諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

道祖神の罪。そしてタテカシマ様と鬼渡神。その2

2015年11月08日 15時45分35秒 | 神道

続きです。

話を藁の家に戻します。戻しても調べられませんでしたけど。それでも藁で作った道祖神を見つけました。形は性器型の道祖神です。この道祖神も「どんと祭」の様に燃やすのです。

ここで質問なのですが、「どんと祭」ってご存知でしょうか。毎年の小正月の前日1月14日に正月飾りとか古くなったお札、お守り等々を燃やす行事なのですが知ってますか。

私の住む宮城県が全国最大規模で「どんと祭」が開催されています。宮城県全部の神社でやっています。特に大崎八幡宮が一番有名です。別名・裸祭りとも言いまして、褌・腹巻だけで会社をあげて「どんと祭」参りをしたりします。「どんと祭」の火にあたると風邪を引かない。一年間病気をしないと言われてます。

この藁で出来た道祖神も「どんと祭」の様に燃やす。これはどう言う事か。

どう言う事かと言うよりも「どんと祭」は道祖神の祭りだったのです。知ってましたか。私、知りませんでした。今まで。別名・「道祖神祭り」とも言うのです。こんなこと宮城県人で知っている人いますかねぇー。禰宜をやっている私の友人もしらないのではないかぁー。

「どんと祭」は正月の注連飾りや門松を焼きます。これは注連飾りや門松で迎えた歳神様をそれらを焼くことで見送るのが理由です。それがどうして道祖神と関わるのか考えてもいませんでした。だって「どんと祭」、「どんと焼き」は「歳徳焼き」とも呼ばれていたのですから。

でも、ちょっと気になっていた点もありました。「さいと焼き」とも呼ばれている点です。「さい」と言えば「賽の河原」、「塞の神」です。「さいと」が「塞戸」であるなら道祖神をイメージします。まさかなぁーとは思っていましたけど。

でも歳神も道祖神も境界線の神です。同神であるとはまだ断言できませんが、歳神様の妻神である天知加流美豆姫、道祖神の妻神と思われるアラハバキ神はどちらも瀬織津姫との説もあります。「どんと祭」が歳神と道祖神の祭りであるなら、それが同神の一つの証明になります。これは更に伝承を調べないと何とも言えませんけど。

 

続く。

 

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道祖神の罪。そしてタテカシマ様と鬼渡神。その1

2015年11月06日 14時04分24秒 | 神道

時は数年前の正月、永井平九郎を探して福島県いわき市三和町永井に鎮座する永井神社に向かった時、面白いものを見つけました。藁で出来た家です。中をみたら小さな卓袱台があり、ちょっとした御茶飲みスペースと成ってました。

こう言うの見るとワクワクしますね私。チョット中で缶コーヒーでも飲みながら本を読んだら至福だろうなぁーと思いました。うーん、良いですね。

でも、その時同行していた私の両親は言いました。「これは燃やすのだ」と。以前からいわき市では藁の家を造り燃やしているそうなのです。

何で折角の藁の家を燃やすのか。まっ、田植えの時期になったら邪魔になるでしょうけど、どうも燃やす為に毎年造っている様です。何かの儀式、或いは祭りの一環で燃やすのか。どんと祭の変り種か。どうなんでしょ。

あれからずっーと気になっているんですが判らないです。それではとネットで調べましたがヒットせずです。困りましたねぇー。

藁で出来た人形なら宮城県にタテカシマ様が伝わってます。刀を差した馬鹿でかい髭の武将の姿をした藁人形です。ただ一点問題があります。出しているのです。まぁー何と言いますか、私がこんな姿を街でしましたら警察に捕まっちゃうものを出しています。

どう言う事かと言いますと、このタテカシマ様、道祖神の象徴的なものを出している。こんなものを出しているのであれば、どう考えても男の道祖神と同神ではないか思うのです。

そして「タテカシマ」と言う名前。鹿島神・建御雷神をイメージしますね、普通は。私は因縁の鬼渡神で神道を考えているので「鹿島立ち」の神・阿須波神をイメージします。「タテカシマ」と「カシマタチ」って似ていますし。それに阿須波神は鹿島の地主神であり、鹿島から旅立った神ですから。

「阿須波神が鹿島から旅立ち辿り着いたのは塩竃。志波彦神は阿須波神。そして鹿島神でもある。だから塩竃神社やその境内の志波彦神社に祭られているのだ」とは断言出来ませんが、「タテカシマ」様は阿須波神。そして男の道祖神であると思います。

そして鬼渡神社には阿須波神と共に波比岐神が祭られている。それは女の道祖神だからと思います。

これまでも伝えていましたが、道祖神はクナト大神とアラハバキ神であると私は考えています。アイヌでは「クナト」は男性器、「アラハバキ」は女性器を意味するとされています。そして「波比岐神」と「アラハバキ神」の発音も似ている。こんなところがその理由です。突っ込みどころはありましょうが。

 

続く。

 

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スサノオ尊は天津神で稲荷神でもあるのでは?

2015年11月05日 12時19分19秒 | 神道

天津神と国津神。この定義って大切だと思うのですが、結構、曖昧だと思います。

先ずイザナギ尊とイザナミの尊。天津神とされています。そしてその子である天照大神。勿論、天津神ですね。だとしたらその兄弟である月読尊とスサノオの尊も天津神じゃないとおかしいのですが、スサノオ尊は一般的に国津神とされています。

三貴子の兄である大山祇神も天津神とする人もいるし、国津神と考える人もいる。それなのにその子の手名稚尊・足名稚尊は国津神確定だったりします。

そして大国主。誰が何と言っても国津神です。天孫族に国譲りしたのだから国津神に決まっています。でもスサノオ尊の血筋と言う事はイザナギ尊・イザナミ尊の家系と成ります。だったら天津神じゃんとなっちゃいます。何がなんだか判らなくなります。

そこで私は天津罪(稲作)と国津罪(近親婚)で考えるようにしてます。もう、それしかないと思んです。そうするとイザナギ尊・イザナミ尊は国津神ですね。ではスサノオ尊はどうなるでしょう。

スサノオ尊は大月姫を殺してます。そして殺された大月姫の遺体からは五穀豊穣の恵みが出て来た。その時、スサノオ尊は稲を掴んだ。

その後はご存知の通りです。高天原での狼藉で天照大神は天岩戸にお隠れになり、世の中、真っ暗闇じゃござんせんかとなり追放された。そして日ノ本に落とされてヤマタノオロチを退治し手名稚尊・足名稚尊の娘と結婚。出雲と言う国を造った。まっ、大まかはこんなとこです。

ここで問題です。スサノオ尊は奇稲田姫と結婚した訳です。何故、手名稚尊夫婦の娘の名前に「稲田」が付くのか。

手名稚夫婦は大山祇神の子。山神の子供です。奇稲田姫は山神の孫となります。間違いなく山神の血筋です。それなのに「稲田」が名前に付く。これはどう言う事か。

私、思うのですが、大月姫の体から出た稲を日ノ本に最初に植えたのはスサノオ尊ではないでしょうか。だから八稚女の一人だった妻の名前が奇稲田姫となった。そして足名稚尊はスサノオ尊から「稲田宮主須賀之八耳神」の名を与えられたと思うのです。

そう考えると山神が田植えの時期に田圃に降りて来て、収穫の時期に山に帰って行く理由になると思います。スサノオ尊により山神か田の神に任命された訳ですから。

つまり、稲を最初に日ノ本に持ってきたスサノオ尊は日本の稲田神の始祖となります。そして稲田は天津罪。田を造る為に山を破壊した罪です。つまりスサノオ尊は天津罪を犯している。だからスサノオ尊は天津神であると思うのですが、どんなもんでしょう。

もっとも死んで五穀豊穣の恵みをもたらしたのは大月姫です。稲荷神の始祖は大月姫。日ノ本に稲をもたらしたのはスサノオ尊。スサノオ尊は稲荷の神でもある。つまり天津神である。

昔のお偉い先生方はスサノオ尊を国津神としていますが、私はあえて天津神であると主張します。

そぉーっとですけど。

 

ではでは。

 

 

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9日間不眠断食の意義。

2015年11月04日 10時02分55秒 | ニュース

天台宗比叡山延暦寺の住職が9日間不眠で飲まず食わずの断食を決行。見事達成されたそうですね。凄いなぁーと思います。戦後13人目で8年ぶりだそうですが、私には出来ませんわ、そんな神みたいなこと。

眠らず、食べず、飲まずのどれ一つとして無理ですね。一番難しいのは眠らず、そして飲まず、食べずの順でしょうか。この精神力は恐れ入ります。信仰の力の凄まじさを感じます。そして恐ろしさも。

ここで思うのですが、この荒行と自爆テロ、どちらかを選択せよと言われたらどうでしょう。私は勿論、荒行の方を選びますが達成は難しいでしょう。でもこの荒行の辛さで自殺しようとは思わない筈です。多分ですけど。

私、実は僧侶とか神職に憧れています。その一番の理由は現実逃避出来るからです。山の中で心を無にして修行する。これは大変だと思います。何でこんな馬鹿馬鹿しい事やっているのか考えたりもします。

私の友人に機動隊員がいますが、皇居を夜間8時間立ちっ放しで警護するのが精神的に一番辛いと言ってました。何もせずずっと棒をもって立ったまま。そりゃ辛いです。何の為に生きているのか考えちゃいます。警護する側、される側。同じ人間なのです。何で差が付けられるのかも考えてしまいます。酒を飲むと皆荒れるそうです。それは当然だと思いますね。

でも山での修行は何も考えなくても良い。これは私、本当に羨ましいです。私は現実に押し潰されそうです。やらなければ成らない事が多すぎる。世間の柵、親との関係、人間関係、背負っている荷物を全部投げ捨てて山に籠もりたいと言う気持ちがあります。それ故、僧侶達が羨ましいのです。

勿論、僧侶にも上下関係があると思います。僧侶であっても悪い奴は大勢いる。修行した程度で全てが善人になる訳ではない。対人関係で悩む事があると思います。それでも現代社会を生きるよりはずっとシンプルの様に思えます。羨ましいです。まっ、僧侶の生活が判っていないからこんな事考えるのでしょうけど。

そこで疑問です。この9日間不眠断食を達成した住職に現代社会を体験させたらどうなるでしょうか。例えば証券会社の営業とか。

相手は人間です。私は営業は顔だと思っています。優しげで弱々しい顔がの人は営業で差が出ます。断り易い顔をしている人はやっぱり不利だと思います。

勿論、私の先入観・固定観念でそう思っているのですが、その住職がもしそんなお顔でしたら、是非体験して貰って感想を聞きたいです。辛いか辛くないかを。

私、現代社会を生きる方が僧侶よりも苦しい点が多いのではないかと思います。学校で苛めにあって自殺する子供もいます。優しいから狙われる点があると思います。善であるから苛められる点もある筈です。僧侶の考えが通用しないのが現実社会なのではないでしょうか。

9日間の修行は大変辛いでしょう。でも修行は練習です。試合では無いです。私はそれだけ精神力・信仰力がある人の試合が見たいです。現実社会に通用するかどうかを見てみたいです。

現実社会を生きるのは大変です。能力の無い者にとっては苦行。私、思うのです。知能指数が高かったら楽だろうなぁーと。

勿論、知能指数だけで生きられるものでは無いでしょうけど、知能指数が高ければ人生に大変有利です。強力な武器には違いないので。そんな武器を持たない者が現代社会に立ち向かうのは紛れも無く苦行です。私はその苦行を不眠断食を達成した住職に体験して貰い、感想を聞きたい。そして不眠断食が現代社会に役に立つものなのか聞きたいです。

うーん、こんな事書いちゃって罰当たりかな、比叡山から抗議が来ちゃうかなと思いますけど、単純に9日間の不眠断食の効能を知りたいと思うのです。人生においてどれほど力になるかを。

ホント、申し訳ないですけど。

 

ではでは。

 

 

 

 

 

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綱永井ランキング1位の日本酒・「風の森」。そして神輿渡り。その3

2015年11月02日 00時06分33秒 | 綱永井ランキング

流石にまだ本題に入ってないのを焦ってしまいタイトルを追加してしまいました。すみません。続きます。

 さて、お茶の○ヶ田さんのに到着。敷地内に神輿を下ろします。毎年有り難い事にお菓子類、缶コーヒー・お茶、そしてお神酒を用意して頂いています。ホント、嬉しいです。しかし問題が。

今年は大人は少ないと書きましたが、子供が多い。昨年はお菓子類が人数分行き渡り、残りはエコノミックアニマルと化したオバ様方に寄ってたかって持っていかれたのですが、今年は人数分ギリギリのようです。子供が多くなったので。オバ様方、その事判っているのかなぁー。

そして子供達。お菓子類にかぶりつきです。直ぐ取ろうとしています。大人が注意しても目を放した隙に持って行きそうです。あーあ、やっぱり貧乏な仙台の子供はこうなっちゃうんでしょうかね。

お茶の○ヶ田さんに挨拶をする前に持って行くと言う行為は、地獄の餓鬼と同じです。こう言うのを見ると、人間って性悪説の方が正しいとどうしても思っちゃいます。残念ながら。

さて、お神酒です。昨年のお神酒は立派そうなラベルが貼ってあった一升瓶の日本酒でしたが、今回の日本酒は赤紫っぽいラベルであっさりしています。威厳が感じられません。うーん、不安。見たことが無い日本酒です。

流石にお神酒は子供は飲みませんから大人だけ集まっています。しかもオバ様方、お菓子類の量に不安を感じたのか、一目散にお菓子類に集まってます。チャンスです。お神酒です、お神酒(私も子供の事責められませんね)。

お神酒の入った紙コップを手にします。そして今の時間は11時40分。去年は神社に帰って食事を取り、輪投げの屋台を担当。そして祭りが終了と共にテント類の片付けを開始し、全て撤去完了するのに午後5時近くかかってます。今お神酒を飲んでも最低5時間の時間がある。

600mlの容量のステンレスボトルに氷をぎゅうぎゅうに詰めて、お茶のペットボトルも用意しています。水分を取りアルコールを流す為です。それでも駄目なら近所の古本屋で本を物色したり、公園で缶コーヒーを飲み飲み本を読めば7時間のインターバルとなります。お神酒の量であるなら、アルコールは抜ける筈です。今年は飲みます。飲む覚悟です。

お神酒の入った紙コップを取る。中を覗くとちょっと黄色っぽい色をしています。うーん、美味しそう。飲みます。???????、あれあれ、これ日本酒。えっ、何これ。美味しい。凄く美味しい。何だこれ。

お神酒が入っていた一升瓶を見るとやはり日本酒です。日本酒なのにピリピリしる。炭酸が入っているのか。マスカットのようなフレーバーが口に広がる。まるでシャンパンのよう。でもしっかりと米も主張している。甘くて爽やか。そしてまろやか。美味しい。凄く美味しい。これは今まで飲んだ日本酒でダントツ1位の美味しさです。ビックリしました。

禰宜の友人が「美味しいね」と声を掛けます。「これ、炭酸はいってるの?」と私。グルメの彼は「そうだろうね」と二杯目のお神酒を私に渡し挨拶回りに。私はまた飲みます。やっぱり美味しい。今まで「越の寒梅」、「浦霞」、そして「十四代」は美味しいとは思いましたが、これは後になって他の日本酒を飲んでの感想です。私は日本酒を飲んでもその場で旨いのか判らない。それ程お酒に興味がある訳ではない。でもこの日本酒は相当に美味しい。私、3杯目も飲んじゃいましたもん。

そしてお神酒は無くなりました。お茶の○ヶ田さんも焦って黒い720mlボトルの大吟醸を出してきました。これは立派な日本酒です。高そうです。私は4杯目を飲みます。

うーん、コクがあって米の味もしっかりしている。確かに旨いのでしょうけど、私には即答が出来ない。先に飲んだ日本酒の方が断然美味しい。集まってきていたオバ様達も同意見のようです。ちょっと???って感じの顔をしていました。

私は恥も外聞も無く、空になった最初の日本酒の瓶を持ち、その酒の銘を見ました。その日本酒の銘柄は「風の森」。私は家に帰ってネットで調べました。私が飲んだ「風の森」を。

その「風の森」は「風の森 山田錦45% 純米大吟醸しぼり華 無濾過無加水 生酒 1800ml 税込み5400円」です。奈良県の・油長酒造の地酒です。一番高いグレードの様です。

うーん、「油長」って何か油が入ってそうで美味しくないイメージですね。私はラベルだけを見ては買う気は起こらないでしょうね。5400円ですし。

しかも奈良県の日本酒です。日本酒と言ったら東北でしょう。赤いメタルフレームのメガネが似合う私の大好きな唐橋ユミさんの実家(福島県喜多方市)で造っている「会津ほまれ」なんか、インターナショナル・ワイン・チャレンジ日本酒部門で「チャンピオン・サケ」を取っています。宮城県には「浦霞」、「日高見」。山形県は「十四代」があるのです。何で関西の酒なんかと思いましたが、いやいやいやいや御見それしました。本当に美味しい。ビックリしました。

もっとも日本酒は冷や、ぬる燗、熱燗それぞれで美味しい酒があります。鍋に合う酒もあるし、お刺身では「日高見」が絶対と言われています。「風の森」が魚に合うとは私も思いません。辛口の方が合う筈です。

ただ、神輿渡りで心地よい疲労感の中で飲むのであれば、「風の森」は本当に美味しいと思います。貧乏な私が取り寄せようか考えた位ですから。

それにしてもお茶の○ヶ○さん、この酒をお神酒として出すなんて凄い見識だと思いました。感服仕りましたわ。その位の実力が無いとお茶の世界では生きて行けないのでしょう。大したもんだと思いましたね。

っと言う事で私が今、一番美味しいと思う日本酒は「風の森」です。辛党の方は否と言うかも知れませんが、私が決めるのですから綱永井ランキング日本酒部門・第1位に認定したいと思います。

ご了承下さいませませ。

 

ではでは。

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