Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

ステレオの常識に捉われない考え

2014年08月16日 | ピュアオーディオ

ステレオが出来てもう50年以上経つと思うが、今までの常識は本当に正しいのだろうか?と疑問に思う。

スピーカーシステムも3ウェイなら低域用・中域用・高域用の各ユニットが一つづつで構成されている。この部分には既に「音変換ロス対策」として「ユニットの複合化」を個人的には実施している。3ウェイのシステムで7SPユニットや8SPユニットのシステムを作り上げて、「ユニットの複合化」を実際にやっている。気をつけなければならない点は「ローインピーダンス」。アンプへの負荷が結構出て来る。出力とローインピに強いアンプを選択すればクリアー出来る。

全体のシステムにも疑問を持っている。ソース機器はそれぞれの役目が決まっているので、何を選択するかだけだが、プリやメインアンプ(パワーアンプ)、チャンデバを組み合わせた時の「信号の増幅度」を考えると、まだ考える余地が有るのではないか?と思っている。

例えば、「プリアンプを二段で使う」事や、「チャンデバの後にプリアンプを使う事」等も一つの問題解決策になるのではないかと思っている。

「出てくる音はシステムの総合力で決まる」が長い実践経験で得た私の結論。一つ一つの機器のセッティングやケーブル類の材質や太さ、電源の取り方やアイソレーション電源の有り方、電圧の用い方等、「これで良い」と云うものはオーディオには存在しない。

仕事として考えて行くと、「4M」(人・材料・方法・機械)を考えない訳にはいかない。システムを構成する機器と周辺機器と云う考え方も出来るが、どちらも欠かすことの出来ないモノであり、また環境面もサウンドに大きな影響を与えて来る。ただ環境面(部屋や容積・作り・材質等)も大きなファクターで有り無視は出来ないが、おいそれと部屋を大きくしたり小さくしたりは簡単にはいかない。現状の環境で如何に上手く鳴らせる様にするかを考えた方が現実的だろう。

個人的には「シンプルイズベスト」と思っているが、機器達の組み合わせはそうとばかりは言えない部分も有る。周辺機器達は出来る限りシンプルな構造モノを選択する様に考えている。


音質アップを続けて行くと・・・

2014年08月15日 | ピュアオーディオ

この10年間は、新たにシステムを組み上げて、音質アップを持続的に続けて来た。音質アップの基本は「音数」(情報量・解像度)の増加に有ると思う。音数は重要な管理指標と思う。

オーケストラの録音を再生して、バイオリンが何本鳴っているだろうか?2,3本しか聴こえないようでは、まだ初心者の部類と思う。せめて20~30本のバイオリンが聴こえる様にならないと面白くないと思う。一見単純だがこれがシステムの性能を判断する指標になる。まだ更に上の基準になると、弦楽器の質感が出て来る。弓でこすって胴鳴りが聴こえる様でないと本物ではない。

ピアノの独奏では打鍵音からユニゾンが聴き取れるほどの音数が欲しくなる。ピアノの1音には3本の弦が張られている。その3本の弦が一様の音には調整されていない。同じキーで有りながら微妙にハーモニーを作りだす様に調整されているのだ。それが聴こえ判る様になって来る。

JAZZではドラムの革の張り具合が判る様にならないと満足出来る演奏にならない。革の張り具合が判る為には、音のキレ・ヌケ・ノビを追求しなくてはならない。非常に敏捷にユニットが反応する事が求められる。加えてエネルギー感を伴う事が重要になって来る。

40年以上も前の事だが、Tr型プリメインアンプから真空管式のプリ+パワーアンプに移行した時に感じたが、「音の厚み」(音数)がまったく違う事に驚いた事が有る。音のキレやヌケ、低域・高域特性はTr型アンプの方が優秀だが、「音の厚み」は真空管式の方が数段上のサウンドだ。Tr型でも最近は音の厚みのあるアンプが出て来ているが、それでも良く出来た管球アンプには勝てない。管球アンプを中域に使いたくなる。

音質アップを続けて行くと「録音されたその場」の雰囲気が出て来る。演奏会ならその演奏会場と演奏(ステージ)が見えて来る様な錯覚が出て来るようです。


気がつけばもう夜

2014年08月14日 | ピュアオーディオ

どうも熱中すると他の事が一切目に入らぬタイプらしくて、ちょっと別の楽しみを見つけてしまったものだから、ブログを書くのを忘れていた。

オーディオは高額な機器を揃えさえすれば「良い音」がすると思うのは早計だと思う。一般には高額な機器ほど性能が高いと思うが、それだけで「良い音」になるとは限らない。オーディオには「こうすれば合格の音が出せる」と云う保証は一切ない。オーディオの音質アップに終点はない。

音楽を聴く頻度でも音質は大きく変わってくる。全く同じシステムで同じ部屋でも、1週間に1回か2回ほど聴く方(1ヶ月に数回)の音と、毎日2時間聴く方の装置では「機器の活性化度」が違う。もちろん後者が良い音が出る。

「玉石混合」のシステムを聴く事が多々有る。高性能の機器の中に質の悪い機器が一部使ってある場合が有ると、その質の悪い機器のレベルがネックポイントとなって、高性能製品の真価が出てこない。

「出てくる音はシステムの総合力」である。SPユニットの選択、アンプの選択、ケーブルの選択、方式の選択、電源部の選択、部屋等環境面も含めてと、各々のグレード差で色々な組み合わせが有る。おのずと各人が「オンリーワンの音」を出していると推測できる。

「出ている音」が全て「良い音」とは思えない。やはり、そこには「客観的に判断できる」部分が存在する。オーディオのオーナーも成長や加齢と共に、聴く音楽も音の好みも変化していく。だから面白いのだと思えるようになってきた。


オンリーワンのサウンド

2014年08月12日 | ピュアオーディオ

自分のシステム(JBLオリンパスシステム)は「基礎技術の見直し」をして、オンリーワンのサウンドになっていると思います。SPシステムの構成やドライブアンプ、ケーブル類、電源部の作り等、「他にはない」構成になっています。

特に拘ったのは「自然な音」(ただの音)に近づける事です。出来るだけ「音数」を多くして、帯域の欠落をなくし、音の厚みを増していながら、音のキレ・ヌケ・ノビを追及してきました。#375を使ったシステムで7.5畳の部屋で普通に使えてしまうサウンドにしています。JAZZでもクラシックでも同じサウンドで楽しめる様になっています。

ただ欲張りなところもあるので、SP-707Jシステムでは「耽美な世界」と云う、逆に「音作り」をしたシステムで個人的に好きなサウンドを聴けるようにしています。しかし、基本的にはオリンパスと同じ様な「基礎的対策」をしています。違いはアンプの選択と低域のバックロードホーンでしょう。

JBL#375はオリジナルのままで使われているのが一般的でしょうが、ケーブル類を良くしていくと「ふん詰まった音」である事に気付きます。その原因は#375内部のオリジナルリード線にある事を実験で確かめ、その線材を自作品に換装して使っています。その効果で「音数」の増加とキレ・ヌケ・ノビの良さを獲得しています。パワーを入れていっても音が崩れそうで崩れません。そう云った「工夫」を各所に施しています。


ああーでもない?こーでもない?

2014年08月11日 | ピュアオーディオ

ああーでもない?こーでもない?とSP一つとっても「堂々巡り」を繰り返して、現在に至っています。ようやく「音質」の意味が判りかけて来た様に思います。やはり「失敗」を何回も繰り返さないと自分の望むサウンドにはならないようです。

オーディオは人生と共に変遷して行く趣味だと思います。特にスピーカーシステムは・・・・。機器の進歩も有りますが、退化する部分も有ると云う事も心に留め置かなければなりません。黎明期のスピーカーシステムは、技術者たちが「良いモノを作ろう」と画策していた時代だと思います。年代にして1970年以前の事だと思います。「黄金のアメリカ」の時代にマッチします。その後1980年代に日本のオーディオは普及を完了したのだと思います。

エジソンが電蓄を発明し、それがトーキー用に実用化され、家庭用に入って行った流れが有ります。現在では個人のお宅でシネマが見れる時代になりましたが、スピーカーシステムも「商業化」の波に押され、「売れるモノ」、「高収益に繋がるモノ」にシフトして行っている様に思います。それを先導するのが雑誌媒体だと思います。オーディオも長い経験を積んでくれば雑誌などを当てにせずに、自分でかなりの判断が出来る様になります。

オーディオに「終点」は有りません。何処までも追及できますが、何処で止めるかも重要な判断だと思います。自分の人生経験と重ね合わせて「成長」出来る様なシステムにして置くと、「買い替え」の無駄が少なくなると思います。


音質を構成するもの

2014年08月10日 | ピュアオーディオ

音質とは何だろうか? 皆さんはどんな視点をお持ちだろうか? 自分なりに、①質感(音の粒子感=音数) ②音色 ③音のバランス ④再生周波数帯域 ⑤エネルギー感 等を重視している。

25年ほどJBL#4343を使って来て思ったのは、コーン型とホーン型(コンプレッションドライバー)では「質感」が違うと云う事だ。どんなにバランス良く鳴るフルレンジ(例えばLE8T)を聴いても、ホーンの質感にはどうしてもたどり着けない。意外とこの辺の違いが判らない方が多い。コーン型やドーム型のSPしか知らない方には理解できない所かも知れない。

音質の目指す処は「生音」と言われているが、私に云わせれば、「日常生活で耳に入る音」が自然だと思う。この自然の音にどれだけ近づけるかが「音質アップ」の目標だと思っている。

オリンパスシステムもFXヒューズの導入からようやく落ち着いてきたので、最近はかなり不満なく音楽が楽しめる様になってきた。まだ先は長いと思うが急ぐ必要はないと思えるような出来映えになって来ている。


現在「嵌っている事」その2

2014年08月09日 | 写真・カメラ・林道ツーリング

昨年、写真を撮っていて非常に気に入った花が「ポーチュラカ」でした。
バラも良いのですが手入れが大変そうなのと棘が嫌いです。
剪定した後の棘の付いた枝の処分に困ります。

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このピンクの花を今年は自分で栽培してカメラに収め様としています。現在20鉢程作りましたが、なかなか自生では花の色が揃いません。現在挿木して増やしています。

今回はポーチュラカが主役では有りません。

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現在取り組んでいるのはチェリーセージ・ホットリップスと云うハーブです。この花はハーブティーにするのではなく、花を観賞するものです。花の期間が6ヶ月程有り、寿命が長く、花の色の変化が4種類程見られるとの事。

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この花の苗を作っています。(これが現在嵌っている事)ハーブは挿木でも十分に増やす事が出来ます。白色と赤色の組み合わせで上の写真の状態が「ホットリップス」です。気温によって花の色が変わってくると云う事で、咲き始めは赤色の花から始まる様です。

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来年には自作の花で庭や室内を飾りたいと思っています。


現在「嵌っている事」その1

2014年08月08日 | ピュアオーディオ

「音質アップ」も少しづつ進展させています。自宅システムが余り聴く機会が無くなって来ているので、オリンパスシステムにパーツを集中させようと考えました。自宅システムに使っているFXヒューズ4本の内3本を音楽部屋に持って来ました。

オリンパスシステムへは、高域用をプリ+パワーの方式にしていますので、パワーアンプの分は有ったのですが、プリアンプの分が旧来のフルテックのヒューズでした。自宅のプリアンプ用のヒューズを高域用のプリアンプに導入しました。もう1本、CELLOのDACの電源部に2本使われていますので、こちらを1本交換しました。これでオリンパスシステムへはどの機器にも最低1本以上使っている事になります。

出て来たサウンドは、今まで高域を若干細身に感じていたモノが無くなりました。全体的にも非常にバランスがとれて聴き易くなりました。昨日交換したので、ようやく5時間のドライブが終わり、馴染みが取れて今日から本格的に使える様になると思います。

機器毎にヒューズの入っている本数と使用本数は、
1)CDT(A730)・・・インレット部に2本、内部に4本必要・・・インレット部1本(内部は未着手)
2)DAC(CELLO)・・・インレット部2本、内部1本必要・・・インレット部1本、内部1本。
3)プリアンプ(C-290)・・・内部1本必要・・・1本完了
4)チャンデバ(F-25V)・・・内部1本必要・・・1本完了
5)高域用プリ(サトリ)・・・内部1本必要・・・1本完了
6)高域用パワーアンプ(サトリ)・・・・内部1本必要・・・1本完了
7)中域用パワーアンプ(STC4033Lシングルアンプ)・・・内部1本必要・・・1本完了
8)低域用パワーアンプ(No431)・・・内部3本必要・・・3本完了

と、合計11本を使っています。残り6本ですが、A730のインレット部は使っているのは1本だけなので、内部の4本と、DACの1本だけになりました。CELLOのDACはおかしなヒューズ配置になっていて、インレット部に2本使わないと導通しません。出力が2系統なので、それぞれ1本づつと思っていましたら、そうではなかったのです。


「音質変化」の考え方

2014年08月07日 | ピュアオーディオ

オーディオの「音質アップ」対策には、各人各様の順序やレベル・グレードが有る。同じ対策をしても同じ効果を得る事が出来る時と出来ない時がある。それはその対策箇所が「ネックポイント」で有るかどうかで効果が変わってくる。

オーディオと云っても、各人各様のシステム構成で有り、機器の組み合わせも違えば、ケーブル類の組み合わせも違っている。当然グレードの差も違ってくる。

例えばヒューズについて考えて見よう。基本特性(抵抗値)が改善されれば状態は良くなることが客観的に理解できる。「一般的な管ヒューズ」を「オーディオグレードヒューズ」に交換した時は基本性能は良くなっている筈である。しかし、「直ぐに変化が見えてくる」(音質アップした)場合も有れば、「ほとんど変化なし」の場合も有り得る。

「直ぐに変化が見えてくる」場合は、その箇所がシステム全体の「ネックポイント」で有ったかそれに近いポイントだったと言う事。「ネックポイント」に近いほど変化度は大きくなる。

「殆ど変化なし」の場合は、そこが「ネックポイント」ではなかったと云う事。他にもっと大きなネックポイントがシステム全体の中に有ると云うことを指している。

システム全体を見渡して「一本のケーブル」に置き換えて見る事も面白いと思う。太くなったところも有れば細くなる部分も有る。私は出来るだけ何処をとっても「均一な太さのケーブル」になる様に気を使っている。何処をどの様に触っても「音は変化する」方向に働くので、客観的に「良い」と思える事は良い対策だと思う。

「客観的に「良い」と思える」対策して「音質アップ」しないと「効果なし」と判定してしまいがちだが、それは「ネックポイント」が判って居る事と云う前提条件が必要である。オーディオは電気製品の集合体でシステムが出来ている。電気の流れがスムースに流れるような状態をイメージして置く事が大事である。


自宅システムを聴く余裕がない

2014年08月06日 | ピュアオーディオ

ようやくローインピの対策が出来、高域の特性や張り出しの確保が出来たがなかなか聴く時間が少ない。かろうじて毎日1時間通電してやるのが精いっぱい。

現在、「生活習慣」を変えようとしている。宵っ張りな生活から正常な生活へと「早寝早起き」を心がける様にしている。そうなると必然的に家内や娘の時間帯域に重なる訳で、自宅システムを聴く時間が取れない。

先月から6時前後に早く起きる様に心がけているが、その為には必然的に、早く寝る事から始まる。就寝時間は22時から23時の間。今までは22時から1時・2時くらいが自宅の試聴タイムだったので、まったく時間が取れなくなっている。昼間は7時ぐらいから夕方6時ぐらいまで音楽部屋の方に居て、オリンパスシステムばかりを聴いている。夕食が済んだ19時半から1時間はウォーキングの時間。(もちろん朝1時間のウォーキングもやっている。この季節昼間は気温が高くて運動は出来ない)

自宅システムを音楽部屋に持って行きたいがその設置スペースが無いのも辛い処だ。しばらくは通電ぐらいで諦めるしかないだろう。