入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’19年「冬」 (50)

2019年02月21日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

                 Photo by Ume氏(再録) 
 きょうの気温は、3月、4月並みだったらしい。家の前の西山、特に経ヶ岳(2、296)などは雪こそ被っていても、うららかな春の陽気さえ感じる。入笠とこの山を比べたら、少年と青年くらいの違いがあって積雪量も相当なものだが、気温のせいでかそうは見えない。冬がこのまま終わるとは思えないが、春のドカ雪などもう、降らなければそれでもいいという気がしている。その代わり、木の芽から新緑の時季が少しでも長く続いてもらいたい。昨年の白いコナシの花は実に華やかで、里のソメイヨシノなどに負けないほど見事だった。



 少し気の早いことをしてしまった。それでも2月は、残り10日を割った。もうひと月もすればやって来る花の季節だが、天気はいつも意地の悪いことをする。「寒の戻り」などもあるから、まだまだ気を許すわけにはいかない。(2月20日記)


「春宵一刻値千金」などという。酒が美味い季節になる。寒いころのドロドロのウイスキーを忘れはしないが、生暖かい夜風の中で花を見ながら酌み交わす酒は、まず日本酒にしたい。一昨日は食い物のことで、きょうは酒についての話になる。あまり入笠とは関係ない呟きばかりが続き、気が引ける。
 それでも入笠にかこつけてアルコールの話をしてきたから、つい酒飲みだとか、味覚にもウルサイと思われたりするが、しかしこれが必ずしもそうではない。酒は「一日を閉じる祭り」などと独り言ち、美味しく飲むが、これだけ飲んでも味など実はよく分からない。酒は気分の物だから、高価な酒はそれなりに敬い畏れる。しかし、値段で格別の違いがあるかまでは自信をもって言えない。日本酒でさえそうだから、ワインなどはさらに深い霧の中。そもそも酒類の味や美味さとは何だろう、という話にまでなってしまう。食物にしてまた然り。分かるのは塩気ぐらいで、当然の高血圧症。
 漂泊行乞(ぎょうこつ)の俳人山頭火は、「酒は美味すぎるからいけない」と数々の悪行の言い訳にしていたが、その"域"にまで行くことはないだろう。

   どうしようもないわたしが歩いてゐる -山頭火 -

 ひでじいさま、40年前の当山小屋の話を楽しみにしてます。当時は今と違い、食事も出していたからでしょう。
冬の営業案内」をご覧ください(下線部を左クリックしてください)。予約は早めに頂ければさいわいです。





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