どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

ママは おそらの くもみたい

2023年08月25日 | 絵本(外国)
   ママは おそらの くもみたい/ハイゴー・ファントン・作 リン・シャオペイ・絵 いとうひろし・訳/ポプラ社/2023年
 
 
 
 外国の絵本ではあまり作者を気にすることはないのですが、台湾の方の作品。これまでほとんどであいがありませんでした。
 
 学校の宿題でだされたのは、「あなたの ママは どんなものに にていますか?」
 
 「ママがなくなったから こたえがみつからないかな」と、カエルくんは おもいました。
 パパは、ママをおもいだすことには消極的でしたが、カエルくんは、もいださなければと おもっていました。でも、宿題の答えは、なかなか見つかりません。
 
 ぽつぽつとおちてくる雨に、空を見上げたカエルくん。おおきな雲が小さくなっているのをみたカエルくんは、雲がママのようにみえました。
 
 いそいで おうちにかえって パパにおしえてあげると、パパも この こたえが きにいったようでした。
 
 パパとカエルくんは、ママがよく言っていた「カエルはね、はだが しめって ひんやりしているほうが けんこうなのよ!」を、どうじに いって わらいました。
 
 「ママはね どんなものにだって なれるんだ。カエルにだって なれるんだよ」ときがついた カエルの親子。
 
 ママの思い出は、いつまでも消えることはありません。
 
 
 悲しみがあるはずですが しめっぽくなくて さわやか。手書き文字も あたたかい。 

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