入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’19年「冬」 (33)

2019年02月04日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 5年くらい前にできた山室川の第2堰堤、もうお馴染みの景色かも知れない。ガードレールの下に見えるのが旧道で、さらにその下に、細い川筋が見える。その流れ、水量に比べて立派な堰堤や石積みの護岸、国がその気になればここまでのことをする。

 きょうある人から、牧場山小屋の来客数をあまり正直に呟かない方が良くはないかと、心配の電話を頂戴した。理由は、伊那市の行政に携わる関係者が目にしたら、今以上に入笠への関心をなくすだろうと言う。誰もこんな独り言など読んでいないから、心配無用だと返事しておいた。
 そもそもなぜ冬の営業など考えたのか。まだ今年度の集計は終えてないが、昨年度のことで言えば、売り上げはキャンプ場よりも小屋の方が多く、それも小屋の売り上げは冬の方が多かった。そのことをここでも呟いたことがあるが、関係者を含めて殆どの人がこの事実を知らない。牧場の存続が危ぶまれる中、冬でも、とりあえず試験的にやってみて、ある程度の集客実績を上げることができれば牧場経営の一助になるし、そうなれば行政を中心にした組織に託すこともできるだろうと考えたのだ。ただ、行政にそれほどのノウハウや経験があるわけではないから、民間企業に運営の多くを任すことになるかも知れない。そうなれば利益第一主義となってしまう恐れがある。入笠の環境にどう影響するか分からなくなるからその時に、多少の発言権を確保しておかねばという思いがあった。そんな考えがどれほど甘かったかは今なら痛いほど分かるが、それでも、無駄ばかりではなかった。公的な土地に、不当な私権が入り込もうとした例も、実はあった。
 冬季の営業許可を農協から得ているが、と言って、独立自営しているわけではない。わずかでも売上金はそっくりそのまま納金している。映画やCMの撮影料が入った時に、小屋の内装のために10万円くらいは使わせてくれと言ったことならあるが、先行きの分からない牧場や山小屋である以上、農協にはこれ以上期待できない。無手勝流と言われても他に方法がなかった。
 そもそもここで冬季営業などをやっていると知っている人は、この独り言の読者ぐらいだろう。広告宣伝の効果はせいぜい0.8パーセントだと言われているが、だとすれば、この独り言も捨てたものではない、と言ってもいいかも知れない。ただ今冬は惨敗。(つづく)

 今週末の3連休、まだ予約はないけれど上に行くことにします。一人でも二人でも、どうぞ。

冬の営業案内」をご覧ください(下線部を左クリックしてください)。予約は早めに頂ければさいわいです。





 
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