★☆★ 写真の上でクリックすると拡大画面になります ★☆★
● 私のひとり言 ●
空堀川沿いには三階建ての都営住宅が三棟ある
その前庭の境界フェンスに絡(んで咲いていたこの花を撮っていたら、通りかかった高齢のご婦人から 「その花は何と言う名前でしょうか?」 と尋ねられた
花の名音痴の私だが、偶然にも名前を知っていたので 「サオトメバナです」 と答えた
ご婦人は 「サオトメバナですか?」 と言って花を眺めていた
だがサオトメバナは別名で、本名は 「ヘクソカズラ」 なのだが、このご婦人の容姿を見ていたらその本名を言い出す切っ掛けを忘れてしまった
ヘクソカズラは、アカネ科ヘクソカズラ属の蔓(性多年草で、至る所に多い雑草だから空堀川沿いにも多く見られる
葉や茎に悪臭があることから 「屁屎葛(」 の名があり、古名はクソカズラ、別名をヤイトバナとか、サオトメバナと呼ばれているそうだ
そんな説明はそのご婦人には必要ないようなのであえて 「サオトメバナ」 と私は言った
「今日は一つ花の名前を覚えました」 と笑顔でお礼を言いながら、そのご婦人は遠ざかって行った
でもこの花を見ていると悪臭を別にすれば 「サオトメバナ」 の名前を本名にしてやりたいくらいの可憐な花でもある
それと不可解なのは 「サオトメバナ」 を何枚撮っても、何かすっきりしない写真になってしまう
この花からは不思議な蒸気のような何かを漂(わせているようで、少しボケた写真になるのは何故だろうか?
もっともそれは私の ”花を撮る業(” がまだまだ未熟なせいかもしれない