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はき違えの「自由」・・・

2011-10-16 | 梅肉エキス
かつてニュータウンの団地に住んでいた頃・・・自治会役員達が派閥争いをやっていた・・・

そんな事には首をつっこみたくなかったのだが、余りにも見にく過ぎて・・・

団地の会合に出て、双方をたしなめたことがある・・・


人というものは、権力を持つと周りが見えなくなってしまうものかもしれない・・・

最近、人とは哀しい生き物だと想うことが多い・・・


今朝の新聞のワールドビューという欄にそんな記事が載っていたので転載してみます・・・


~以下、10月16日読売新聞朝刊より抜粋~

 「どこのメディアだ。エジプトの悪いところをなぜ取材するのか」
 今年2月の「民衆革命」で主舞台となったカイロ中心部のタハリール広場で、失業中という年配の男性に生活苦について話を聞いていると、集まった人々が止めに入った。若者が出てきて言う。「彼の話や生活は『例外』です。エジプトの正しい姿を現していないの絵、取り上げるべきではない」
 誰もが気兼ねなく話したい事を話し、記者は取材したい事を取材する。そういう自由を手に入れたのではなかったのか。「あなた方がしている事は独裁時代の当局者と同じではないか」と尋ねると、若者は「私は通訳しただけです・・・・」と慌てて人ごみの中に消えて行った。

 支配されてきた者がかつての支配者のように振る舞う。体制変革をもたらした民衆の力は誰もが認めるところだが、興奮が冷める中、その力を勘違いしているかのような言動も目に付く。

はき違えの「自由」
カイロ支局長 長谷川 由紀

 軍政下で民政移行を目指すエジプトでは、改革の遅れに対する抗議だけでなく、待遇改善、賃上げなどを求めるデモやストが頻発。時に暴力にも発展する。カイロでは9日、キリスト教の一派コプト教徒と治安部隊が衝突、多数の死傷者が出た。9月には改革要求デモの参加者がイスラエル大使館を襲撃する事件も起きている。デモ参加者の一人は「我々には政権を倒す力がある。問題や不満があれば、デモをやればいいだけだ」と言い切った。

 民主化を進めるためには、独裁体制の検証・清算を進める中で、国民が旧来の発想から脱却することが不可欠だ。新しい国家づくりに向け、個人の責任と役割を認識する意識改革が求められる。だが、こうした発想が浸透しているとは言い難い。

 8月にカダフィ体制が崩壊したリビアでは、体制打倒の功績を巡って、部族や地域勢力の間で覇権争いが表面化。首都トリポリは、出身地への帰還を拒否する各地の民兵が、力を誇示するかのように割拠し、不気味な緊張感が漂っていた。

 米国主導の軍事作戦でフセイン政権が倒れたイラクでは、各宗派・民族の力関係が逆転。過去の清算や国民和解が不十分なまま、フセイン元大統領の処刑や政治プロセスを進めたこともあり、宗派間抗争に発展した。その後遺症は今も残る。

 同じてつを踏むような事があれば、民衆が自らの手で自由を勝ち取った「アラブの春」の意義も損なわれかねない。「自由はうれしい。でも、タガが外れて妙な自信を持ってしまった人も多い。これからどうなるか心配だ」。トリポリであった男性(22)はつぶやいた。



人は望みの物を手に入れた途端から勘違いが始まるのかもしれない・・・

それまで抱いていた純粋な想いは何処かへ消え去ってしまうのだろうか・・・私も含め、反省する必要がある!
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