入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’18年「冬」 (39)

2019年02月10日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 まるで冬山にいるみたいだ、と呟いてから、ここも冬山だと思い直した。もう外は真っ暗だから、することと言ったら酒を飲みのみ、せいぜいきょう来る時に買ってきた月刊誌を読むことぐらいしかない。午後8時、外の様子を見ようとヘッドランプを持って小屋から出てみたら、雪は止んでいた。積雪もさほどのことはなく、外気温もマイナス5度と大したことはない。曇り空で星は見えないが、それはそれで構わない。それよりもこうして、誰もいない山の中でゆっくりと過ぎていく時間を意識しているのがいい。ラジオはあるがテレビはない。さっき、ちょっと音楽を聴いてみたが、やはりここに相応しいのは深い静寂か、古い石油ストーブの燃える音ぐらいだ。(2月9日記)

 午前8時半、晴れ。気温マイナス7度。誰が言ったのだろう「銀世界」、まさにそうだ。朝の光を浴びながら柔らかな粉雪を踏みしめ、その銀世界を歩いてきた。音のない白い森、水量を減らした黒い水の流れ、清浄な大気、一夜にして変貌した天然の演出。何万本もの樹々の、数えようもない数の枝に丹念に施した雪化粧がキラキラと光り、さあどうだと言っている。自然が自然のためにしたことを、部外者のように見る。輝く冷気、快い。
 入笠山の登山口まで遊びがてら、スキーを履いて行ってきた。伊那側には人影すらなかったが、峠を超えた途端に人だらけ。マナスル山荘の本館は随分と賑わっていた。殆どの登山者が伊那側には牧場があり、小屋があることなど知らないようだった。帰り、弁天様の前で、重装備した7台の車ど出くわした。どの車もチェーン使用で、あれで走られると轍が深く掘れ過ぎてしまい、きょうくらいの積雪ても、普通の車は車体と雪面の間隔がなくなりカメになる恐れがある。

 つい少しウトウトしてしまった。3時。今7人の男女が大声を立てながら、小黒川林道の方へ歩いていく。どこへいくのだろう。

冬の営業案内」をご覧ください(下線部を左クリックしてください)。予約は早めに頂ければさいわいです。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする