Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

「音質アップ」の基本的な考え方 その1

2014年03月02日 | ピュアオーディオ

オーディオシステムの「音質アップ」については、各諸兄も自分なりに自論をお持ちだろうと思います。自分で発見した事や実際の体験等で身に付けられた方も多いと思います。

一般のオーディオマニアの方は「機器のグレードアップ」さえすれば「音質アップ」出来ると考えている傾向が強いと感じます。実際に雑誌の影響で自分もサラリーマン時代はそう考えていました。似た様な方は多いと思います。

そもそも「音質アップとは何ぞや?・・・」と命題を掲げて見ますと、「ソースに入っている音を如何に伝送ロスなくSPから再生する事」ではないだろうかと行き着きました。確かに機器のグレードで「音質レベル」が違いますが、それだけが「音質アップ」の全てではないと思います。「機器の高額商品への買い替え」だけならお金持ちにかないません。でもそう云う方のサウンドを聴かせていただいても「音質?」と思う事が殆どです。システム全体のまとめ方と云う人もいますが、個人的にはもっと「科学的」に考えるべきだと思います。

私の「音質アップの基本」は「伝送ロスの低減」と「音変換ロスの低減」の2項が基本です。「ソースに入っている音を如何に伝送ロスなくSPから再生する事」が出来るか?と真剣に考えて実験や実践を積み重ねて来ました。

ここで考えておかなくてはならない事は、「SPの再生能力」です。どんなに「伝送ロス」を低減しても、SPからそのサウンドを引き出す事が出来なければ無意味です。ですからスピーカーシステムは非常に重要です。

SPシステムには大型・中型・小型・ミニ型とサイズの違いや、ホーン型・コーン型・リボン型・ドウム型等ユニット方式が色々有ります。大概のSPシステムはコーン型の低域と組み合わせて有ります。ここで「低域のコーン型ユニットも本当に低域足るのか?」と疑問も湧いて来ますが、現状では他に選択肢が無いのが実状です。

小型SPと大型SPでは「再生周波数帯域」が違います。一般には「20Hz~20KHz」が人間の耳に聴こえる「可聴帯域」となっていますが、実際の20Hz等は「轟音」や「騒音」の部類です。大型と小型・ミニSPの違いは「低域の再生帯域」に有ります。「低域の再生能力」を欲張らなければ小型やミニSPでも中音や高音は大型システムと同等やそれ以上に再生も可能です。

ただ、「モノの作り」は高額商品と廉価商品では違いますので、大型SPの作りに伍する為には、それなりに手を入れてやる必要も出て来ます。

話が少しそれましたが、「SPからしか音は出ない」と云う事です。このSPシステムの能力で再現力・表現力が左右されると云う事。ここでも高額商品と廉価商品では差が有る様に感じがちですが、オーディオはお金持ちだけの趣味ではないと思います。お金が無くても「オーディオスキル」で圧倒出来れば、はるかに高音質でオーディオを楽しめます。