熱中症搬送が5万人突破 5月以降、死者168人 消防庁が注意呼び掛け
2010年9月7日 提供:共同通信社
熱中症による医療機関への搬送者が5日までの1週間で4962人増え、5月末以降で計5万2017人となったことが7日、総務省消防庁の速報値で分かった。運ばれた直後に死亡が確認されたのは計168人だった。
搬送者や死者の数は追加報告でさらに増える可能性がある。消防庁は「6日も中学校や高校で熱中症の集団発生があり救急搬送された。厳しい残暑が続くと予想されているので、注意してほしい」と呼び掛けている。
集計によると、5月31日から9月5日までの間に運ばれた人の症状は重症が1771人(3・4%)、中等症が1万8317人(35・2%)、軽症が3万74人(57・8%)など。年齢別では65歳以上の高齢者が46・6%を占めた。
都道府県別の搬送数は東京が最多で4055人。次いで愛知の3903人など。5日までの1週間で多いのは東京390人、大阪368人などとなっている。
気象庁によると、日本の今夏(6~8月)の平均気温は、平年(1971~2000年の平均)を1・64度上回り、統計を開始した1898(明治31)年以降、最も高かった。