ひびレビ

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「ガールズ&パンツァー 劇場版」を見て

2016-01-30 09:00:32 | テレビ・映画・ドラマ
「ガールズ&パンツァー 劇場版」を鑑賞しました。

 西住みほたちの活躍で大洗女子学園は戦車道全国大会で優勝を果たし、廃校を免れたかに見えた。しかし、優勝記念のエキシビジョンマッチを終えた直後、8月31日に廃校が決まったという知らせが届く。突然の廃校に戸惑う生徒たち。かろうじて戦車は守れたものの、このままではみんながバラバラになってしまう・・・そうさせないためにも、生徒会長の角谷杏は各所を回り、遂にはみほの母親である西住流の家元・しほを巻き込み、「大学選抜チームに勝てたら今度こそ廃校を取り下げる」という条件を取り付けることに成功する。
 だが、大学選抜チームは社会人チームを破るほどの強敵。みほと同じく「ボコ」というぬいぐるみが好きな少女・島田愛里寿がリーダーを務めており、彼女には潰れかけのボコミュージアムを救いたいという思いがあった。
 圧倒的な戦力差の前に、みほはいつに無く不安を抱えていたが、そこへみほの姉のまほや、かつて戦った友人たちが援軍に駆けつけてきてくれた。かくして、ドリームチームとなった大洗女子学園と、大学選抜チームの戦いの火蓋が切って落とされた!


 ・・・というストーリーなのですが、この映画を秋山殿の言葉を借りて、一言で言い表すならば・・・「ヒヤッホォォォウ!最高だぜぇぇぇぇ!!」・・・いやー、本当に素晴らしい映画でした。元々ガルパンは本放送時ではなく、再放送時に見始めた作品だったのですが、女の子と戦車という、一見ミスマッチながらもその熱い戦いに魅せられて、最後には泣きながら見ていました(苦笑。
 劇場版の上映時間は120分でしたが、そんな長さを一切感じさせないほど魅入っていました。

 今回は劇場版ということで、まず劇場の大スクリーン&音響で繰り広げられる戦車戦の迫力が凄いです。冒頭で3分ちょっとで分かるガルパン本編の解説が行われた後、突如として鳴り響く戦車の音。そして物語が終盤に差し掛かる頃に登場するカール自走臼砲後期型のド迫力っぷりときたら!雷でも落ちたんじゃないかってくらいの大轟音。あのシーンは劇場で見てよかったと心から思いました。
 私は戦車に関しては全く詳しくありません。ですが、そんな私でも戦車戦は十分に楽しめました。知っているからこその面白みというのもあると思いますが、「戦車ってこんなことも出来るのか!」「戦車って鈍重なイメージがあったけど、こんなに速い戦車もいるのか!」などなど、知らないからこそ見ていてあれこれ驚かされることが多かったですね。

 戦車戦も笑いあり、涙あり、熱血ありと大ボリューム。パンフレットによれば、本来80分の予定だったものが120分に延びたとのこと。それも納得のボリュームですが、先に書いたとおり、戦況が次々と変わっていくので全く飽きません。最後の方は女の子を見に来ているのか、戦車を見に来ているのか分からないくらい、戦車の活躍に魅入っていました(笑。
 そしてラスト、残り戦車もあと僅かとなったところで繰り広げられる大激戦!このラストバトルが最高でした。台詞も殆ど無く、作戦の内容はみほたちのみが知るところに。どうなる、どうなると白熱する中での決着!勝者が決まって皆が拍手するシーンでは、思わず私も拍手したくなるぐらいの感動を味わっていました。
 

 戦車のみならず、キャラクターたちもみんな頑張っていました。というか、この映画、いいところが多すぎて書ききれません。多分、書いても書いても「あ、これも!」と思い出して、どんどん増えそうです(笑。
 なので一番熱くなったシーンを上げるとすると、やはりみほの応援として、まほたちが駆けつけてきてくれた時ですね。王道といえば王道ですが、だからこそ熱くなれるというものです。まさか大洗女子の制服を着て駆けつけるとは思ってもいませんでしたが(笑。その後、作戦本部にて、全員元の制服に着替えて集合しているシーンを見た時のワクワク感が半端なかったです。

 笑ったシーンとしては、アリクイさんチームの3人の成長っぷり、あと提灯を頭からぶら下げた二宮金次郎像のシーンです。廃校が決まってから大学選抜チームと戦うまで、アリクイさんチームの3人は筋トレを続けていたわけですが、その成果が戦車に乗ってからも遺憾なく発揮されていました。砲弾を投げ渡す女子高生とは一体・・・そして筋トレのしすぎなのか、レバーが折れるシーンでも笑いました。

 所々でウルッときていましたが、個人的にはカチューシャを守るために行動したクラーラの件が特に印象的です。序盤からカチューシャはロシア語で喋るクラーラに対して「日本語で喋りなさいよ!」と何度も注意していました。それが物語中盤、危機に陥った際、カチューシャに作戦内容が伝わないようにロシア語でノンナと会話するシーンがグッときました。例え嫌われようとも、大好きなカチューシャを守るための行動。実は流暢だった日本語で別れを告げ、カチューシャを先に行かせる・・・この後のノンナの行動もまた良かったです。人が死ぬ作品ではないと分かっているのに、まるで永遠の別れみたいな感じがして、一瞬ドキッとさせられました(汗。
 あと、一時的に実家に帰ったみほが部屋に入った時、前にいた黒森峰の制服がクリーニングに出されて、きちんと壁にかけられていたシーンも良かったです。

 その他にも、ボコミュージアムではしゃぐみほが超可愛かったり、実家に帰ったみほを出迎えた私服姿のまほが可愛かったり、みほと秋山殿が戦車知識に関してツーカーの仲だったり、ウサギさんチームの観覧車作戦で「ゴジラVSモスラ」を思い出し、転がる観覧車に砲弾を見事命中させるナオミのカッコよさ、戦車を守るために尽力してくれたサンダース高校の面々、散る時さえも優雅に締めくくるダージリン、ノリの良さで終始楽しませてくれたアンツィオ高校などなど・・・本当にいいところがありすぎて、語りつくせない。それぐらい良い映画でした。

 実をいうとまだアンツィオ高校戦は見たことが無いので、そのうちレンタルしてこようと思います。

 ともあれ、本当に良い映画をありがとうございました!
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