Photo by かんと氏
Ume氏のドローンによる空撮映像もそうだが、かんと氏の星景写真も、こんな独り言に付き合わせるだけでは勿体ないと思うことがよくある。それでも入笠牧場を鳥になったつもりで眺めたり、宇宙や星への思いや興味を感じ、想像を膨らせてもらえればこの独り言も救われ、報われると、大いに感謝している。
およそ神秘という言葉が最も相応しいのは、宇宙だろう。人知を超えたとてつもなく広大な世界で、それをわれわれは極めて限られた知識で、あれこれと思い描くことしかできない。しかしそれでいいと思う。あまり数学だとか物理だとかの科学知識が入ってくると、この澄んだ神秘性が濁るような気がする。
それにしても宇宙の深さ、そこに流れる時間の長さなどと比べたら、宗教も極めて狭い世界しか語ってないような気がするが、これは宗教を持たない者の独断だろうか。あの人たちはあの人たちで、神とともに広大無辺な宇宙を眺めているかも知れない。いや、きっとそうだろう。
この素晴らしい星景写真を汚さないでおくには多言こそ有害だ。そっと一歩、ゆっくりと一歩、無窮の遠(おち)へ・・・、そうだ、あの「コスモス」の著者が乗っていた「想像の宇宙船」に同乗して、今夜は久しぶりに長い旅に出よう。
Mさん、久しぶりでした。またご家族で出掛けてください。今度はゆっくりと。
最後に無粋なことを呟きますが、牧場内でのドローンによる撮影、あるいは天体観測は、必ず許可を得るようにしてください。本日はこの辺で。明日は沈黙します。