令和4年8月11日
北海道 中川町で震度5強
気象庁によりますと11日午前0時35分ごろ、宗谷地方北部を震源とするマグニチュード5.2の地震が発生し、
中川町で震度5弱の揺れを観測したほか、その20分ほどあとの午前0時53分ごろにはマグニチュード5.4の地震が発生しました。
この地震で、震度5強の揺れを中川町で観測したほか、
震度4の揺れを遠別町と豊富町、幌延町、猿払村で、また震度3から1の揺れを北海道北部の各地で観測しました。
いずれの地震でも津波はありませんでした。
震度5強の揺れを観測した地震のあと、北海道北部では地震が相次いでいて震度1以上の揺れを観測する地震は午前11時までに12回発生しています。
気象庁によりますと、震度5強や5弱の地震では震源の深さがいずれも4キロと浅く、
こうした場所でやや規模の大きな地震が起きると地震活動が活発になる傾向があるということです。
さらに中川町では前線の影響で今月8日に記録的な大雨となり、地盤が緩んでいるところもあります。
気象庁は今後1週間程度、震度5強程度の揺れを起こす地震に注意するとともに、
今後の雨や地震による土砂災害にも警戒を呼びかけています。
気象庁「1週間は最大震度5強程度の地震に注意を」
11日未明、北海道で震度5弱や5強の揺れを観測した地震について、気象庁は午前3時前に記者会見を開き地震の特徴などを説明しました。
この中で鎌谷紀子地震津波監視課長は「揺れの強かった地域では、落石や崖崩れなどの危険性が高まっている。
今後の地震活動や雨の状況に十分注意してほしい。
特に、大雨警報や注意報が発表されている地域では大雨による土砂災害に警戒が必要だ」と呼びかけました。
また、今回の震源付近では震度1以上の揺れを観測する地震が相次いでいることに触れ「震度5弱や5強の揺れを観測した地震は震源が浅く、
こうした場所で比較的規模の大きな地震が起きると、地震活動が活発になる傾向がある」と指摘しました。
さらに、ことし6月20日や8月4日にいずれもマグニチュード4クラスの地震が起きていたと指摘した上で
「規模の比較的大きな地震が発生する可能性はふだんよりも高くなっている。
今後、1週間程度、最大で震度5強程度の揺れを起こす地震に注意してほしい」と呼びかけました。
その上で、前線などの影響でまとまった雨となった地域では今回の地震で地盤がさらに緩んでいることも考えられるとして、
土砂災害に警戒し、安全な場所で過ごすよう呼びかけました。
気象庁 マグニチュードと深さを更新
また、この地震の前、午前0時半すぎに中川町で震度5弱の揺れを観測した地震についても、