市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

【速報】大同有毒スラグを斬る!・・・「大同・佐藤 書類送検へ」各報道機関の報道ぶり

2016-04-26 22:20:00 | スラグ不法投棄問題
■本日夕方のNHKのニュースで、大同特殊鋼・佐藤建設工業のブラック連合が書類送検されたことについて報じられました。

**********2016年4月26日NHKほっとぐんま640
廃棄物処理違反疑いで書類送検

 大手鉄鋼メーカーの大同特殊鋼が、県内の工場から出た有害物質を含む廃棄物の鉄鋼スラグの処分を許可をもたない業者に委託したとして廃棄物処理法違反の疑いで書類送検されました。

 書類送検されたのは名古屋市に本社がある大手鉄鋼メーカー、大同特殊鋼と関連会社など2社、それにそれぞれの会社の役員ら合わせて5人です。(当会注:書類送検されたのは、大同特殊鋼、その子会社の大同エコメット、建材メーカーの佐藤建設工業の3社、及びそれぞれの会社の役員です)

 警察によりますと、大同特殊鋼やその役員らは平成23年3月からおよそ1年間にわたって、渋川市にある工場から出た有害物質を含む廃棄物の鉄鋼スラグおよそ2万8300トンの処分を廃棄物を処理する許可をもたない関連会社に委託したとして廃棄物処理法違反の疑いがもたれています。

 大同特殊鋼の鉄鋼スラグを巡っては、県内の道路の舗装などに使われ環境基準を超えるフッ素や六価クロムが検出されました。

 警察は「鉄鋼スラグは建築資材ではなく廃棄物にあたる」などとする県からの刑事告発を受けて大同特殊鋼の本社や渋川市にある工場などを捜索するなど捜査を進めた結果、容疑が固まったとして書類を前橋地方検察庁に送りました。

 警察は大同特殊鋼の役員らの認否を明らかにしていません。

 大同特殊鋼は「鉄鋼スラグをめぐる処理について書類送検されたことを真摯に受け止めたい。関係する各方面に迷惑をおかけし深くおわびするとともに、今後検察の捜査に全面的に協力したい」と話しています。
**********

■上記のNHKのニュースでは言及していませんが、今朝の上毛新聞の報道では、大同・佐藤のブラック連合は「スラグは廃棄物ではなく、製品として取引していた」などと口裏を合わせて説明していたようです。これは、東邦亜鉛が「鉱滓などは工業製品だ」として、平然と深アオリのダンプトラックを使って、外側から見えないようにしながら、本来は深アオリのダンプで運んではいけないはずの鉱滓を運搬している行為を「合法だ」と主張しているのと、そっくりです。

 また、「警察は大同特殊鋼らの役員の認否を明らかにしていません」とあることから、ブラック連合は未だに、冤罪を主張している可能性もあります。末尾の朝日新聞デジタルの記事では「認否について『知らない』などと話しているという」と報じられています。したがって、これから検察で、会社の顧問弁護士らをフル稼働させて、実質的な影響を最小限に食い止めようとする可能性は十分想定されます。

 当会では小渕優子・元経産相の政治資金不正会計問題で、同代議士を告発しましたが、東京地検は、政治資金規正法や公職選挙法での容疑を共に不起訴処分にしてしまいました。今回も罪の有無と軽重を決めるのは検察なので、前橋地検による本告発事件の判断の行方が、ことのほか注目されます。

【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】

※その他のマスコミ報道
**********産経新聞2016.4.26 10:21
大同特殊鋼を書類送検へ 鉄鋼スラグ不正処理の疑い
 鉄鋼メーカー、大同特殊鋼(名古屋市)が渋川工場(群馬県渋川市)から出た有害物質を含む廃棄物「鉄鋼スラグ」を不正に処理したとして、群馬県警が26日に、廃棄物処理法違反の疑いで同社などを書類送検する方針を固めたことが、県警への取材で分かった。
 捜査関係者によると同社は、県の許可を受けていない子会社や業者と鉄鋼スラグを取引した疑いが持たれている。
 県によると、鉄鋼スラグは鉄鋼の製造過程で出る副産物。平成26年1月に群馬県が立ち入り検査を行うまでに計約29万トンが処理された。同県では公共工事225カ所で道路の舗装などに同社のスラグが使われ、うち93カ所で環境基準を上回る有害物質が検出された。
 県警は県からの刑事告発を受けて昨年9月、同社や子会社を家宅捜索していた。

**********毎日新聞2016年4月26日 11時24分(最終更新 4月26日 15時44分)
鉄鋼スラグ 大同など3社書類送検 廃棄物処理法違反容疑
 大手鉄鋼メーカー「大同特殊鋼」(名古屋市)の渋川工場(群馬県渋川市)から出た鉄鋼スラグに環境基準を超える有害物質が含まれていた問題で、群馬県警は26日、廃棄物処理法違反容疑(委託基準違反など)で、大同など法人3社と各社の役員ら計5人を前橋地検に書類送検した。県の刑事告発を受け、県警は昨年9月に大同など関係先を家宅捜索し、実態解明を進めていた。
 送検されたのは大同と同社役員(56)のほか、子会社「大同エコメット」(愛知県東海市)と役員(66)、元従業員(68)▽建設会社「佐藤建設工業」(渋川市)と役員(72)、従業員(65)。
 送検容疑は、2011年3月〜12年3月、大同は、廃棄物処理に必要な許可を受けていない「大同エコメット」にスラグ計約2万8300トンの処分を約300回にわたって委託して処理。佐藤建設工業が一部収集したとしている。認否については明らかにしていない。
 スラグは鉄を精製する際に発生する副産物。県によると、大同はスラグに環境基準を超える有害物質「フッ素」が含まれていると知りながら出荷。販売額以上の金額を「販売管理費」名目で支払う「逆有償取引」で販売していた。県は環境省と協議し、こうした取引が建設資材を装った廃棄物処理に当たり、大同が排出したスラグは「廃棄物」と認定。昨年9月に大同ら3社を刑事告発していた。
 県警はこれまで関係者約70人から事情聴取し、県と同様、スラグを「廃棄物」と認定した。書類送検の理由について「逃走や証拠隠滅の恐れがないため」としている。
 大同や佐藤建設工業は県の調査に対し「スラグは廃棄物ではなく、製品として取引してきた」と説明していた。
 スラグは有害物質が含まれていないことなどを条件に建設資材に再生利用されている。
 02〜14年に同工場から出荷されたスラグは約29万トン。県内では群馬県長野原町の八ッ場ダム移転代替地や国道など公共工事225カ所でスラグ使用が発覚し、93カ所で環境基準を超えるフッ素などが検出された。【山本有紀、尾崎修二】

**********朝日新聞デジタル2016年4月26日13時03分
大同特殊鋼を書類送検 無許可の廃棄物処理に関与の疑い
 大手鉄鋼メーカー、大同特殊鋼(本社・名古屋市)の群馬県渋川市の工場から、基準値を超える有害物質を含む鉄鋼スラグが出荷された問題で、県警は26日、廃棄物処理の許可を持たない子会社などにスラグ処理を委託したなどとして、大同特殊鋼や関連企業など計3社と、当時の工場長で現在、大同特殊鋼役員の男性ら5人を廃棄物処理法違反(委託基準違反など)の疑いで書類送検し、発表した。認否について「知らない」などと話しているという。
 書類送検された会社は、大同特殊鋼、子会社の大同エコメット(愛知県東海市)、佐藤建設工業(渋川市)。発表によると、大同特殊鋼は2011年3月~12年3月、大同エコメットが産業廃棄物の中間処理業の許可を得ていないことを知りながら、スラグ約2万8300トンの処理を依頼した疑いが持たれている。エコメットは県知事の許可がないのにスラグを処理した疑いがある。
 県が15年9月、刑事告発していた。県によると、大同特殊鋼は02年11月から14年1月、スラグ約29万トンを排出。スラグは県や渋川市、国土交通省などが発注した公共工事225カ所で使われ、うち93カ所で有害物質が基準値を超えていた。3社は県の調査に「(出荷したスラグは)廃棄物ではなく商品として取引していた」などと説明したという。
 大同特殊鋼の広報担当者は取材に「調べには真摯(しんし)に対応したい。地域の方々には迷惑をかけ、申し訳ない」と話した。

**********時事通信2016/04/26-13:39
大同特殊鋼を書類送検=鉄鋼スラグ不正処理容疑-群馬県警
 鉄鋼メーカー「大同特殊鋼」(名古屋市)の群馬県内の工場から排出された有害物質を含む鉄鋼スラグが公共工事で使用された問題で、県警は26日、廃棄物処分許可のない子会社にスラグ処理を委託したとして、廃棄物処理法違反容疑で、法人としての大同特殊鋼など計3社と、同社役員の男(56)=名古屋市=ら5人を書類送検した。
 県警は認否を明らかにしていないが、県によると、3社はスラグを廃棄物と認識していなかったと主張していた。
 大同特殊鋼と役員の男の送検容疑は、2011年3月~12年3月ごろ、産業廃棄物処分業の許可を持たない子会社(愛知県東海市)に、産業廃棄物である鉄鋼スラグ計約2万8300トンの処理を委託した疑い。

**********日テレNEWS24 2016年4月26日 13:45
大同特殊鋼が書類送検 廃棄物処理法違反か
 工場から出た有害物質を含む産業廃棄物の処分を、許可を持たない関係会社に委託したとして、群馬県警は、大手鉄鋼メーカー「大同特殊鋼」などを書類送検した。
 廃棄物処理法違反の疑いで書類送検されたのは、愛知県名古屋市に本社を置く鉄鋼メーカー大同特殊鋼とその関係会社2社とそれぞれの会社の役員や従業員など計5人。
 警察によると大同特殊鋼などは、2011年3月から1年間に、産業廃棄物処分業の許可を持たない関連会社に対し、フッ素や六価クロムといった有害物質を含む「鉄鋼スラグ」と呼ばれる廃棄物、約2万8000トンの処理を委託した疑いなどがもたれている。群馬県警は、大同特殊鋼や役員らの認否を明らかにしていない。
 この問題を巡っては、有害物質を含む「鉄鋼スラグ」が、群馬県内の道路などの公共工事に使われていたため県が、大同特殊鋼などを群馬県警に告発していた。

**********TBS2016年4月26日13:59
大同特殊鋼など書類送検、廃棄物処理法違反の疑い

 大手鉄鋼メーカー「大同特殊鋼」が有害物質を含む廃棄物「鉄鋼スラグ」の処分を、許可を持たない業者に委託していたとして、書類送検されました。
 廃棄物処理法違反の疑いで書類送検されたのは、大手鉄鋼メーカー「大同特殊鋼」など3社と、それぞれの会社役員ら5人です。
 警察によりますと、大同特殊鋼は2011年3月ごろからおよそ1年にわたり、群馬県渋川市の工場から出た有害物質を含む廃棄物「鉄鋼スラグ」およそ2万8300トンの処分を、許可を持たない業者に委託していたなどの疑いが持たれています。去年9月、群馬県からの刑事告発を受けて、警察が本社や工場を捜索するなど捜査していました。
 警察は役員らの認否を明らかにしていません。大同特殊鋼は「真摯に受け止め、今後の捜査にしっかりと協力していきたい」としています。
**********
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【速報】大同有毒スラグを斬る!・・・強制捜査から7か月半、地元紙報道「大同特殊鋼 書類送検へ」

2016-04-26 16:27:00 | スラグ不法投棄問題
■群馬の地方紙1面トップに大きく報道がありました、有害危険スラグ事件は果たして新展開を迎えるのでしょうか?お伝えします。


**********2016年4月26日上毛新聞一面
大同特殊鋼 書類送検へ 県警スラグ不正処理容疑
 鉄鋼メーカー「大同特殊鋼」の渋川工場(渋川市)から出た鉄鋼スラグが県内の公共工事で使われ、一部で環境基準値を越すフッ素や六価クロムが検出された事件で、同社などがスラグを不正に処理していた疑いが強まったとして、県警が廃棄物処理違反の疑いで、近く同社などを書類送検する方針を固めたことが25日、分かった。
===
 関係者によると、同社は基準値を越すフッ素などを含んだスラグの処理に関して、県の許可を受けていなかった子会社や業者と取引した疑いが持たれている。
 事件を巡っては、県が2014年に同工場などを立ち入り検査。取引形態など複合的な観点から、スラグが有価物ではなく実質的に廃棄物に当たると判断した。
 県から告発を受けた県警は15年9月、同社と子会社の大同エコメット(愛知県)、佐藤建設工業(渋川市)の関係先を家宅捜索。押収した資料を分析、関係者に事情を聴くなどして、慎重に捜査を進めてきた。
 3社は県の聞き取りに対し、「スラグは廃棄物ではなく、製品として取引していた」などと説明したという。
 県の立ち入り検査までに計約29万トンのスラグが処理された。国発注の国道17号上武道路や八ツ場ダム(長野原町)の代替地など公共工事225カ所で渋川工場のスラグが使われ、うち93カ所で基準値を超すフッ素などが検出されている。
 前橋、渋川両市などは、スラグを含む砕石の撤去や舗装などの対策工事を進める方針。
**********

■平成27年9月11日に大同特殊鋼・佐藤建設工業に強制捜査が入ってから、7カ月余り経った本日、大同特殊鋼・佐藤建設工業ブラック連合がついに書類送検されるようです。

 報道の中で注目点は、「関係者によると、同社は基準値を越すフッ素などを含んだスラグの処理に関して、県の許可を受けていなかった子会社や業者と取引した疑いが持たれている。」と無許可で処理した容疑を示唆していることです。

 群馬県は9月に有害スラグを廃棄物にあたると判断しています。その理由を見でみましょう。

**********
【大同特殊鋼(株)渋川工場から排出された鉄鋼スラグに関する廃棄物処理法に基づく調査結果について】
http://www.gunma-sanpai.jp/gp26/003.htm
2 調査結果
(7)
ふっ素の土壌環境基準等が設定されて以降、大同特殊鋼(株)渋川工場から製鋼過程の副産物として排出された鉄鋼スラグは、土壌と接する方法で使用した場合、ふっ素による土壌汚染の可能性があり、また、平成14年4月から平成26年1月までの間、関係者の間で逆有償取引等が行われていたことなどから、当該スラグは、その物の性状、排出の状況、通常の取扱い形態、取引価値の有無及び占有者の意思等を総合的に勘案し、廃棄物と認定される。
**********

■大同特殊鋼由来のスラグは「土壌と接する方法で使用した場合、ふっ素による土壌汚染の可能性があり」として、スラグに有毒物質のフッ素が含まれていることを廃棄物認定の第1の理由と挙げています。

有毒フッ素が含まれた大同スラグは、遮断型最終処分場に最終処分しなければなりません。事実、現在の大同スラグもそのように処分されています。遮断型最終処分場に埋設することが、法で定めたルールなのです。ルールを破ってみだりに産業廃棄物であるスラグを投棄してなりません。

 本日の新聞報道では「県の許可を受けていなかった子会社や業者と取引した疑い」とあるので、この疑いが法治国家らしく、廃棄物処理法で定めたルールを破ってみだりに投棄された不法投棄の罪に発展するのか、注意深く捜査の進展を見守ってまいります。

また書類送検を契機に遮断型処分場の代わりにされた”きれいな群馬ちゃん“をどう取り戻すのか、国や群馬県、渋川市などの動向がどう変わるのかについても注視してまいります。

【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】

※その他報道記事
■本件について、午前11時に記者会見が行われたようで、お昼のNHKニュースでも報じられていたそうです。また、その他の新聞もこの事件を報じています。
**********毎日新聞 4月26日(火)11時24分配信
<鉄鋼スラグ>大同など3社書類送検 廃棄物処理法違反容疑
 大手鉄鋼メーカー「大同特殊鋼」(名古屋市)の渋川工場(群馬県渋川市)から出た鉄鋼スラグに環境基準を超える有害物質が含まれていた問題で、群馬県警は26日、廃棄物処理法違反(委託基準違反など)容疑で大同など3社と会社役員ら5人を前橋地検に書類送検した。県の刑事告発を受け、県警は昨年9月に大同など関係先を家宅捜索し、実態解明を進めていた。
 送検したのは、大同のほか、子会社「大同エコメット」(愛知県東海市)と建設会社「佐藤建設工業」(渋川市)。送検容疑は、2011~12年、スラグを廃棄物処理に必要な許可を受けずに処理するなどしたとしている。
 スラグは鉄を精製する際に発生する副産物。県によると、大同は渋川工場から排出されたスラグが環境基準を超える有害物質「フッ素」が含まれていると知りながら出荷。販売額以上の金額を「販売管理費」名目で支払う「逆有償取引」で販売していた。県は環境省と協議し、こうした取引が建設資材を装った廃棄物処理に当たり、大同が排出したスラグは「廃棄物」と認定。昨年9月に大同ら3社を刑事告発していた。
 大同や佐藤建設工業は県の調査に対し「スラグは廃棄物ではなく、製品として取引してきた」と説明していた。
 スラグは有害物質が含まれていないことなどを条件に建設資材に再生利用されている。
 02~14年に同工場から出荷されたスラグは約29万トン。県内では群馬県長野原町の八ッ場ダム移転代替地や国道など公共工事225カ所でスラグ使用が発覚し、93カ所で環境基準を超えるフッ素などが検出された。【山本有紀、尾崎修二】
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