入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’19年「冬」 (34)

2019年02月05日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 昨日の続きになるが、要するに冬季の営業をする理由は3点に絞れる。すでに述べたことだが1)牧場経営への支援、2)行政への要望、発言の確保、そしてもう一つある。それは春、夏、秋だけでなく、冬季の中級山岳・入笠の伊那側の良さも、もっと知ってほしいということである。残念だが、こうした目論見はいずれも、充分に達成できなかった。
 入笠へは、主に富士見のゴンドラのお蔭で、冬でもたくさんの人が訪れる。しかし、この人たちの対象や目的は殆どが同じだ。山頂からの展望と、スノーシューズなどを使った冬山気分である。それはそれでもちろんいい。ただ、そのうちの一握りの人たちでもいいから、もう少し違った冬の山、別な顔をした入笠を知り、体験してほしいという思い、願いがあった。それに関し、一冬常駐することは無理なので、ある程度の営業条件を付けさせてもらった。それでも、昨年まではいくつかの団体が来てくれて、その間には少数単位の山好きも訪れた。冬季の営業はそれなりの実績を残しつつあったが、同時にまた次第にその限界も分かってきた。如何せん、一人相撲でしかない。
 何年も続けて来てくれた「みろく山の会」は、今冬から来なくなった。理由はマンネリ化だという。こちらの対応がもっと気の利いたものだったなら、そうはならなかったと残念に思う。もっといろいろな山域を紹介したり、案内もすれば良かったと悔やまれる。2年続けて来てくれた他の山岳会も3年目はなかった。1泊2日では、入笠の山頂と小屋が一杯いっぱいだったとしても仕方ない。しかしそれでは、2年目は物足りないまま帰えることになっただろう。
 伊那の市報によれば、入笠の尾根続きになる鹿嶺高原は対前年度比で「売り上げ、利用者ともに3倍をこえた」と、市長の市議会における答弁である。恐らく、長谷中学などの学校登山が大きかったのだと思うが(行政にはそういう力がある)「ポスター作りやホームページの立ち上げ」を、その理由としている。残念なことに、入笠のポスターなど一度たりとも目にしたことはない。ばかりか、入笠は伊那市の観光スポット10選にも入っていない。「四季の見所」にはには辛うじてあるが、そこで紹介されている草花の写真は、ありきたりで何も語っていない、と思う。(つづく)

 今週末の3連休、まだ予約はないけれど上に行くことにします。一人でも二人でも、どうぞ。

冬の営業案内」をご覧ください(下線部を左クリックしてください)。予約は早めに頂ければさいわいです。




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