Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

マルチアンプシステムのバランス調整の為に

2014年08月05日 | ピュアオーディオ

オリンパスシステムの調整をしている中で、「チャンネルデバイダーでの伝送ロス」が非常に大きい事が判って来ました。現在高域のみ「専用サブプリ+パワーアンプ」の組合せにしていますが、将来的には3ウェイの低音・中音・高音のそれぞれにプリアンプを追加しようと思っています。

本来「チャンデバ→パワーアンプ」の組合せを、「チャンデバ→サブプリアンプ→パワーアンプ」の組み合わせにしようとしている訳です。

音量の調整だけならパワーアンプだけで良いのでしょうが、「音の張り出し方」も一緒に調整しようと思うと「サブプリアンプ」を導入した方がメリットが大きい様に思います。予測されるメリットは他にも有ります。「音数の増加」、「パワーアンプの価格を抑える」(コストメリット)、「パワーアンプの選択肢を広げる」事が可能になります。

デメリットは①スペースの確保、②電源ケーブル・ラインケーブルが余分に必要、③プリアンプの追加費用等でしょう。総合的に考えればコストメリットはパワーアンプのコストダウンで出て来ると思えます。

音量の調整だけならそう難しい事は有りませんが、「音の張り出し方」の調整と「音数の増加」を考えると、非常に有効な方法と思います。ただ問題はどんなプリアンプを持ってくるかで悩む処です。モノによってはRCA接続だけしか出来ないプリも有り、当方が望むXLRが使えるプリが少ない事も悩みの種です。少しづつ機材を揃えて行く事を準備したいと考えます。


悩み

2014年08月04日 | ピュアオーディオ

一週間以上も連日、断続的に土砂降りの雨の降り方をされると非常に調子が悪い。音楽を聴く為椅子に座りっぱなしになるので、日頃の運動は必須ですがそれが思うように出来ない。

今日は約2時間聴いてSWを切った。ウォーキングが出来ないので気力が出てこない。こんな時は無理して聴かないで「離」が大切。聴きたくなるまで待った方が良いと思う。

「音質アップ」は小さなことの積み上げが非常に大事。「激変」なんて事は初めのうちだけ。階段も高く上ってくると一つの布石で「雰囲気」がガラリと変わってくる。音の中身が変わってくる。仕上げの段階に入ったのが判る。次の一手をどうするか・・・悩ましいところだ。


音のバランス

2014年08月03日 | ピュアオーディオ

システムの最終調整は「音のバランス取り」になります。低音・中音・高音の音のバランスを出来るだけフラットにしたいと思っています。音量のバランスも大事ですが、音の張り出し具合のバランスも大事です。低音と云っても最低域の低音、中低音、高低音と同じ低音でもアンプやSPユニットの特性で張り出し方が変わって来ます。ここにユニットを選択する余地が有ります。同じ事が中音や高音にも言えます。

出来るだけフラットにしたつもりでも、何処か張り出し方が揃わない処が出て来ますが、それはそのシステムの特徴となるでしょう。

また部屋との絡みで決まる部分も有ります。特に低音と高音は連動して動く事が多いです。低域はその部屋の床の強度で質感や音のキレ・ヌケ・ノビが変わって来ます。弱い床面では重低音の再生や、激しい音のキレやヌケ、ノビに不満が出てしまいます。これを機器やケーブル、SPで何とかしようと思っても「物理的」に難しい処が出て来ます。床面の強度は低域にのみ影響するかと云うとそうではなく、特に高域のノビや張り出しにも影響して行きます。高域を対策すると低域が改善なんて事は当たり前です。気が着かないだけなのかも知れませんが、当然中音も影響を受けていると思います。

現在オリンパスシステムの「音の張り出し方」のバランスを取っています。高域が伸びて来ますと「音場」や「空間性」が出て来ます。「定位」は一般に左右のSPの中心(真ん中)に取るのが常識です。それでないとステレオになりません。しかし「定位」にはもう一つ有ります。SPの何処に「前後方向の定位」(位相と呼ばれる事も有る)を持ってくるかで、出てくるサウンドのイメージが大きく変わります。

これらのバランスを取る事と「音数」の確保をする上で、マルチアンプシステムの場合、チャンデバの後にプリアンプを使う手はなかなか有効だと思います。私の場合3ウェイで使っていますので、パワーアンプの前にプリアンプを是非加えて見たいと考えています。置き場所の問題と、プリアンプのサイズ・グレード、電源を何処から取るか?等悩ましい問題が待っています。


オリンパスシステムの追い込み

2014年08月02日 | ピュアオーディオ

毎日暑い日が続いていますが、朝7時~夕方6時ぐらいまで殆どの時間、オリンパスシステムを聴いています。先週実施した高域用プリ+メインアンプの活性化を急いでいます。昨日辺りから、サウンドが一変して来ました。

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高域用のGE6550シングルアンプから、サトリのミニパワーアンプにしましたがパワーがまったく足りません。(本来なら十分なはずだが?)そこで、プリアンプを使って「増幅」と「音量調整」が出来る様にしました。一般的なプリ~パワーアンプへの信号伝達と、マルチアンプシステムの様に、中にチャンデバが入るとパワーアンプに届く信号が約半分くらいの出力になっている様でした。

朝7時から夕方6時くらいまで聴き続けられるのは「相当な音質アップ」をしているからです。今まで私のシステムでは「高域」の出が少なかった様に思います。別に意図してやっていたのでは有りませんが、チャンデバでこんなにも減衰している等とは想像も出来ませんでした。

対策したおかげで「演奏のステージ」が見えて来ました。音数的にも非常に多くなり、音の粒子も非常に細かく、耳を突き刺す様な音は有りません。エバンスの「ワルツ・フォー・デェビィ」の1曲目のシンバルの音数が半端では有りません。

高域が伸びたおかげで非常に「爽やかなサウンド」になりました。まだまだ良くなって行くと思います。同時にもっと「生々しさ」を求めて行きたいと思います。


質感と音色

2014年08月01日 | ピュアオーディオ

「質感」と「音色」は似たような意味に取られる事が有るが、個人的には使い分けている。

「質感」は「音の粒子を以下に細かく出来るか?」の指標として使っている。大きな部屋では、2次反射や3次反射等の反射音が載って来るので判り辛いが、SPユニットの30cm前で聴けば音の粒子がどの程度か簡単に判ると思う。「音の粒子を細かく」と云う事はかなりの「音数」を要求される。音数で全ての帯域を埋める事が出来れば、ニアフィールドで大音量再生(100db以上)しても「耳がびり付かない」音に出来るはずだと思っている。(耳にキーンと来る音が無い)

一般にコーン型やドーム型のSPはナローな性質が有るので、「耳にキーンと来る音」が出難い。しかし、「音数」や「反応の速さ」が追いつかないで破たんして来るので聴き分けられる。

ハーツフィールドやパラゴン、オリンパス、ソブリン等、JBLのフラッグシップモデルに使われている様な2インチスロート(4インチダイアフラム)のドライバー 高能率、高効率変換、高反応のユニットでは、システムメイクが悪いと「耳にキーンと来る音」が出てき易い。大概の所では、大音量にするとこの「キーンと来る音」が出て来るので、音量の位置に敏感になっている。

「キーンと来る音」をなくすには、音数を最大限に増加させる事が必要になって来ると考えて挑戦して来た。その具体的手段は「ケーブル」と「機器」の性能に有る。機器ばかりに投資しても無意味とは云わないが、その分だけケーブルにも投資しないとたどり着けない境地と思う。

「音色」は機器自体が持つモノで、好みの音色の機器を組み合わせる事でしか得られない。部品(例えばコンデンサーやボリューム、整流器等)でも合わせる事が出来るが、スペースや作業の出来不出来が出て来るので、慣れた方以外は挑戦しないだろう。

特に「弦楽器」の音色と「打楽器」の音色になって来ると思うが、「質感」や「反応性」とも絡んで来るところなので、自分の好みをちゃんと理解しておかないとあらぬ方向に行ってしまう。

「弦楽器」ではトレモロの再現性や弓でこする音色に注視している。打楽器では「革の張り具合」に注視している。「音色」と「質感」は微妙に絡み合っているし、その獲得時期もズレて来る事が有る。ただ合わさった時がシステムの完成のポイントではないだろうか?チョッと大雑把に書きすぎたかな?