんな“女の魂”が炸裂した至上の傑作回だったと個人的には深く感じました
正月早々こんなすげえもんが読めてめっちゃ幸せ・・・っていうのが俺個人の本音でしたね。

また苗代ちゃんが可愛すぎなんだなあ、、、
松原利光さんは格好良い男子、泥臭い男子を描くのが得意っぽい印象があると思いますけど
実はそれと同じくらい男子的にグッと来る女子を描くのも上手いですよね
こういう泥臭い闘いを描く青年漫画って総じて女子がイマイチなイメージがありますが
「リクドウ」の場合目がパッチリしてて仕草も生っぽくて普通にドキドキ出来るレベルの可愛らしさ、いじらしさがあるのが素敵です
冒頭のリクとの初デート?にドキドキしてる苗代ちゃんの表情やデート中の嬉しそうな表情だけではっきりと「最高」だと言えますからね(笑
この漫画の恋愛的側面に期待しているファンも結構いると思いますけど、その欲求をフルに満たしてくれるような作劇に拍手!ですね
正に“恋愛漫画としてのリクドウ”の威力をファンのみならずヤンジャン読者全域に見せつけた回に仕上がってたと言えるでしょう。

また苗代ちゃんが抱えている「寂しさ」が一気に解消されていくようなデート描写がすこぶる良かったんですよね
なんか施設の娘とは思えないくらい自然体で、リクと一緒に遊ぶのが本当に楽しい!って気持ちがセリフでなく理屈でなく伝わって来る感じ
素の苗代ちゃん、ホントはこんなに明るくて素敵な苗代ちゃんを拝めていちファンとして凄く嬉しかったなあ
彼氏扱いされてまんざらでもない表情とか「お約束」をきっちり踏襲しちゃうセンスも好きです
狙うべきところではきっちりストレート決めて来る作劇がとても良いですね
リクの汗の匂いにドキドキしちゃったり今週の苗代ちゃんは本当に素直に“女の子”してて眺めてるだけでも楽しすぎましたね(笑
松原利光さんは将来本格的な恋愛漫画を描いても十分イケるんじゃないか・・・と本気で思ったくらいには女の子の可愛さが如実に出ていた良回でした

リクの目にはどう映ったのかな?
リクは優しいからきっと困っちゃうかもしれないけど
この日の苗代ちゃんの素敵な表情を是非加味して考えて欲しい
正直すごく並んでてニヤニヤ出来る二人なので出来るならもっともっとこの二人の描写を眺めていたいです
この後最高のニヤニヤを何度も拝む為にも、リクの返答にはしっかりと注目して噛み砕いていきたいですね
「闘い」と同じくらい「恋」も真剣に描いてくれる当作品の“誠実”さに惹かれている今日この頃です。
これ以上ないレベルの濃密な話数を合併号に持って来てくれて結果的には最良だったかと。
心待ち!




☆ボクガール #49 ボクの怖~い父さん

遂に瑞樹の父親が登場ですか
しかも一緒にお風呂に入ってるらしく色々な意味で楽しみですなあ(満面の笑み)
多分様々な展開に転がせると思うので存分に遊んじゃって欲しいところ
猛がきっと守りにくるだろうから意外とニヤニヤカットも生み出せそうで新シリーズにも期待は十分!ですね
兄の存在も明かされたりその辺もまた絡んで来てくれそうで?中々楽しみになれますね

気になるのは藤原さんの態度ですね
心なしか以前よりも更に柔らかく好感度も高くなった気がします
個人的に藤原さん「も」大好きなのでこれは嬉しい兆候でしたね
瑞樹のやってきた事はちゃんと実になっている
それが是非また新たな形になって欲しいですし、
藤原さんの違った表情も拝みたいですね
藤原さんは藤原さんでまた“理想の女の子”を具現化したキャラクターだと感じますからね
素直に瑞樹の力になりたい、って告げてくれたカットは正に天使レベルでした。

にしても夏休み、かあ・・・。
こりゃあちょろっと出て来てたけど水着も期待出来ますし薄着、浴衣等も期待出来ますなあ
様々なイベントやトラブルも楽しめそうだし、そろそろブラネタが来そうな気もします
物語的にはすっごくオイシイパートに突入したと思うので今年も色々と面白がれそうでワクワクしますね
出来る事なら藤原さんとのわずかな進展も拝めたらいいな、と思いつつ2015年も応援して行きます!




☆BUNGO-ブンゴ- 第3話「ノダへの挑戦状」

こりゃ騙されたわ(笑
いや、正直この手の「実は女でした」ってネタは結構見破りやすいんだけど
この漫画でこの作風でやるとは微塵も思ってなかった訳だから何一つ疑ってませんでした
けど件のシーンを見た後に読み返すと確かに女っぽいのが流石だなあ・・・と(笑

甲子園云々のところで普通気付くべきなんでしょうけど、そこまでお膳立てされてても「?」って思うだけで
体格の面で自分には無理だと思ってるのかな、だとしたらこれから文吾と一緒に頑張る胸熱展開があるのかな、とか
振り返ってみれば実に間抜けな思考を巡らせていたなあ、、、と。 もう「完敗です。」と降伏宣言しかないですね(笑
しかしまあこれだけ実は女の子でしたってパターンが蔓延してるのにも関わらず未だに騙されるとは驚きです
これからはいかにもやりそうなラブコメじゃなく、
むしろそこから遠いジャンルの漫画がやった方が普通に騙せるかもしれないですね
そういえば鈴木央の「Ultra Red」にも騙されたなあ・・・ってふと思い出しました。

しかも、マコトが普通に可愛いのがまた悔しい(笑
胸を(結果的に)揉まれた事から異性として意識しちゃうだろうし
思わぬ部分から今後の楽しみが生まれてすっごくよろしかったと思われます
更に今までいかにも硬派で泥臭いのを強調して来てた(風に見えてた)だけに良いアクセントにもなったんじゃないかと
こういう風にゴールデンカムイみたいにシリアスとギャグの使い分けをしていけば読みやすくなってくと思います
主人公の文吾は扱いにくそうなキャラだな~、と思ってましたが意外と心の中でツッコんでたり現時点では結構面白く感じられますね
女子の野球部員、というエッセンスも加わって益々多彩になって行きそうな本作、やはり高校野球好きとして注目・・・ですね。

ただ、文吾はマコトよりもユキオくんにお熱っぽいですけどね(笑
これがWJだったらと考えると・・・。
ヤンジャンで良かったです、はい。
是非是非健全にマコトちゃんと関係を結んでいけたらいいなあ。3話目にして凄く良いキャラを手に入れたと思います。
地道に段階を経て強くなっていく作劇も俺好みだしこのまま真っ直ぐに育って欲しい連載ですね。
面白いと思います。



☆ゴールデンカムイ 第19話 駆ける

うわっ、こっちにも騙された!
なるほど、あの腸はフェイクだったのね。
前回の俺の感想読めば分かると思いますけど、本気で心配してたんですよ
それは多分今まで散々グロシーン見せられた所為で「この漫画ならやりそう」って思っちゃってたからだと思います
またも見事に騙された訳ですが、それもまたきっと“積み重ね”のお陰なんでしょうね
グロシーンをただ刺激の為に入れるんじゃなく、きちんと伏線としての意味をも与える作劇に感動しました
グロシーンっていうのはそれだけで色々言われる対象になるけども、あればあるだけ緊迫感が増すのもまた事実ですよね。
それを深く再確認いたしました。拍手。

同時に、杉元が無事で心から安堵している自分もいました
やっぱり杉元は“男”って印象が強いですから普通に好きなんですよね
これでまたアシリパさんとの見事なコンビネーションが観れる
彼の報われる様が観れるチャンスが訪れる、
良かったなあ・・・としみじみしつつも


アシリパさん、良くやった!


って気持ちもあります(笑
杉元の想いも分かる、
意図も分かる、
だけど制裁は必要だよね!っていう(笑)。
直前の、如何にも杉元を抱きしめそうな表情も相俟って最高のオチと化してましたね
「明けましておめでとうございます」って煽りの破壊力も手伝ってようやく“戻って来た感”があって素晴らしかったです
敵の狙いもちゃんと納得出来たしスリリングかつ笑いもあってまたも好感触のシリーズに仕上がったかな、と
久々のアシリパさんとの再会は素直に感動しました。将来ちゃんと婿に行きなさい(命令)。












◆極黒のブリュンヒルデ

「私は処女やぞ!!」
「それ堂々と言うことじゃないから」

カズミは相変わらず面白いなあ(笑
正直、ツボでした。


あと最近ふと感じたんですが自分は「子種」って言葉に弱いみたいです
成年漫画でも「子種」って言葉が出て来ると興奮しちゃいます
今回のカズミの欲情を誘うようなセリフもすこぶる良かったですね

最後のカズミの表情を見るに、本当は苦しいのに無理して明るく振る舞っちゃうキャラって事実が如実に出ていて
そういうメリハリも実に良かった回ですね そしてそういうキャラ個人的にすごく好き。



◆もぐささん

百草ママの粋な計らいに感謝・・・!
さてはちょっとは彼女の水面下の感情に気付いてるな?とか思いつつ
意外と体重を気にしている百草さんが結構可愛かったです(笑
まあでも女子はちょっとくらい肉付きがいい方が素敵ですよ。ええ。

にしてもドギマギ百草さんかわええ。
















余談ですが「シンマン賞」のコーナー、
リニューアルしても相変わらず濃くて素敵ですね(笑
今年は是非「まんがっ娘」「スウィートツイート」が連載化されますように!!
願ってます。



コミックマーケット87に参加した話~「SHIROBAKO」ミニファンブック、よしろん「コワレモノ:璃沙」感想等

2015-01-08 | 同人








去年の末に3日間コミケに参加して来ました
その時の記憶が結構自分の中で印象に残ってるので書き綴っておきたいと思います
ちなみに近年は疲れから大体1日のみの参加だったんですが今回は色々余裕があったので物凄い久々に3日間参加したんですよね
正に有明まんが祭りの酸いも甘いも存分に味わう事が出来た2014年末になっていました
・・・でも流石に3日間も参加すると正直しんどかったね(笑
その分楽しくもありましたけどね。






■12月28日

この日はそもそもそこまで行くつもりもなかったんですが、
まずはPAが出してる「SHIROBAKO」のファンブックが欲しかったのと
3日目は完全に本買いモードに移行する為企業に行くなら初日でしょって事で
それとSHIROBAKO展もあったし、夜はmarbleのライブもあったからそれ含めて初日から参加しようと
どうせ東京行くならコミケにも行っちゃえというテンションでしたね。

始発で行かずに7時くらいに家を出たんですが、予想だにしない行列で
一日目の企業は本当に込むなあ・・・と実感
白箱本は無事買えたんですが、
同じく欲しかったワグ本は売り切れの為買えず。「明日も売る」との事でそれに期待したばかりに後々悲惨な目に会うハメに。

そのSHIROBAKO本はアニメーターさんの描き下ろしカット満載、
「えくそだすっ!」のコスプレをしたあおい達や府警さんなどの職業コスプレをしたあおい達など
イラストの量が多く、またインタビューも豊富で読むと見方が変わるような発言も多く割と現実性に拘って作られてるみたいでした
PAは「花咲くいろは」に影響を受けて入って来たスタッフも多々いてその発言もまたあのアニメ好きだったので嬉しかったですね
その他にも今後の展開を示唆する発言(次は原作モノなのでまた違う気苦労が発生する、など)もあって
益々この先が楽しみになるようなファンブックに仕上がっていました
グッズセットも買って正に“白箱充”でしたね(笑


その後は創作百合のスペースを回って何冊か購入、
別に自分は超が付くレベルの百合好きでない~という認識でしたが
こうやって普通に創作百合の本を買っているあたり普通に好きなんだな、と(笑)。
そんな事も再認識しつつ一日目は苦労しつつもゆるりと終わりました
にしても企業ブースの人波は凄かった・・・(汗


昼は秋葉原に行って「SHIROBAKO展」を鑑賞、
これは後々写真でUPしたいと思ってますが、隣にPAのアニメの商品が沢山置いてあるお店もあったりして
結構長い間楽しめましたね 実際の原画もたっぷり観れてとても幸せでした。
さり気に今後使われるであろう(?)原画もあった気がする。

電気街で早売りの快楽天を買ったりして、
ぶらぶら暇つぶししてからmarbleのライブを観に新宿へ。
本当に秋葉原に「SHIROBAKO」のでっかい看板があってちょっと感動しましたね(笑
ちなみに秋葉原に行ったのは数年ぶりでした。少し懐かしい感じ。


新宿で恒例の迷子状態になりつつ(笑
無事にライブを観賞し終えてそのまま千葉まで帰宅
正直、大みそかまでまともな更新は出来ないだろうと体力的に察していたので
ちょっと無理しつつもそのまんまライブレポを書いて風呂入って一睡もせずに2日目へ。
でも(自分の中で)妥協だけはしないように書き切れたので割とお気に入りですね。その記事は。




甘々な感じの百合はやっぱり最高ですね。ニヤけちゃいます。



■12月29日

コミケにはもう10年以上一度も欠かさず参加してますが、
実は雨の日に当たったのは多分初めてです(!)
正確に書くと霧雨だったり途中から雨曝しはあったんですが朝から降りっぱなしなのは珍しく、
加えて一睡もせずに始発でここまで来てるんで流石に雨の中立ちっぱなしで3時間待ちは堪えるものがありました
途中何度も挫けそうにはなりましたが、実はここまで悪い状況が重なってても夏コミほどではない・・・とも感じてました。

冬コミの辛さは、まあ有り体に書くと「寒い」とかこの日だったら雨で「冷たい」とか
でも意外と人間は寒さには強いというか、確かに結構強い雨だったからしんどさもハンパなかったんですが
それでも結局は夏コミには及ばないよなあ、、、っていうのが個人的な体感でした
それよりも立ちっぱがキツいわ(笑 とか思いつつ、
千葉から始発で来た効果かこの日はすんなりと入場出来ました


ただ、この日始発で来たのは昨日売り切れたワグ本を確実に買う為でもあったんですが
なんとまあ10時15分あたりの時間でも即売り切れで聞いた時はかなり気が滅入ってしまいました(笑
正直欲しかったなあ・・・と思いつつ、
まあ気持ちを切り替えて今回の失敗(初日から始発で行くべきだった)を刻みこみ
目当ての本を買いに行きました。

以前、お世話になったヨークさん(@yoshi017)の共同制作の同人誌を買ったり
最近は商業でも描いてるマウンテンプクイチさんの創作百合の本を買ったり
一通りの買い物を済ませてこの日はあっさりと有明を後に
ワグ本は買えなかったけれど、
まあ貴重な体験と失敗を経験出来て久々に会えた人もいて・・・って事でこの日もまた結局は楽しい一日でした
WUG!は今年も出店すると思うのでその時こそ是非リベンジしたいものです。




実はマウンテンプクイチさんの本は最初に出された本から全部買ってるんですよね。商業でもファイトです。



■12月30日

前日帰って来てからすぐ寝て、起きてからサークルチェックをして(いっつもギリギリです)
案の定そのまま一睡もせずに始発でGO!体力もカツカツですが最終日に行かないって選択肢は自分の中じゃ有り得ません。
それといつもなら大みそかなのに今年は3日目行ってもまだ日があるっていうのが実に嬉しかったですね
これのお陰で大好きな「天体のメソッド」の最終回感想を年内に仕上げられたようなものです。

この日は、とにかく尿意が凄かった(笑
前々日、前日ともに別にフツーだったのにも関わらず
待機中何度も小便をしたい気持ちに駆られて、実際列が動く少し前に済ましたんですけど
それでもまたしたくなって入場してすぐさまにトイレに駆け込んだくらいでした
でもそれ以外は、本当前日と比べると楽でしたねえ
この日は大して寒くもなかったですし、
前日の経験がモロに良い影響を及ぼしてました「昨日に比べたらまったく苦ではない!」


私は成年漫画ファンでもあるので好きな成年作家のサークルを巡ったり、
WUG!のキャラデザの方の本を買ったり(素晴らしい)、
その場で出会った良い感じの本を買ったり、
最も同人誌を湯水みたいに買うカタルシスに満ちるのがこの日なんですよね
快楽天作家からポプリやエウロパ、他にも様々な商業作家さんの本を購入出来てニンマリ出来ました
一部売り切れだった本もあってそこはまあ残念ですが、特に大好きな関谷あさみさんや安倍吉俊さんらの本は買えたので。

前回のオリジナル同人誌も素晴らしかったよしろんさんの「コワレモノ:璃沙」は今回もまた素晴らしい出来でした
作画のクオリティが本誌と比べても差し支えなく、またリアルな女性器描写も冴えていて色々とドキドキ出来る仕上がりでしたね
ちょっと生意気な親戚の娘を手籠めにするおじさんのお話で、
最初はおどおどしていたおじさんだったのに後戻り出来ないと判断するや否や
開きなおって無理矢理蹂躙する様が実に背徳的で良かったです
また璃沙の態度がちょっと生々しかった部分もプラスポイントですね
同人誌とは言え完全に商業クオリティの作品に仕上がってるのでよしろんさんのファンは是非是非

おじさんの態度や仕草もモノホンの変態っぽくて全体的に生っぽい読み味になってるのがとっても素敵でした
こういうのは同人でしか表現出来ない類の官能具合だと思うので今回もまた心底買って良かったと思える新刊になってました
よしろんさんのオリジナル同人誌は毎回とみに素晴らしい出来栄えなので次回もまた期待したいですね
この方の同人で描かれる成年漫画の内容はゾクゾクする類のスリリングな官能が持ち味になってるので個人的に大好きです。

流石に3日目は人波も凄くて地獄絵図がそこいらで展開されていましたが(笑
その分良い本も沢山買えたのでやっぱり良かったかな、と
手が一部腫れ上がってましたが、
それもまた風物詩って事で。
いつもよりスケジュールギチギチだったけど、その分印象深かったコミックマーケット87だったのでした。
もうボロボロになりつつ千葉へと帰還、その後は15時間通して眠るくらいにヘトヘトでした。
起きたらまた大掃除に記事書きにと時間に追われもしたんですが
不思議とこの3日間を乗り越えた分辛さは感じませんでした。
それくらいコミケは“体力”を奪われ、その分“愛”を手にすることが出来る・・・そんな場所なのかもしれません。という訳で〆ます。




はぁー、よしろんさん本当に絵が上手過ぎ!惚れ惚れしちゃいますね。ペーパーも含めて一切妥協が感じられない誠実な姿勢には脱帽です。
今年もサークル「鎖キャタピラ」を大手振って支持していきましょう。そうしよう。










最後にコミケスタッフの皆さん、サークルの皆さん、参加者の皆さん各々お疲れ様でした(遅い?)
今年も夏冬共にしっかりと、教訓を生かしながら参加したいと思ってます
何故なら同人は同人ならではの世界がありますから。



2015年冬のアニメ新番組チェック!

2015-01-04 | アニメ(情報・グッズ)








毎週感想書いてるとやっぱあんまり「早いな」とは感じなくなりますね
正直な話書いてない時期とは体感的に全く違いました
そもそも2本も書き切れるとは想定外でしたね・・・(「SHIROBAKO」の方は2クールですけど)
ようやく「前の感じ」がちょっとは戻って来たかな?とは思いつつ、これからも出来る分量を見極めてやっていきたいと思います
それでは今期個人的にチェックするラインナップでございます。










1月5日(月) アブソリュート・デュオ 12:00~ 東京MX
       ユリ熊嵐 12:30~ 東京MX

1月6日(火) 美男高校地球防衛武LOVE! 1:40~ テレビ東京

1月7日(水) 艦隊これくしょん 1:05~ 東京MX
       新妹魔王の契約者 1:35~ 東京MX

1月8日(木) 冴えない彼女の育て方 12:50~ フジテレビ
       幸腹グラフティ 1:46~ TBS
       銃皇無尽のファフニール 2:16~ TBS

1月9日(金) THE iDOLM@STER シンデレラガールズ 12:00~ チバテレビ

1月11日(日) 夜ノヤッターマン 10:00~ 東京MX
        純潔のマリア 10:30~ 東京MX
        ローリングガールズ 11:30~ 東京MX
        聖剣使いの禁呪詠唱 1:05~ テレビ東京

1月23日(金) ISUCA 1:35~ 東京MX








ええっと、他にも2期もの3期もの等結構ありますので(興味があれば)是非そちらもチェックを
後は前期から引き続いて「SHIROBAKO」(感想継続中)や「七つの大罪」「クロスアンジュ」等もあります
感想に関してはまた前期みたいに決め込まずに書きたいなら書く、というスタンスで行きたいですね

あと元旦に久々に姉と会った時に薦められたアニメ(プリパラ、アイカツ等)も時間があれば観たいと思ってます
心掛けたいのはどういう作品であってもフラットに触れて感じる事ですね
それが自分のスタンスであり、
もしアウトプットする機会があれば本音で「しか」語らないつもりです
好きなものを、好きなだけ・・・って感じでいければいいんじゃないかと
今年もまた色々なアニメ作品に気持ち助けてもらい続ける予定なんで重なる部分があったらぜひ。
取り敢えず次は原作モノに着手するであろう「SHIROBAKO」がめっちゃ楽しみですね(笑)。


新作は大体予備知識はゼロな感じです
ここまで原作知らずなラインナップも珍しいですね
その分純粋に観ていける、とも言えますけど
最後の「ISUCA」は多分時期的にも10話構成でしょうね
そして「夜ノヤッターマン」ってタイトルの潔さが素晴らしい(笑

1クール13話欠かさずに書けた程度で達成感を味わってるレベルなので
アニメ感想最盛期のようになるのは難しいですけれど、
その分1話1話の感想に気合いを込めてやっていくつもりです
後は前期もやっていたピックアップ感想も出来ればちょくちょくやりたいですね。
そんな訳で2015年もアニメ感想「も」よろしくお願いします。













それにしても前期の2作品(「SHIROBAKO」「天体のメソッド」)の感想書くのは個人的にすっごく楽しかったです
なんだろう、燻ってる心情とか解放された気持ちとか大好物なんでその意味じゃとっても自分らしいラインナップだったかなあ、と
最後まで興味を失わずに熱量を以って書き切れたのでそれが何より嬉しかったですね
専用のカテゴリ作ってるんで良かったらそちらも是非・・・という感じで。



快楽天 2015年2月号 感想

2015-01-02 | 快楽天









東京じゃフツーに早売りしてて、ちょっと羨ましかった快楽天の感想。
画像はクリックにて拡大。











きんいろかぞく/起死快晴


凄いペンネームだ・・・
っていうのはさておきとても良かったです
具体的に書くとアナスタシアのキャラが天然目配せ系キャラで、まあ男子的にドキドキを煽られるタイプのキャラに仕上がってるんですわ
しかも確信犯的でなくあくまで純粋に、直感で好意を示してくれてる感じがいいですね
とってもキュートなのに官能に敏感っていうギャップも良かったですし
主人公の反応がリアルだったからこそ本気で興奮出来る趣もありました
雰囲気作りが上手いっていうんですかね
幼めの顔だけど、年齢も仕草も目配せもオトナじみていてとっても堪らないキャラでしたアナスタシアさん。
でも、(分かるけど)ドギマギし過ぎな幸介もなんかラブコメ的には可愛らしかったですね(笑
バランスがよく取れていて非常にニヤニヤ出来るカップルに仕上がっているかと。

幸介の部屋に来て荷物の下着を確認するカットとかさり気ない色気が滲んでて凄く良かったですね
ああいうのに煽られやすいです。そしてアナスタシアさんが脱いだ時に注意しつつもバッチリ片目で視てる幸介が面白かった(笑
アナスタシアさんも流石官能的目配せが得意なキャラだけに悩ましいわがままボディが素晴らしく堪らなかったです
艶っぽい唇にふわふわおっぱい、つるつるのおしりに「はふ~」と動物みたいなリアクション・・・
筋肉の付き方がリアルっぽいのを含めて思わずお世話になってしまったクオリティでした
でも、そんな官能的な表情や仕草で散々誘発したくせに
最後には無邪気な笑顔と仕草で締め括る・・・のがまたギャップ的に来ちゃいましたね ベッドの上のと翌日のやりとり両方、ね。
幸介的にはただ単に誘発されただけなのに「いけない子」扱いとは納得出来ないでしょうけどね(笑
こういう女子のいたずらな目配せに男子はとことん弱いですばい!!

この先を想像したくなる出来の良い作品
やっぱ成年漫画こそ感情移入出来るキャラが必要ですよね。
どうでもいいヤツの行為なんて本当どうでもいいだけですからね。
その点この作品は上手くディティールが出来ていて素晴らしく思いました。



谷内さんのコリコリ/もじゃりん

成年漫画の整体師ってことごとくゲスですよね・・・(笑
そして、お客さんもまたことごとくアホの子っていうのがお約束ですよねえ
立派な種付けなのに運動だと信じちゃってる辺りがヤバいですね
最後の揉みながら咥えさせてるカットがとみにグッと来ました
これでお金もらえるなんて素晴らしい 笑
理想の仕事ですね



淫技の雫/あづま煉

実はアンケート葉書にずっと「登場して欲しい作家」としてあづまさんの名前を挙げてたんです
だから、この再登場はまた普通とは違った嬉しさがありますねえ・・・
内容も“大人の背徳”漂うムーディな仕上がりで、
オチもまた切ない内容で、
待望した甲斐ある堂々の復帰作になっているなあ、と素直に思いました
今ではもう叶わぬ幻想、「いけない」と分かってても止められない迷走、交わり合う事もない二つの線・・・
すごく、良い意味で心の中にしこりのようなものが残る正真正銘の大人の成年コミックに仕上がってましたね(ちょっと語弊のある言い方ですが)
こういう“美しさにも似た空しさ”の残る内容も大好物なのでかなり楽しめた作品でした

にしてもあづまさんの「服のシワの描き方」は相変わらず生々しくて官能具合を更に引き立ててましたし
ふくよかなお尻もまた独特の艶っぽさがあって良かったです 
頬張る時の表情もまたリアルでイイんですよね
雫ちゃんは背徳の女(ひと)ですが、
だからこそ普段は毅然と振舞おうとするある種のいじらしさが可愛らしい好キャラクターでした
切ないけど可愛い、可愛いけど切ない・・・うーん、こういうのもまた別のカタルシスがあって堪らないですねえ。
いつか、本当の意味で“幸せ”になれるといいね。



発情継続!猫守さん/いぬぶろ


まさかの猫守さん続編来たー!!
もう数年前のカラーコミックですから可能性としてはほぼ薄かったのと
あのカラーコミック実は大好きでお世話になってるレベルだったので
その続編って事でタイトルの時点でガッツポーズでした(笑

相変わらずおっとりしてるのに、こと行為に及ぶと完全に肉食系になっちゃう官能的な仕草が素晴らしいですね
普段の甘々でまったりした姿からは想像も出来ないくらいの“メスっぷり”が堪らないです
もう全身性感帯なんじゃないかってくらい感じやすいカラダ、
いかにも柔らかそうな崩れ方をするおっぱい
細やかな唇描写の艶っぽさ・・・
いぬぶろ節全開の全力官能コミックに仕上がっていて今月いの一番にお世話になってしまいました
行為の最中のシーンも良かったんですがそれ以上に自分から開いたり、終わった後の「種付けされちゃった」ってセリフだったり
大きな胸を上下させながら紅潮した顔で男のものを眺めるカットなど前後のシーンが余計に興奮を煽って来た印象
どこへ遊びに行っても発情しちゃうのは普通に困るとは思いますけど、
傍から聞くとそりゃ単なるノロケにしか思えないわな(笑
何度も求める~ってシチュ大好きですし、
そんな猫守さんが最高に官能的だったので大満足の新作に仕上がってましたね
でもまあ・・・男の性欲なんてものは表面的っちゃあ表面的だからねえ。そんな男を客観視した上で描かれてる印象もあって
その意味じゃやっぱ女流作家ならではの作品って気もします。
ただ、猫守さんの可愛すぎる艶っぽすぎるおねだりならばそりゃ何度でも応えちゃうわ。って感じでもある(笑
セーターおっぱいも最高でした。久々に大好きなキャラのお話が味わえてハッピーな気分でしたね。

ま、なんだかんだ“幸せ”と言えばそうですよね(笑)。



ちょろびっち/おから

こういう着痩せするタイプ大好きだわ
脱いだら意外と・・・っていうのは間違いなく男のロマンですね
どんだけビッチぶってても破瓜のシーン一発で処女だったのは一目瞭然ですな
ちょっと涙しちゃう純情乙女っぷりなんかも見せちゃって良かったです

本当にチョロいのは俺だった、ってオチもまたおからさんらしくて(優しさが先立つ感じで)素敵でしたわあ。



ふゆのけもの/Hamao

今回表紙も描かれているHamaoさんの描き下ろしコミック(通常ページ)
表紙イラストも素敵ですが、この漫画のお姉さんもまた官能的な目配せが心地良くて素敵ですねえ
まるで子供をあやすかのように手玉に取ってもてあそぶ姿はとっても興奮を煽ってくれて良かったと思います
そして自分はこういう“デカ女にチビ男が手篭めにされる”ってタイプのお話が大好きなんだなあ・・・ってちょっと思いました
こう、、、まるで自分が蹂躙されてるかのような疑似体験が出来るのがいいんでしょうか
男もまためちゃくちゃにされたいって欲求があるものなんでしょうね。
慣れない中一生懸命気持ち良くしようとしてる主人公の「必死さ」に萌えて欲情してる静香さんの表情なんかヤバかったです
むっちりしてて柔らかそうなおっぱい、お尻の描写も流石で表紙任すほどのクオリティは確かにある逸品でしたね。
唇の絡ませ方も見事。

オチは、本当にまさかの・・・でしたが(笑
あんなにタフそうなのにね。
しかし怪我の功名と主張せんばかりに誘って来る静香さんの仕草がいやらしすぎてそれもまた最高でした。
ま、ある意味スキー以上に有意義な体験だったんじゃないでしょうか。ええ。
にしても大人びてるのに可愛いって無敵ですね。



逢い引き/石川シスケ

まあなあ・・・。
チヤホヤされるっていうのは傍から見ればただただ羨ましい事なんだろうけど
よくよく考えないでもそれによって失う代償も大きいですよねえ。
常に視線を気にして生きなければならないっていうのはある種の“鎖”にも思える訳で
一見幸せそうな有名人でも自ら命を絶ったりもしますからね。かといって人間どこかに承認欲求もある訳だし
どっちに転んでも本当難儀な人生を強いられる生き物だね人間ってやつはね。

本当は辛いのに無理して笑ってる、って場面に弱いので
最後のヒロインのカットはくるものがありました。
何とか乗り越えて幸せになって欲しいな。
今度は笑顔で過ごせるように。



カントリーブライド/アシオミマサト

アダルティックなお姉さんから田舎のはねっかえり娘へと見事な変貌だあ(笑
でもなんか後者は後者でのほほんとした感じがあって悪くないよねえ。
また子だくさんが似合いそうな女(ひと)ですからね。



お話はHのあとで/松河

これは・・・どの層に向けてるのだろうか
凄く女性向けな感じがするんですけど20周年を迎えた事で女性読者に対するアピールなのか
それとも男性読者にショタの素晴らしさをアピールする為に描かれたのか
どちらにしてもかなり浮いててなんか面白かったですね(笑

だってこれ、完全にショタの反応を楽しむ漫画に思えて仕方ないんですけど!
ちょっと甘い言葉を掛けたら純に喜ぶショタ、
ゴシゴシされて感じてるショタ、
寸止めされて切なそうな顔をするショタ、
イカされて涙目のショタ、
カラダ目当てなんだろうか・・・と落ち込むショタ
撒き餌にごまかされるショタ、、、完全に趣味で描いてるとしか思えない漫画ですな(笑

でもね、そんな意地悪な目配せと官能的ないたずらで自ら快感に溺れてる早紀さんもまた魅力的な女性でしたよ。
挿入した時のゾクッとした表情やショタのうるうるフェイスに萌えてる表情等可愛さもバッチリありました。
まあ、なんつーか、“女のロマン”って感じの内容でしたがこれはこれでニヤニヤ出来るので全然OK!って事で。凄く良い作品でした。


YEAR YEAR YEAR/蜂矢マコト

「許可取ったフリじゃダメなん?」
「たれ流すの得意なんだな 政治資金とか」
「はじまりはいつもハメハメか」
「もうヌレヌレじゃん 壁ドン効果か」
「体が感じちゃってるのは妖怪のしわざ」
「解散!ほらほら解散ですよー」


うん、まあ・・・いつもの蜂矢センセーでした。ってだけなんだけれど
これでもかとネタを詰め込みまくりネタとして使われる事すら放棄しちゃった、という
凄まじい内容になってるのも事実であります
恒例の(?)スタップ、某兵庫議員、ゴーストライターも再登場しハイスコアガールやただ流行ってるってだけの妖怪ウォッチすら取り上げて
文字通り2014年にTVで大きく映った人物を羅列する節操ない新作に仕上がっております
さり気にカメラ事件の某水泳選手なんかが居る所もポイント高いです

やってる事は破廉恥極まりないのに、ピクリともモノが動かないあたりが蜂谷クオリティ(だってただやってるだけなんだもん 笑)
でもこの人はこれである意味自分のポジションを得たんでしょうね去年は特に。
「はじまりはいつもハメハメか」が個人的に一番のヒットでした。
格言ですよね(何














個人的になぱたさん、Hamaoさんみたいな可愛くて官能的な絵柄の方を表紙に据えるって凄く良いと思います
入口が広くてね。次号は久々にホムンクルスさんがカラーコミックと共に表紙って事で楽しみです
面子もきい、mogg、いぬぶろ、カタセミナミ、江口ジョーズと俺好みな感じで期待。
今年も大好きだと心から思える雑誌の一つなんで感想書いていきます
単行本の感想もしっかりと行うのが目標、ですかね。頑張る。



2015年のはじまりに寄せて

2015-01-01 | ブログ関連








新年一発目の更新です。










去年は、まあ、色々あって・・・
色々あったけど、結局は続けていて・・・という
振り返ると良かったんだか悪かったんだかよく分からない年でしたねこういうネット活動的にはね。
いつ諦めてもおかしくない精神状態でしたが、一旦軽いリセットをした事で再び動けるようになったのが今の状態です
つまり自分は一度ゲームオーバーになっちゃった訳ですね そこが一つのものをずっと続けている人達との明らかな差なんです。

例えるなら、そよ風程度で飛んでっちゃう綿毛のようなものです
その程度のメンタルでよくもまあ続けようと決断したよなあと少し呆れもしますが
でも綿毛は綿毛で飛んでっちゃってもまた新しい場所で根を張るものなので・・・
それが本ブログになっていけばいいですし
実際にそうしなくちゃ、と

正直リセットしようと思えば何度でも出来ちゃうものですが
それを繰り返すと益々クリアまでの道のりが長くなるだけなので
今この場所をしっかりと保ち続ける、のが今年の最大の目標です。


ただ、保つ為にはある程度のメンタルの強さが必要不可欠になって来ます
その対策として心理の本などを読んでなんとか自棄的になるのを踏み止まる術を学ぼうと今励んでいます
お風呂場で湯船につかりながら毎日コツコツ読んでいます
その成果をきちっと出すのと、
あまり言い訳じみた事をせず堂々と能動的に生きるのも今年の目標の内の一つであります
“無策”でいるよりも先人たちから色々学ばなきゃ、と今は考えています

まあ後は、自分の感情、意志、見方を1mmも歪ませずにそのまんまクリアに出せればそれが幸せかな・・・とは思います
他人は他人、自分は自分、それを貫いた上での出会いを大切にしていくのも個人的な思想の一つであります
遠慮も躊躇も思慮深さも要らないからただただ自分の好きなものを単純に好きって書ける自分でいたい。
だって自分を曝け出さないと面白くないですもんね。“全裸の魂”で頑張っていく所存です
そんな訳で2015年もよろしくお願いいたします!!






大人になることは 忘れてゆくこと
それでも心に 残っていること
優しくなれるほどに 冷たくなっていけるよ
それでも心に 残っていること   (Summer Youth/Emerald)