新米ペアレントの営業日誌・営業中

2005年3月1日に秋田県大仙市にオープンした大曲ユースホステルのペアレント(経営者)が日々の出来事を送ります。

酒造会社の経営も大変?

2022-09-30 23:22:43 | 食文化

先日来、発酵文化のお勉強で日本酒をまず調べていますが、現在秋田にある酒造会社は30社強で、かつて数百もあったことからは考えられない数とも云えます。統合、合併もあったようですが、廃業も多く見られ、現在残る酒造会社でも外部からの資本を入れて経営を続けているところが散見されます。

湯沢で古くから続く木村酒造(福小町)、横手の阿桜酒造(阿桜)、沼館酒造(館の井)、大館の北鹿(北鹿)など大手や知名度の高い蔵元でもそういった状況だと知って驚きました。

こうした苦境は一時日本酒の需要が大きく落ちたことに原因があるようで、30年前頃から純米や吟醸といった高級酒ブームが来る前に多くみられたようですが、どうも酒造業界自体の構造的問題もあるようです。

酒造家の中には、かつてその土地の大地主や大金持ちが酒造りを手掛けたことが多く、その理由としては小作からの米の余剰分の有効活用や、米に付加価値を付けるためと云った理由があったようです。その時代は原料となる米はタダみたいな値段で仕入れることが可能で、それが酒製造の発端とも云えるようです。その後の酒造りでは、米をお金を払って仕入れてとなるため、量を作ることや販売経費を抑えるなどの努力がないと経営として難しく、そのため酒蔵の統合や地域での販売限定といったことが行われていたようです。

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目的地までの移動は旅行?

2022-09-29 23:18:17 | 季節

8月の大雨の影響で、秋田県北の奥羽線、五能線、花輪線で代行バスによる振り替え輸送が行われている関係なのか、夏のお盆以降、公共交通機関で来られるお客様が少なく、車で来られる方が多いように感じます。

夕食後のお話しや電話で遅延の連絡を頂く際に、自分がどこにいるのかわからなかったり、どの道を来たのかわからなかったりする方が少なくありません。昔は地図と実際の場所をにらめっこしながら車で走ってきたものですが、今はナビに目的地を入れれば、道がわからなくとも目的に着くことができます。

その目的地が旅行の目的ならいいのでしょうが、その道中は退屈なものになってしまいます。そこも楽しめれば、さらに旅行が楽しくなると考えていますので、ナビ頼りで移動してしまうのはもったいない気がします。

例えば、当YHから青森に行く場合、ナビでは所要時間優先なので、秋田道経由の高速道路が表示され、次に国道105号松葉から県道に入り国道341号玉川経由で鹿角から高速、3番目に秋田道横手、北上から東北道と、とんでもない道を選択してきます。せっかく観光に来たなら田沢湖から国道341号で八幡平の縁を通って山の景色を楽しみながら鹿角とか、高速と下道ではそんなに時間が変わらないなどのことも配慮したいものです。

とはいっても高速道路や新幹線などでは、もっぱら高速移動を目的としていますので、そこで楽しむと云うのは難しそうですし、道中で道草を食うのは時間に余裕がある時でないと厳しいかもしれません。

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保健所の営業許可

2022-09-28 23:14:51 | 経営

今月上旬に申請し、立入検査も行われた保健所の営業許可が本日出ました。有効期限は6年間。当分の間は、問題なさそうですが、これで油断すると大変なことになりますので、衛生面など通常以上に気を付けるよう心がけてます。

さて、酒造会社の歴史を調べてみると、その市場は古くは近隣町村なんて小さな会社が多くあったし、今でもそれに近い状態の会社もあるようです。ネット時代の今はネット経由でなんでも買うことが出来るようになってきましたが、その前には販路の確保というのは大変だったようです。秋田の酒造会社ではその販路開拓を共同で行うため、販売専用会社を設立したり、合理化のため設置した共同瓶詰会社で統一銘柄を作り、知名度アップをはかるなんて努力をしてきたことを知りました。

秋田は地理的に大消費地である関東、関西からは遠く離れた地。そのため、知名度も低いし、輸送も大変だったようで、今でもこちらで美味しいお米が安く手に入るので、送ろうとすると高い送料がかかり、結局都会で買った方が安くついてしまいます。古くは北前船で大阪方面に出荷したりもしたようですが、都会への販路拡大に積極的になったのは、明治38年(1905)の奥羽本線全線開業からのようです。

ただ、湯沢地区には院内銀山、横手地区に吉乃鉱山、大館・鹿角地区は尾去沢、小坂鉱山など、秋田には古い時代に大消費地となる人口集積地、鉱山と云うものが多くあり、そうしたことが多くの酒造会社の助けになったことは事実のようで、自己満足でお勉強した鉱山の知識がこんなところで役に立ちました。

のち

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国会図書館アーカイブに

2022-09-27 23:13:43 | 食文化

手始めに調べ始めた秋田の酒造会社。にかほ市の飛良泉本舗や大仙市の鈴木酒造(秀よし)などはその歴史が比較的わかりやすいようですが、太平洋戦争中に統合会社が作られた過去があるとのこと。秋田市の秋田酒類製造(高清水)や大館の北鹿は、その統合会社がそのまま現在に至るようですが、その統合会社に入るにあたり、自分の醸造設備を廃棄したところも多く、また後に途中離脱した会社があったり、一斉解散したりと、酒造会社の歴史を大きく左右したようです。

さらに戦前の酒造会社を調べるには、ネットでは情報がほとんどありませんでした。このため、鉱山のお勉強以来、久しぶりに国会図書館のアーカイブを利用してみました。断片的に情報は出てきましたが、パズルを組み立てるうえでまだ部品不足の感は否めませんでした。幾つかの調査論文を見て、その文献を控えておけば、次にはその文献をあたって見れば、さらに詳しいことが判る場合があります。

といった今の時代には時代遅れのアナログ作業。それでも今までお酒を飲まないためお酒を調べるなんてことはやったことがありませんでしたので、出てくる話は新鮮に感じられます。

のち

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月曜だからバタバタ?

2022-09-26 23:10:36 | 季節

週明けの月曜日。今日は交通安全週間ということで、当番に駆り出され、公民館前で交通安全のおじさんを朝の通学時間にやってきました。といっても通るのは小学生、中学生数人というもので、時間も短時間で済みますが、しっかりミニパトの見回りもありました。

午前中には、いつもの長期滞在のお客様の会社から連絡があり、来週中頃から再び長期滞在開始とのこと。うれしいことですが、それまで10日ほどが最後の自由になる時間。どう過ごそうか、早急に考える必要になりました。

昼過ぎにはYH協会から珍しく夏の宿泊状態のヒアリングの電話。報告を怠っていることもあるのでしょうが、新型コロナ3年目で更に大雨の影響などもあったことをお伝えしました。

そして夕方からはお客様。今月上旬に滞在頂いた仕事の方の同僚が延長戦で数日利用されることになりました。

これらの空いた時間には先日から始めた発酵、最初に日本酒関係のお勉強で、一日が終わってしまいました。

のち時々

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飲まない人間がどこまで酒に迫れるか?

2022-09-25 23:07:06 | 食文化

発酵文化を調べるにあたって、一番ニーズがあるのはやはり日本酒。秋田県と云う土地柄もあり、日本酒が真っ先に浮かぶ人も多いはずです。そういう私は一切アルコールは下戸。飲む人にしたら、飲まずに日本酒を語るなんて論外、と云われそうです。でも飲まない人間だからこそわかる部分もあるし、何も味とかだけでなく、別な角度から見ることもできるかと。

まして「美味しい」というのには個人差があり、特に酒に関しては甘口がいいとか、辛口がいいとか好みも大きく異なるようですので、最終的にそこのところはご本人に確認して頂くことになりそうです。

秋田を語る上で日本酒は外せない、とか日本酒王国秋田とか、言われてますが、その理由は何でしょう。ざっと見ただけですが、一時期きょうかい6号(新政)酵母が全国で使われたとか、秋田流乾留仕込みとか、水、米が良く道具の杉材も手軽に調達できるとか、偶然の他に、地理的なもの、過去の人たちの努力によるものなど、いろいろあるようです。そうした基本的なこともこの際だからお勉強してみようかと思っています。

またそうしたことを調べると、鉱山のお勉強時もそうでしたが、それがそうなった背景も見えて来て、その地域や秋田の文化も知ることが出来そうです。

とりあえず、秋田にはどれだけ日本酒を作る蔵元?酒造家?醸造元?があるかからスタートです。手始めに見た資料では、江戸時代の享保11年(1726)には大館・鹿角を除く秋田県内(秋田藩領内)には833軒の酒造家(酒造株)がいたそうです。

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レトロおものがわ撮影

2022-09-24 23:46:56 | 鉄道

JR東日本が7月から9月までの3か月間、北東北三県大型観光キャンペーン火砕最中で、本日はそのイベントとして、機関車に旧型客車をつなげた臨時列車を昨日は羽越本線秋田~象潟間で、本日は奥羽本線秋田~横手間で運行とのことで、館内の掃除を終わらせて、午前中の上り列車の撮影にいそいそと出掛けてみました。

最寄りの飯詰駅は停車駅になっており、11時09分。駅付近の踏切には「撮り鉄」の姿はなし。以前SLを撮影した田んぼの中に向かいました。少し早めに到着しましたが、残念ながら結構な雨。畑での撮影を終えて、ダッシュで停車の飯詰駅東側に移動して、また撮影。

その後、少し追いかけてみましたが、飯詰駅から南の田んぼの中の赤い鳥居のある小さな神社周辺には20人程の撮り鉄の塊が出来ていました。以前SLが走った時に当YHに泊まって撮影された方も、赤い鳥居とSLで撮れたと云っていた場所は撮影ポイント、いわゆる「お立ち台」として認知されてきたようです。

戻ってから撮った写真を見てみると、カメラのレンズに水滴がついてしまって、残念な状態になっていました。安いカメラ、腕のない素人、にわか撮り鉄の仕事ですので、そんなもんかと。

のち

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今年は「発酵文化」のお勉強

2022-09-23 23:37:29 | 食文化

冬を中心に余裕の時間には何かお客様にお話しできるようにと、秋田に関するいろいろなことを調べてきました。古代史や修験道などまったく形にならずに挫折しているものや、昨年行った湧水や溜池などの水関連や鉱山などは、一応は形にして食堂に資料としておいてありますが、実地見聞が不十分なものもあります。

それらとは別に、普段お客様とお話をしていて、ニーズがありそうなものはテーマとしていずれお勉強しようと考えてきましたが、今年取り上げるのは「発酵文化」。

かなり広い範囲になりますが、今日のところは、何が該当するのかを考え、調べていました。日本酒、納豆、味噌醤油、しょっつるや漬物などもあります。秋田にはあまり直接的に関係はなさそうですが、パンも発酵食品?チーズもそうです。さらに食べ物ではありませんが、藍染なども実は発酵がカギを握っているようです。

あまり手広くしてしまうと、またも収集のつかないことになってしまいますが、せっかくお勉強するなら、とことん深堀りしてみようかとも思っていますが、ネットや本だけで調べるなら誰でもできること。さらに現地に行く、実際に食べてみるということをして、食べ物ならお客様に勧めることや当YHの食事に取り入れるということまでできれば、仕事としてのお勉強として成立するのかと思っています。

今年も大雪覚悟の年になりそうで、雪を相手にしない時間にはこの辺のお勉強を気長に行うつもりです。5月の連休には何らかの形になっていればと考えています。

一時

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朝の気温は8℃、ストーブ試験運転

2022-09-22 23:34:25 | 季節

昨日の朝は10℃、今朝は8℃まで下がり、さすがにお客様に寒い中で朝食は、と思い、お客様が食堂に来る前に窓を全開にして食堂のストーブの試運転を行いました。5月から4か月も放置していましたが、どうにか無事に稼働し、朝食時には少しは暖かい部屋で食べて頂くことが出来ました。

夏をまたぐ4か月の放置で、不完全燃焼や機械の故障、更には排気管(煙突)に蜂や鳥が巣をつくるなんてことも考えられるので、部屋のストーブはお客様がいなくなった午前中に窓を全開に行い、30分ほど試験運転。こちらも今年は大きな問題はなさそうです。

さて、シルバーウィーク前半は台風で(?)お客様も僅かに終わってしまい、後半に期待していましたが、どうも後半にも台風がまた来るなんて話になっているようです。直撃コースではなさそうですが、土曜には遠巻きの雨雲が来るようで、早くも連休後半もあきらめムードになってきました。天気は逆らえないので、余裕ができる時間に何をしようかと考え始めました。

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台風通過で一気に気温低下

2022-09-21 23:32:39 | 季節

台風が秋田の南を通過すると、台風に向かって吹き込む風は北からの風になりますので、冷たい空気を大陸から運んでくることになります。今回も昨日の台風通過の影響なのでしょうが、今朝は10℃にまで下がりました。テレビでは北海道の大雪・旭岳の紅葉が見頃になってきたとのニュースで、もう少しすると北東北でも紅葉が始まりそうですが、今日、明日の冷え込みでスイッチが入ったことでしょう。

北東北を見て廻るのには、気候的に今が一番いい時期。今年は台風の影響なのか、お客様は少ないとはいえ、シルバーウィークの間隙の平日で、遠出をするほどの余裕はありませんので、残念ながらおとなしく自宅待機状態になっています。

後半の連休には少しはお客様が来てくれることを祈っています。

のち

 

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