諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

蔵王刈田嶺神社の伝説。 その4

2013年05月19日 04時03分00秒 | 伝説

磐長姫・木花開耶姫姉妹説に付いて書き込んできましたが、まあね、これと言って然したる理由がある訳でもなく、山神の娘と言う事で、「かもよ」的にお考え下さいね。私も正直、自信はありませんしね。

もう一つの説は・・・・・・・・。うーん、今、チョット思ったのですが、月山に付いて色々語って宜しいのでしょうかねぇー。

湯殿山は所謂「言うなかれ、聞くなかれ」の神様なので、私はね、祟りが怖いんで書くつもりはないんですけど、月山も湯殿山と並ぶ出羽三山の一つなのですから、語っていいものなのでしょうか・・・・・・・・。

「語られぬ 湯殿をぬらす 袂かな」と松尾芭蕉が一句詠んてる位ですから、湯殿山に限定した習わしだと思うのですが、チョット怖いです。何故怖いか、詳しい理由は言いませんけどね。

まあ、そう言う訳で、月山については材料提示だけに止めます。

さて、蔵王山の祭神に付いては、先に申し上げました通り水分様、つまり「天之水分神」と「国之水分神」であります。

この水分様の親神は「速秋津姫」、「速秋津比古」両神となります。「速秋津姫」は「瀬織津姫」と並ぶ「祓戸」の神であります。

私、思うのですが、「一霊四魂」や「聖婚」で考えれば「速秋津姫」が「水分様」であってもおかしくないと思うのですよ。

更に「速秋津姫」は「速開都姫」とも書きます。「開都」は開口部を意味します。だから河口の神であり、火口の神なのです。富山県・立山の地獄谷に「速開都姫」が祀られているのも、その為だと言えます。これ、前にも書きましたよね。

それと蔵王権現は「釈迦如来」、「千手観音」、「弥勒菩薩」が合体した姿であると役小角は言っていますが、私の鬼渡神を通した独自の考えによると、「千手観音」は「速秋津姫」であると思います(理由は長くなりますので、機会があったら述べたいと思います)。

そして「速秋都姫の親神は」と言うと、イザナギ・イザナミ両神です。

これ、意外と知られていないと思いのすが、速秋津姫はカグツチ尊よりも先に産まれています。速秋津姫は結構初期に産まれた神様なんです。考えてみたら、大山祇神と兄弟ですね。

大山祇神は和多志神とも呼ばれているので、鬼渡神(仁和多利大権現)との関連も考えられるのですが、大水上神との別名もあります。水神の親神だからその名が付けられて様です。

そう考えると水分様の親である速秋津比古・速秋津姫と条件は同じになります。


つづく。

 

 

 

 

 

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蔵王刈田嶺神社の伝説。 その3

2013年05月16日 08時03分56秒 | 伝説

続きです。

月読尊が出てくると、話はホント難しくなります。月読尊はスサノオ尊と同一の可能性が高いですからね。

「月読=月を読む=占い」となりますが、スサノオ尊も天照大神と「うけい(契約)」をした訳ですが、あの「うけい」は占いの何物でもないですしね。

この件に付きましては、またお題を変えて書き込みたいと思います。

さて、月読尊は元々は女神だったと、月読尊が祀られている壱岐島では古来から語られています。それが何故、男神に変えられたのか。まあ、多分、月読尊が女神であると都合が悪いと言う事なのでしょうねぇー。

それても性別は問題ではないのかも知れません。天照大神が男神との説もありますし、笠蓑付けて一晩泊めてくれとさすらつたスサノオ尊も速佐須良姫であるとする説がありますし(イザナミ尊がいる冥界に行きたがってましたし・・・・・)、神道では男女の区別は余り重要ではないと思われます。

話は難しくなりますんで、今回、月読尊はチョット置いときまして、女神姉妹は誰なのか、その父神は誰なのか考えて見ます。

先ず、月山も蔵王山もやっぱり山なのですから、山神で考えますと父神が「大山祇神」。そしてその娘の「磐長姫」、「木花開耶姫」が一番に思いつきます。っとすると姉の磐長姫が蔵王山で、妹の木花開耶姫が月山になります。

言葉少なで出し抜かれる磐長姫と、瓊瓊杵尊と結婚し一晩で妊娠、不倫を疑われ賭けに出た木花開耶姫ならイメージにも合うと思えますねぇー(こんな事言って祟りが怖いのですが・・・・・・)。

瓊瓊杵尊にフラれた磐長姫は、その後、自殺したとの事ですが、蔵王山の御釜は地獄の御釜でもあります。それも自殺(筑波山で病没した説も有り。月水石神社伝)して、瓊瓊杵尊、しいては天皇家に恨みを残して冥界に旅立った磐長姫ですから、月山よりも蔵王山の方が、磐長姫のイメージに合うと思います。

でも、それだと一つ疑問点があります。

「蔵王」とは、女性が座って分娩する体位を意味します。確か磐長姫に子供はいない筈です。瓊瓊杵尊に返された訳ですから・・・・・。

そうなると蔵王山は、瓊瓊杵尊の子供を産んだ木花開耶姫の方が条件に合います。

その点、調べてみましたら、愛媛県内子町にある大山祇神社では、産殿を建てて子供を産んだ磐長姫の話が伝わってはいますが、どうなのでしょうねぇー。それだと自殺するのはおかしいですし、やはり蔵王山に祀られるのには無理があると思います。

だったら、月山と木花開耶姫の繋がりはどうなのでしょう。

「月」と言うと、日本には「月」が題材となった物語が沢山ありますが、代表的なのは「がくや姫」の「竹取物語」でしょう。

あの竹取物語で作者は何を言いたいのか。どんな物語なのか・・・・・・・・・。

これ、意外と知られていないのですが、「竹取物語」とは、「かぐや姫」は罪を犯しまして、月から「竹」と言う乗り物??に乗せられ、地球に左遷されたといいますか、日本に島流しされ、その後、罪を許され月に戻っていったと言う話なのです。

では、どんな罪なのかと言うと、何かイメージを崩して申し訳けないのですが、不倫との事です(理由は長くなりますので、機会があったらまた語ります)。「美しさ=罪=不倫」となるのでしょうね。

ここで思い出して貰いたいのですが、「かぐや姫」同様、美しい木花開耶姫も結婚初夜で妊娠し、瓊瓊杵尊に不倫を疑われています。

紀記の作者は以前にも申し上げましたが、不倫を疑われる事により産まれる子が神である事を証明し、更には日本本来の神の系統を暗に知らしめるのが目的だったと思いますが、どうも「竹取物語」のストーリーは、木花開耶姫がお題だった様に思えます。そう考える人も多い様です。

そうなると、月山に木花開耶姫が祀られるのはイメージに合います。盗みと不倫の違いはありますが(男を寝取ったのなら盗みかも・・・・)、お互い罪を犯していますしね。

 

つづく。

 

 

 

 

 

 

 

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蔵王刈田嶺神社の伝説。 その2

2013年05月15日 00時08分18秒 | 伝説

さて、蔵王刈田嶺神社の祭神ですが、天之水分神、国之水分神、そして蔵王権現となります。

ここで注目すべき点ですが、修験者の「役小角」が「大和国吉野山に鎮座する蔵王権現、即ち天之水分神・国之水分神の二柱の御神霊を不忘山に奉還し、山名も蔵王山と改めた(蔵王刈田嶺神社由緒書きによる)」と言う事です。

つまりですね、「水分様=蔵王権現」と言う事なんです。

蔵王権現に付いては、まだ考えが煮詰まっていないので今回はスルーしますが、この点は大変重要だと思えます。今回は問題提起のみですから、結論は言いませんが・・・・。

では、蔵王刈田嶺神社に伝わる伝説ですが、神社に伝わっている昔のまどろっこしい口調じゃなく、簡単に要点を摘んで申し上げます。

「えー、話は古の大昔。大変高貴な大神に二人の姉妹の姫神が居ました。

その姫神達はそれぞれ共に、山形の月山な祀られる事を希望し父神に直訴した訳です。月山に祀ってくれって。

しかし、二神も月山に祀る訳にはいかないので、父神は二人の姫神に『蓮の花を作って、より美しい蓮の花を持って来た方が月山、駄目だった方は蔵王山(刈田山)に祀る』と言う事になったんです。

二人の姫神は(二人じゃなく二神でしょうね)、『そんでわっ』って事で蓮の花を作り始めたのですが、どう見ても姉神の作った蓮の花の方が美しい。

妹神は『こりゃまずい』ってんで、隙を見て、姉神の作った蓮の花を父神に持って行き、ズルして父神に選ばれ、妹神は月山、姉神は蔵王山に祀られる様に・・・・・。

そんな訳で、現在に至るまで一度盗みを働いた者でも月山には参拝許されるが、蔵王山は盗み心ある奴は参拝すべからずと伝えられてます。

また、その経緯から月山は御西、蔵王山(刈田山)は御東と呼ばれるようになったとさ」と言う事です。

まあ、月山と蔵王山は一対と言えるのでしょうね。

でも、この姉妹の姫神って誰なのでしょう。

まず月山はその名の通り「月読尊」となるでしょうし、蔵王山は「水分神」で二神は姉妹となっちゃいます。でも、月読尊は男神ですし、辻褄が合いません。

 

つづく。

 

 

 

 

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蔵王刈田嶺神社の伝説。 その1

2013年05月14日 03時23分13秒 | 伝説

今回はチョット、問題提起の形で書きたいと思います。何故なら、知っていても言っちゃいけない様な気がするからです。

何れ、何かの書き込みでボンヤリ~と、フラフラ~と書き込むと思いますが、それが今回のテーマに付いてであるとは書きませんがね。私は神社の掟は厳守するべきだと考えていますので・・・・・。

さて、以前に蔵王の頂上、そして山麓に鎮座しております「刈田嶺神社」に付いて、チラッと書き込みました。

そして先月、このブログにちょくちょく出てくる瀬織津姫を旅する流れ者のY氏と(姓からして流れています)、彼の講座の主催者様、及び関係者一同と一緒に、何故かタイムリーに麓の方の刈田嶺神社に参拝する事になったんですね。

何か、不思議なんですが、何となく「刈田嶺神社に参拝に行かねばならん」と考えて書き込んだのですが、その後、直ぐ、その機会に恵まれるのは不思議ですね。

腰も重いし、体重もある私は、そんな機会がなければ中々一人では行かなかったと思いますしね。もしかしたら、何かを悟らせるが為なのかも知れません。

もっとも、本当は蔵王頂上の刈田嶺神社の方に行きたかったのですが、現在、雪で閉鎖中らしいし、冬場の刈田嶺神社の御霊は麓の社にあるそうなので仕方がありません。

でも、考えてみると、私の鬼渡神との関わりは、ここからもスタートしていたと思うのですよ。

それ以前に、小学校の図書室で「永井平九郎」を知ったのが最初の切っ掛けではありますが、蔵王頂上の刈田嶺神社へは30数年前に亡くなった従兄弟と二人でスキーに行き、従兄弟のたっての希望で蔵王の頂上まで登り、小さな頂上の刈田嶺神社を見たのも、一つの流れのスタートだったと、今、思っております。

その後、暫くして従兄弟が亡くなりましたので、特にそう思うのです。あの時、従兄弟の希望に従ったのは、亡くなる従兄弟の為にも良かったとは思っております。私にとっては複雑なんですけどもね。

さてさて、何時もながら前置きが長くなりました。

麓の刈田嶺神社に、蔵王と月山に鎮座されます二人の姉妹の姫神様の伝説が伝えられています。それは・・・・・・次回に。

 

つづく。

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一人地震と薄青紫色の影?!

2013年05月12日 02時50分14秒 | 出来事

この出来事は先月、4月21日の事です。

この日は瀬織津姫を巡る吟遊詩人、Y氏のミニコンサートを兼ねた講座が仙台で開かれ、私も出席した訳でヤンズ(あっ、ダジャレが伝染った)。

Y氏とは4年ほど前から、Y氏のブログにコメントする様になり、地元・仙台の瀬織津姫関連の神社を案内してたり、釣りに同行したり、公式参拝に参加してたりしています。

さて、21日の講座でY氏がピアノを奏でている最中、震度1位の小さな地震がありました。

ピアノを引き終えたY氏は、「今、地震ありましたよね」と喋ると、皆さん、「ありましたか、ありませんよね」と言う感じで左右の方々を見渡してます。

「まあ、何て鈍感な方々なんでしょ。震度1はあったでしょ」と私、「ありましたよ」と声を発しましたが、やはり皆さん感じなかったみたいで、ポカーンとしていましたね。

私、3.11から地震恐怖症になっているんで、「私だけ感じたのかなぁー、それなら何でピアノに集中しているY氏も感じたんたろ」と思っていました。

後日、Y氏のブログで「調べたら、その時、地震など起きておらず自分の一人地震だった、一人地震が他の人にも伝染した??」なんて書いていました。

まあ、私には分からない世界ですわね。

そうこうしている時に、今度は私の隣に座していたW画伯が徐ろに携帯電話を取り出し、ピアノを奏でているY氏・・・・じゃなくて、Y氏の頭上~天井に向けてシャッターを切り始めたんです。

このW画伯、女性なんですけど、今年の3月11日にY氏達と一緒に太白山に登り、チョットお話したのですが、「白い龍神様がぐーるぐるしてた・・・」とか言っていましたんで、「ああ、不思議系の人なんだな」と思っていたのですが、他にも2~3人が携帯を取り出し、やはりY氏の頭上に向けてシャッターを切り出したんです。

その風景をぼんやり見ていたら、無言でホレホレっ感じで、W画伯が携帯の液晶を見せてくれたのですが、液晶が斜めだったし私も強度の近目なもんですから、何が写っているか確認出来ませんでした。

「そんでわ」と私、Y氏の頭上から天井を目を凝らし、演奏そっちのけでガン見していたら、何か薄青紫色の影の様な、霧の様な気体が見えました。

しばらくして消えましたけど・・・・・。

後日、やはりY氏のブログで確認しましたら、青紫色のメロン大の大きなオーブが写真に写っていました。

私が見たのは気体で、オーブではなかったのですが、色は同じでしたねぇー。

青は国津神の象徴だとか、、青は黄泉の国で白は現世の色とか言われていますけど、あれは一体何なのでしょ。講座に出席されていたご婦人方は「瀬織津姫が降りて来たぁ~」と思っている様ですが・・・・・。

まあ、私が今まで蓄積してきた拙い知識で考えてみますと、あの薄青紫色の気体は、Y氏が瀬織津姫を祀る神社を参拝していて、どっかの神社でY氏に憑依した瀬織津姫の眷属の様に思えます。

その眷属が「今日は一つ、サービスしてやっか」ってな感じで、甘い香りや青紫色のオーブを出している様に思えるのですが・・・・・。

今の所はそうとしか考えられませんが・・・・・。

 

ではでは。

 

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