本日、近くの農家さんが新米を運んできてくれました。夏以降、都会を中心に「令和の米騒動」と云われる状況で、都会の卸などが「青田刈り」ならぬ生産地巡りでコメを調達しているとも伝わり、こちらに廻って来る分があるか心配しましたが、大丈夫でした。
ただ、当然のことながら、価格は上昇。昨年は30キロで6500円前後でしたが、今年は9000円と4割ほど値上がりした計算になります。それでも当YHを始めた20年前は同じ量で15000円ほどしていて、20年値下がりが続き、気が付けば半値以下になっていました。30年間物価が下がるデフレ経済が続いたと云われていますが、ここまで価格が下がったものは少ないでしょう。
当然のことながら、農家も経費削減などで原価低減努力はするでしょうが、これだけ大幅な、長期間にわたる価格下落には対抗できる手段も限られると思われ、農業が「もうからない」というイメージが定着し、後継者不足→離農→耕作放棄地の増加、米の供給不足の懸念などにつながることになったのでしょう。
先日店で見た新米は5キロ3000円ほどでしたので、30キロで18000円ということになります。本日持って来て頂いたものが9000円ですので、値上がりしたといっても市価の半値。店で事前に価格を見ていたので、安く感じてしまいました。