今日は迎え盆の日
盆様を迎える風習は宗派によっても、また地域によっても違うようだが、あまり広くない当市でも幾つかの宗派に別れているのは何故なのだろうか?
それは地域毎に宗派が違っていて、真言宗、臨済宗、曹洞宗などあるが、同じ臨済宗でも建長寺派、大徳寺派などに別れている
我が家は真言宗豊山派、その信者たちの墓地は町内にあるが、一般的な迎え盆のやり方は次のようだ
今日、夕方になると早々と小ざっぱりな服装になって家族でその墓地に向うが、迎え盆は早や目に行くのが慣例だ
墓地に着くとそこで自家のお墓参りをして、多めに線香を灯して持ち帰る
線香を多めに持つのは盆様が行く道筋を間違えないようにと、角、角に少しずつ線香を置いて行くからだ
だから人によって家までの距離に応じるように線香の本数を用意しなければならない
日が暮れて暗くなると墓地に通ずる町内の道路の角っこには線香の小さい灯りが無数に見えたものだった
だが今はその風習に ”待った” が掛けられている
それは住民から ”置かれた線香” を問題視する意見が出るようになって、何処の角にも線香を置くことが自制されるようになってしまった
古くからの土地の人はそんな文句を言わないが、新しくこの町内の住民になった人はそんな風習に馴染めないのだろう
昔の町内は土が何処でも露出していた。置かれた線香もすぐ土に帰ったが、今のようにコンクリートだらけの町内では線香はいつまでも消えることがない単なる残骸となってゴミ扱いになっている。住民の苦情も一理あるのかもしれない
我が家ではここに転居してからは墓地が遠くなって、盆様迎えは簡素化したが、やはり想い出すと懐かしい8月13日の夕方の風習だった
もう少し時間が経てば早い家庭では盆様迎えに行く人もいるだろう。今日夕方は傘マークが付いていて心配した天気だったが、15時現在は晴れているので大丈夫だろう
盆様送りは15日の夜、送る時はなるべく遅い時間を選ぶ。妻が病気してから本来のお盆の行事も大幅に少なくなったが、ご先祖さまにはそれを許してくださるようにお願いするしかない |