入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’19年「冬」 (44)

2019年02月15日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 冬の山に陽が落ちる、寂しさの最も身に沁みる時、あの人、冠松次郎はそれを「歯に沁みるようだ」と言った。実際にこの場所に立てば、もっと駒ケ岳も御嶽山もその存在が大きく、はっきりと分かるが、iPhoneで偶々通り掛けに写した風景。実景を目にしたときの印象にはとても及ばない。それに、あの時吹いていた冷たい風や、その音も伝わらない。

 きょうのこんな写真でなく、もっといいものを撮るからと、牧場で撮影会をやってくれないかという声は聞く。にもかかわらず、そういう声に耳を傾け、実行に移すことがこれまでに一度としてなかった。考えてみれば不思議なくらいだ。CM撮影については、昨年撮影の新たな1本がに最近になって、テレビに登場しているらしい。それくらいだから、あの丘だけでなく、牧場の中の様々な目を惹く風景を四季を通じて、もっと自由に時間をかけて撮りたいと思う人はいるに違いない。
 しかしこれは、いざやるとなれば簡単な話ではない。参加する側はカメラを持ってきてくれれば済むが、受け入れ側は大変である。そもそも牧場管理者であるJA上伊那の承諾を得られるのか、稟議書を提出しなければならないだろう。得られたとして、撮影会の規模をどのくらいにするか、場所はどの範囲までとするか、防疫対策は、作品をどのように扱うか、選考をするのか否か、食事・宿泊、参加費用はどうするか、季節も牛が入牧する前の春と、下牧した後の秋ぐらいだろう。思い付くだけでも苦労は多い。しかも多分、これを一人でやらなければならない。
 それでも、無理してでも一度実行してみれば、およそのことが分かる。CMや映画撮影のように、放牧牛の何頭分かに匹敵する牧場の一事業になるかも分からない。さらに、上手くいけば、農協や行政も協力してくれるようになるだろう。今後の牧場をどうするかを考える上での参考にもなるかも分からない。とりあえず、コナシかクリンソウの咲くころ、写真教室を開催できるよう考えてみたい。

冬の営業案内」をご覧ください(下線部を左クリックしてください)。予約は早めに頂ければさいわいです。




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