今日は少し足を延ばして秋田市まで出かけました。目的は土崎に2018年に新しき出来た土崎みなと歴史伝承館です。国道7号線沿いにあることは知っていました。今回、土崎空襲についての特別展が開かれているとのことで、どんな感じの展示なのかを見たいと思っていました。
入口そばには、7月に開催される土崎湊祭りの山車が展示されており、それがこの伝承館の目的のひとつですが、奥には常設展示で、昭和20年8月14日夜に行われた土崎空襲の展示ブースがありました。ここには空襲の標的となった旧日本石油秋田製油所の建物の一部が移設展示してあります。
特別展は2階の一室で行われていて、空襲による被害や、当時の遺品、写真などの展示が行われていました。今回わざわざ出向いたのは、その空襲がどうして行われたのか、その当時の秋田製油所がどれだけ重要施設であったのかが、わかればと思ってのことで、鉱山(油田)を調べる一環でもありました。
秋田に住んでいれば、今でも一部の場所で油田が動いていることを目にして、油田があることは普通の光景なのかもしれませんが、他の地域から来た方は、日本で油田があるなんて発想はほとんどなく、秋田では戦前戦後にどれだけその産業が大きな影響を与えたかなどとは考えないでしょう。残念なことに戦時中は多くの場所で空襲があり、空襲があったということだけでは、土崎空襲を語り切れないと思っています。テレビなどで展示内容はある程度把握していきましたし、この土崎みなと歴史伝承館は入館無料ですので、こんなもんか?と少し消化不良気味で後にしました。特別展は今月いっぱいです。
のち