入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’19年「冬」 (37)

2019年02月08日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 天気予報の「最強の寒波」とか「史上最強クラスの寒波」とかいうのが来るのは、確かきょうではなかったのだろうか。そうであれば明日は、積雪がかなりあったとしても雪がしまって、スキーで行くには好都合と考えていたが、どうやら1日先になるようだ。
 昼のニュースでは、予報通りすでにもの凄い寒気が北海道を襲っているようで、明日の信州南部は午前中の降水確率60パーセントと、降雪の可能性が高いとか。

「夫が今週の三連休に入笠山に行こうと言って電話していますがやっていないと言われたそうです」という問い合わせが今日の通信欄(コメント)にあった。どこの誰と話したのか詳しいことは分からないが、それにしても、こうして連日のように「お出掛けください」と呼び掛けているというのに、そのトンチンカンな対応には愕然としてしまった。早速、農協の担当者には強く抗議しておいたが、どれほど伝わったことか。管理人が好き勝手にやっているくらいにしか思っていないのだろう。そう思われても仕方ない、と言えばそうかも知れない。それに、JA上伊那ははそれなりの大きな組織であり、冬の山小屋の営業など、つい軽く考えてしまったかも知れない。まあ、こういう仕事は、なにからなにまで自己満足で済ますしかない、と言い聞かせている。

 直子様:不手際をお詫びいたします。冬に一度でも来てくれていれば別ですが、初めての訪問者の場合は、できるだけ前日に上がるようにしています。特に天候に不安のある場合は。しかし、残念ながら今回はもう間に合いません。明日、できるだけ早く着けるようにするつもりでいますが、それも雪の状態次第で何時までとは言えません。できれば、登山口辺りから小屋(0266-62-4122)に電話を入れて、在否を確認してもらうのが一番の方法だと思います。まさかとは思いますが、万一テント泊を計画されているようでしたら、どこでも結構です。小屋の前の幕営地が便利です。

冬の営業案内」をご覧ください(下線部を左クリックしてください)。予約は早めに頂ければさいわいです。






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     ’19年「冬」 (36)

2019年02月07日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 天気はころころと変わるが、それでも週末はそれほど悪くはならないようだ。どこまで車で行けるかによるが、13キロになるか10キロになるか、それとももっと短い距離になるのか、ともかく1年ぶりに山スキーで行く入笠が楽しみだ。例年並みに雪があれば法華道にするが、今冬はそれがよく分からない。恐らく、今回はシール付きのスキーを滑らせながら、雪に埋もれ、森閑とした森を眺めながら行くことになるだろう。小屋へは誰も来そうにないから、牧場の管理人ではなくて、一人の登山者になるしかない。
 この林道も法華道同様、冬季にも利用しているが、スノーシューズやスキーで通る人を見たことがない。しかし、無粋なオフロード車にでも出喰わさなければ、雪の山を独り占めでき、天候にかかわらずなかなか趣のある林道が牧場まで続いてる。さらに牧場北門から小屋まで約2キロ半、天気さえ良ければ眺望が開けて、両アルプスの日本を代表する白い峰々が一望でき、誰もが感動する。
 思い出した、以前に上から下ってきた二人分の足跡が、途中から引き返しているのを見たことがある。そのうちの一人が被っていたのか、女物の白い毛糸の帽子が落ちていた。あそこまで来たのなら焼合わせ経由で帰った方が、距離は近かっただろうにと思ったものだ。

 豚コレラが大変なことになっている。伊那市の隣の宮田村にある養豚場でも、愛知県から搬入された豚からの感染が確認され、2千頭を超える豚の殺処分が決定されたようだ。昨夜のニュースでは、すでに感染が確認された5府県で2万7千頭の豚が殺処分されたと報じていたが、その数は国内で飼育されている豚の0.2パーセントに過ぎないとか、それにも驚いた。
  
 赤羽さん、歩いていくことが困難になればスノーモービルに乗ってでも行くぞ、という心意気を示しただけです。ご安心を。

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     ’19年「冬」 (35)

2019年02月06日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 一昨日、昨日に続くが、一日1千文字そこそこで途切れとぎれに呟いていると、主張しようとする勢いや気持ちが萎えたり、内容が脈略を欠くようなことにもなる。 
 
 さて、最後に言っておきたいことは、一人相撲と認めた冬季の営業だが、実はこれまでの結果にそれほど落胆してはいない。それは他の季節についても変わらない。他所の似たような施設と比べても、そのことは言える。それにCMや映画という新しい営業の分野も、これから先も期待できるだろう。当初から比べたら、売り上げは3倍、4倍以上になったし、露天風呂の設置や望遠鏡の常設も、農協や行政の力を借りずにやることができた。
 以前にも呟いたが、どこにでもあるようなありふれた観光地になることを求めていたわけではない。インフラの整備は必要だが、できればこのまま古くからある牧場の牧歌的な雰囲気、環境と、素朴な山小屋やキャンプ場を中心とした施設であって欲しいと思っていた。今もその考えは変わらない。
 しかし今後のことについては、一介の管理人には、牧場経営も含めて何も分からない。ただそれほど遠くない日に、牧場は閉じられるか、良くても縮小され、それに合わせて観光化が進められていくことになるだろうと思う。この広大な牧場とその景観が将来どのように変わっていくか、それについては残念だがはあまり楽観も期待もしてない。何も分からないまま、安易な計画を語る人には行政も含めてたくさん会ったが、その中に信頼できる人はいたのだろうか。同じ想いを託せるような人がいただろうか。
 管理人としての務めも、いつまでもできるわけではない。山を去る日がきたら、冬の入笠はまた、そっと昔に返した方がいいかも知れない。ただそれまでは、たくさんの利用者や支援してくれた人たちの数々の厚意にに応えるためにも精一杯やるつもりだし、入笠もそれを求めていると自惚れている。スノーモービルを買ったっていいんだから。
 
 前任のMさんは20年、80歳まで牧場のために働いた。当時は牛の放牧頭数も多く、苦労も多かったと聞いた。しかし牧を去ってから後、一度たりとも、氏が牧場を訪れることはなかった。そして、昨年に亡くなった。時には牧場を思い出し、懐かしむこともあったと思うが、本当のところは分からない。見切った、などというわけではなかったかもしれないが、もしそうだったとしても、その態度を真似ることができるか・・・。

 今週末の3連休、まだ予約はないけれど上に行くことにします。一人でも二人でも、どうぞ。

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     ’19年「冬」 (34)

2019年02月05日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 昨日の続きになるが、要するに冬季の営業をする理由は3点に絞れる。すでに述べたことだが1)牧場経営への支援、2)行政への要望、発言の確保、そしてもう一つある。それは春、夏、秋だけでなく、冬季の中級山岳・入笠の伊那側の良さも、もっと知ってほしいということである。残念だが、こうした目論見はいずれも、充分に達成できなかった。
 入笠へは、主に富士見のゴンドラのお蔭で、冬でもたくさんの人が訪れる。しかし、この人たちの対象や目的は殆どが同じだ。山頂からの展望と、スノーシューズなどを使った冬山気分である。それはそれでもちろんいい。ただ、そのうちの一握りの人たちでもいいから、もう少し違った冬の山、別な顔をした入笠を知り、体験してほしいという思い、願いがあった。それに関し、一冬常駐することは無理なので、ある程度の営業条件を付けさせてもらった。それでも、昨年まではいくつかの団体が来てくれて、その間には少数単位の山好きも訪れた。冬季の営業はそれなりの実績を残しつつあったが、同時にまた次第にその限界も分かってきた。如何せん、一人相撲でしかない。
 何年も続けて来てくれた「みろく山の会」は、今冬から来なくなった。理由はマンネリ化だという。こちらの対応がもっと気の利いたものだったなら、そうはならなかったと残念に思う。もっといろいろな山域を紹介したり、案内もすれば良かったと悔やまれる。2年続けて来てくれた他の山岳会も3年目はなかった。1泊2日では、入笠の山頂と小屋が一杯いっぱいだったとしても仕方ない。しかしそれでは、2年目は物足りないまま帰えることになっただろう。
 伊那の市報によれば、入笠の尾根続きになる鹿嶺高原は対前年度比で「売り上げ、利用者ともに3倍をこえた」と、市長の市議会における答弁である。恐らく、長谷中学などの学校登山が大きかったのだと思うが(行政にはそういう力がある)「ポスター作りやホームページの立ち上げ」を、その理由としている。残念なことに、入笠のポスターなど一度たりとも目にしたことはない。ばかりか、入笠は伊那市の観光スポット10選にも入っていない。「四季の見所」にはには辛うじてあるが、そこで紹介されている草花の写真は、ありきたりで何も語っていない、と思う。(つづく)

 今週末の3連休、まだ予約はないけれど上に行くことにします。一人でも二人でも、どうぞ。

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     ’19年「冬」 (33)

2019年02月04日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 5年くらい前にできた山室川の第2堰堤、もうお馴染みの景色かも知れない。ガードレールの下に見えるのが旧道で、さらにその下に、細い川筋が見える。その流れ、水量に比べて立派な堰堤や石積みの護岸、国がその気になればここまでのことをする。

 きょうある人から、牧場山小屋の来客数をあまり正直に呟かない方が良くはないかと、心配の電話を頂戴した。理由は、伊那市の行政に携わる関係者が目にしたら、今以上に入笠への関心をなくすだろうと言う。誰もこんな独り言など読んでいないから、心配無用だと返事しておいた。
 そもそもなぜ冬の営業など考えたのか。まだ今年度の集計は終えてないが、昨年度のことで言えば、売り上げはキャンプ場よりも小屋の方が多く、それも小屋の売り上げは冬の方が多かった。そのことをここでも呟いたことがあるが、関係者を含めて殆どの人がこの事実を知らない。牧場の存続が危ぶまれる中、冬でも、とりあえず試験的にやってみて、ある程度の集客実績を上げることができれば牧場経営の一助になるし、そうなれば行政を中心にした組織に託すこともできるだろうと考えたのだ。ただ、行政にそれほどのノウハウや経験があるわけではないから、民間企業に運営の多くを任すことになるかも知れない。そうなれば利益第一主義となってしまう恐れがある。入笠の環境にどう影響するか分からなくなるからその時に、多少の発言権を確保しておかねばという思いがあった。そんな考えがどれほど甘かったかは今なら痛いほど分かるが、それでも、無駄ばかりではなかった。公的な土地に、不当な私権が入り込もうとした例も、実はあった。
 冬季の営業許可を農協から得ているが、と言って、独立自営しているわけではない。わずかでも売上金はそっくりそのまま納金している。映画やCMの撮影料が入った時に、小屋の内装のために10万円くらいは使わせてくれと言ったことならあるが、先行きの分からない牧場や山小屋である以上、農協にはこれ以上期待できない。無手勝流と言われても他に方法がなかった。
 そもそもここで冬季営業などをやっていると知っている人は、この独り言の読者ぐらいだろう。広告宣伝の効果はせいぜい0.8パーセントだと言われているが、だとすれば、この独り言も捨てたものではない、と言ってもいいかも知れない。ただ今冬は惨敗。(つづく)

 今週末の3連休、まだ予約はないけれど上に行くことにします。一人でも二人でも、どうぞ。

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