ひびレビ

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小林さんちのメイドラゴンS 第7話「一般常識(みんなずれてます)」

2021-08-20 07:26:28 | 2021年アニメ
小林さんちのメイドラゴンS 第7話「一般常識(みんなずれてます)」

 今回は原作7巻の「ファフニールとルコア」、5巻の「トールと睡眠」、そしてアニオリ…ですかね?またもカンナの話の3本立て。いずれもサブタイトルにあるとおり「常識」にまつわるお話でした。

 まずはファフニールとルコアから。「財宝は集めるもの」というファフニールの「常識」を滝谷さんの何気ない発言が変え、ファフニールは自ら財宝を作るべくルコアの協力を得て同人誌制作のリベンジに挑むことに。「こういった本にはエロくて下品な女をつける」というネトゲの人々から教わった「常識」。ファフニールにとって「ルコアはエロくて下品な女で無理難題にも答えられる」という「常識」。そういった「常識」からあの同人誌は生み出されていたように思えます。正直原作よりも同人誌のセンス自体は良くなっていると思うんだ…表紙とか。
 
 ファフニールが滝谷さんから「常識」を覆された一方で、トールやエルマたちは人間の営みに合わせていくうちに、自然と眠るようになっていったとのこと。ドラゴンは基本眠らないという「常識」に変化が訪れたわけですね。
 トールはそれを「退屈」から来るものであり、退屈を楽しんでいると捉えており、小林さんは夜眠るのは同調圧力によるものだと考えている。みんなが寝ているのだから眠るのが当たり前…そうした「常識」を知らず知らずのうちに感じ取っていたためか、私も昔は「みんなが寝ているのに自分だけ眠れない」というのは怖かったですね。今となっては夜働いている人もいると知っていますから、怖さはなくなりましたが。
 力を持ち、争いの中に身を置いていたからこそ「ドラゴンは眠らないもの」なんて同調圧力めいた「常識」がドラゴンたちにもいつしか広まっていたのかもしれませんね。

 そしてカンナは才川らクラスメイトたちと一緒に幽霊がいるかどうかを確かめることに。「幽霊はいるのか」「幽霊に実体はあるのか」「幽霊は写真に映るのか」などなど、前2つの話よりも「個人によって常識が異なる」というのが、より分かりやすく表現されていたと思います。「幽霊はいないけど宇宙人はいる」と信じている子もいましたし、常識は本当に人それぞれなんだなと。
 加えて幽霊調査の過程では「才川にとって家来=ドスケベ」というマジやばくね…な才川の常識が漏れ出ていました(笑。また、クラスメイトの男子・蜂須賀は「じゃんけんで勝ったら特定の数だけ階段を下りる」「ボロボロの靴でサッカーをする」など、その場その場でやりたいことがコロコロ変わっており、結果的にみんなそれに乗っかっていました。常識というか、その場のルールみたいなものを作っている子だなーと。もしこの提案に乗らないと「ノリが悪い」とか言われてしまう可能性もあるでしょうから、ちょっとだけ怖い場面でもあったように思えます。
  
 最後には思いもよらない出会いがありましたが…あれは今後の展開に深く関わってくるのでしょうか。あるとすれば、原作9巻のあの話なんですよね…前回と今回のカンナ推しを見ていると、メイドラゴンS内で8巻ラストから9巻全体にかけてのあの話をやる可能性もゼロではなさそうな…
 でも何だかんだで2、3話ぐらい使いそうですし、今後CMで流れているトールVSエルマや、恐らく触れられるであろうトールの過去を考えると、あまり余裕は無いように思えます。やはりやるとすれば映画とかOVAとかかなぁ…と。
 にしても、帰還の方法がイルル頼みだったのは少々意外でした。トールの方が適任では?と思ったのですが。イルルの力の回復具合を確かめる意味合いもあったんですかね?


 今回は「絵のモデル」と言われて照れたり、ファフニールの絵を見て複雑そうな顔をしたりと、普段あまり見られないルコアの表情が見られたのも印象的です。ところでこの話のオチですが、原作だと翔太くんはルコアが表紙の本を読んでいるんですよね。てっきりルコアの写真集を見てしまったのかと思ってましたが、アニメだとファフニールの本を読んでいるということがより分かりやすくなっていたと思います。
 あとは寝ている小林さんが可愛かったり、カンナの「大好き」も実感こもってて素晴らしかったなぁ…

 そんなこんなでまた次回。
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