
この部屋から、四季折々に変化する自然を眺め、12年が過ぎていった。丁度1週間前、上がっていった時に撮ったものだが、この時の外気の温度は正午だというのにマイナス5度、ようやく前夜だったかに降った雪のせいで、キャンプ場も周囲も期待通りの冬らしい白い世界に変わっていて安堵した。ただ、この小屋の中にいると、つい過去のことを思い返したり、これから先を思い煩うことになり、そうなると気が重くなるだけなので長居は避けた。泊まると決めて上がってきたのならドロドロのウイスキーで景気を付けたり、その辺をウロウロしたりすることもできるのだが、沈滞した小屋の冷気に追い立てられるように、あの日は帰ってきた。
予定通りならきょうのこの呟きは、小屋に置いてあるもう1台のPCから発信したはずだが、思うようにいかないこともある。来週末は3連休、まだ雪の状態は分からないができれば車で林道を行ける所まで行って、そこからはスキーで行こうかと考えている。法華道も登るのはいいが、シールを付けたスキーであそこを下るのは厄介な気がする。登りを法華道にして、下りを林道という手もあるが、そうなるとかなりの距離をスキーを担ぎ歩かなければならなくなる。あの山靴兼用をうたうスキー靴で、長い距離を歩く気にはとてもなれない。

靴底以外はほぼスキー靴
何故スノーシューズにしないのかというもっともな声が聞こえてくる。確かに扱いやすいスノーシューズで法華道を往復するのが最善手ではあるとは思うが、この段階では車に頼って、少しでも楽をしたいと軟弱なことを考えている。果たしてそれが可能かどうか、まだ決めたわけではない。1年ぶりの雪の法華道も捨てがたいし、HALはどっちがいいのだろう。もう年(12歳)だから、それも考えてやらねばならない。それにつけても、2014年の12月、牧場へ行く夜の雪道で消息を絶ってしまったもう1匹の犬、キクのことをまた思い出した。
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