古くからCROWNのアンプは良いと評判を聞いていたので、IC 150A+PSA-2のアンプシステムを購入して見た。
実際に使って見て、「オリジナル状態」で使って「良いサウンドだ!!」と云っている方は「粗い音」で聴いているのだと思う。とても私の感性ではとても「使い物にならない」代物です。
何が悪いかと云うとまず「直出し電源ケーブル」がどうしようもない。ケーブルの構造がどうこう言う前に「材質」が今では粗悪品に近い代物だと思えます。同じ電源ケーブルを当時のSEAのMK-2600やアンプジラ等にも使って有ったので、おそらくそれらのアンプも同じ「粗い音」であったろうと推測できる。
オリジナルの状態でサウンドを聴いた瞬間に「電源ケーブル」を何とかしなければならないと感じたので、IECインレット方式に「改造」してしまいました。それに今回作成した「ゴールドスターシリーズ」のケーブルで電源ケーブルを作成し、組み合わせて使っています。それでも「音数」の不足、音色のしなやかさ不足を感じましたので「オーディオグレードヒューズ」を使っています。ここまでしてはじめて私にとって「使える代物」になりました。
たったこれだけの対処で現在でも通用するアンプになったと思いますが、それでも半年は待たないとこのアンプの実力は見えてこないと推測しています。30年前のアンプですので、内部の半田付け部には「鉛入り半田」が使われています。如何に頑丈なアンプでパーツも生き残っていたにしてもコンデンサーあたりは容量ヌケをしていると推測できますので、全交換を考えておかないといけません。
古いビンテージのアンプを生き返らせ、現在に通用するアンプに仕上げるのは時間とお金がががります。めんどくさい事をしないと使い物になりません。