今日は天候が夕方から荒れるとの予報が出ていましたが、朝はそんなでもなく、自由になる時間も残り僅かになってきたので、秋田方面に出掛けました。当初、男鹿半島の温泉を目指したのですが、道の駅しょうわ(ブルーメッセ秋田)で休憩をして、国道に戻ろうとした時、豊川油田という看板を見つけてしまい、つい方向転換となりました。
この豊川槻木地区はかつて国内最大の油田地帯で、多い時には産油井戸が700本以上あった場所とのこと。更にその昔は天然のアスファルト(土瀝青)の産地だったそうで、縄文時代には土器の接着剤などにも使われ、東日本一帯でここの天然アスファルトが使われた形跡が見られるというすごい場所でした。
残された製油設備の一部は近代化産業遺産にも認定されており、地域内にある東北石油の事務所には資料館もあるとのこと。ただ簡単な看板地図を頼りに車を進めると、最後は未舗装の農道になっていたり、産業遺産というより、廃墟マニアに喜ばれそうな状況の設備が点在するといった状況でした。
何も知らなければ、単なる湿地帯。秋田道からも見える場所ですが、そういう知識があれば、そこに油井が立ち並んでいたと言う昔を想像して楽しむことが出来るようです。ほとんど某国営放送の「ぶらタモリ」状態になっていました。
のち