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iPS移植手術1年「経過は良好」 理研「予想通り」

2015年10月03日 17時48分08秒 | 医療情報
iPS移植手術1年「経過は良好」 理研「予想通り」

臨床 2015年10月2日 (金)配信朝日新聞

 iPS細胞からつくった目の組織を移植する世界初の手術から1年が過ぎ、手術を実施した理化学研究所の高橋政代プロジェクトリーダーらは2日、患者の経過は良好で、がん化などの問題は起きていないと発表した。高橋さんらは今後、2例目の手術にも取り組むとしている。

 手術は昨年9月12日に実施され、失明の恐れのある難病「加齢黄斑変性」の70代女性に、自身の細胞からつくったiPS細胞を網膜の組織にして右目に移植した。その後、移植した組織の様子や視力の変化などを定期的に調べていた。

 今回は、移植手術の安全性を調べるのが第一の目的。網膜の組織は移植した場所に定着して機能しており、今のところ、拒絶反応やがん化などの異常は起きていないという。

 手術の効果については、手術前は低下しつつあった視力が維持できていた。有効性の評価は「現時点では難しい」とする一方、患者に術後の変化を尋ねたところ、生活の質が向上したと回答したという。

 高橋さんは「絶対に失敗できないのであらゆるリスクを排除し、全て予想通りだった。2、3例目も同じ状況でいくことができると考えている」と話した。

 手術で執刀し、会見した先端医療センター病院の栗本康夫・眼科統括部長は「特筆すべき有害事象を認めなかった。有効かどうかは今後検討していく必要がある」と話した。
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初のiPS手術、経過良好 網膜細胞を難病女性に移植 実施1年、神戸の理研

2015年10月03日 17時42分16秒 | 医療情報
初のiPS手術、経過良好 網膜細胞を難病女性に移植 実施1年、神戸の理研

臨床 2015年10月2日 (金)配信共同通信社

 理化学研究所と先端医療センター病院(神戸市)のチームは2日、同市で記者会見し、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った網膜の細胞を、難病「滲出(しんしゅつ)型加齢黄斑変性」を患う兵庫県の70代女性の目に移植した臨床研究について、「実施から約1年たったが経過は良好。がんなどの異常は確認されていない」と明らかにした。

 iPS細胞から作った細胞を患者に移植する世界初の手術。今回、一定の安全性が確認され、パーキンソン病やアルツハイマー病、心臓病などで今後のiPS細胞利用に弾みがつく可能性がある。

 チームは、視力の低下も止まり、維持できていると説明した。女性は「治療を受けて良かった。明るく見えるようになり、見える範囲も広がったように感じる」と話しているという。

 臨床研究はがん化などの問題が起きないかを確認するのが目的。チームは、女性の皮膚から採った細胞に遺伝子を導入し、さまざまな細胞に変化するiPS細胞を作り、目の網膜の色素上皮細胞に成長させてシート状にしたものを昨年9月、女性の右目に移植した。

 滲出型加齢黄斑変性は、増殖した不要な血管が入り込んで網膜が傷つき、視野がゆがんだり暗くなったりし、失明にもつながる。国内に約70万人の患者がいるとされる。

 移植後1年間、視力や眼圧などの検査で経過を観察し、さらに追跡調査する計画。

 会見でチームの高橋政代(たかはし・まさよ)・理研プロジェクトリーダーは「標準的な治療として早く実現できるようにしたい」とし、センター病院の栗本康夫(くりもと・やすお)眼科統括部長は「移植した細胞が有効かどうかはさらに検討が必要」と話した。

 チームは2例目を準備していたが患者のiPS細胞に複数の遺伝子変異が見つかり、「移植しても安全性に問題はない」と判断したものの慎重策を取り、既に手術を見送っている。

 ※人工多能性幹細胞(iPS細胞)

 皮膚や血液など特定の機能を持った細胞に数種類の遺伝子を導入して、受精卵のようにさまざまな細胞や組織に変化する能力を持たせた細胞。培養の条件を変えることで心臓や神経など特定の細胞に変化させられる。病気やけがで機能を失った組織や臓器を修復する再生医療や創薬への応用が期待される。山中伸弥(やまなか・しんや)京都大教授が開発し、2012年にノーベル医学生理学賞を受賞した。
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他人の細胞利用に転換 次期研究の動向

2015年10月03日 17時40分36秒 | 医療情報
他人の細胞利用に転換 次期研究の動向

臨床 2015年10月2日 (金)配信共同通信社

 人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った網膜細胞を移植する世界初の臨床研究は、患者の経過が1年間追跡され、区切りを迎えた。今後の網膜細胞移植は患者自身の細胞ではなく、他人の細胞から作って備蓄しているiPS細胞を利用する手法に転換される。

 1例目を終え、1億円ともされる多額の費用や、患者の細胞の採取から移植まで10カ月という長い期間、細胞の安全をどう確かめれば十分かという基準がないことなどが課題として浮かんだ。

 次期の研究では、移植時に拒絶反応が少ないとみられる特殊な型の他人の細胞を集めて備蓄した京都大の「iPS細胞ストック」を使う。遺伝子変異が少ない細胞を選び、安全性を高める。

 京都大は8月、ストックした臨床用のiPS細胞を外部の研究機関に提供し始めた。医療ベンチャー「ヘリオス」(東京)は「ストック細胞を使い、網膜治療の治験を2017年には始めたい」としている。網膜細胞の販売開始は20年が目標、費用は1千万円前後が目安だという。

 臨床研究の2例目で、患者の皮膚から作製した網膜細胞から患者自身にはなかった可能性のある遺伝子変異が見つかり、理化学研究所のチームは慎重を期して移植を見送った。

 移植する細胞の安全性をどんな検査で確かめるか、まとまった考え方を示す必要があるとして、厚生労働省と文部科学省は検討に向けた研究班を設置することにしている。
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「誇り、引き継ぎたい」 村木厚労次官が退任

2015年10月03日 17時32分56秒 | 行政
「誇り、引き継ぎたい」 村木厚労次官が退任

行政・政治 2015年10月2日 (金)配信共同通信社

 厚生労働事務次官を約2年間務めた村木厚子さん(59)が1日、退任し「(厚労省は)大事な仕事をしている役所と誇りを持って言える。その思いを後輩に引き継ぎたい」とあいさつした。

 村木さんは2009年に厚労省の文書偽造事件で逮捕された後、無罪が確定し、10年9月に復職。安倍晋三首相の抜てきで13年7月、全省庁を通じて、女性として2人目の事務次官となった。

 逮捕・勾留の経験を通じ「自分は支える側にいるという間違った優越感があったと実感した」と語り、「(復職後は)より気持ちを込めて仕事ができるようになった部分がある」と振り返った。

 2人の娘を育てながら勤め上げた経験を踏まえ「男性も女性も家庭責任との両立は難しいが、その時々の100パーセントで頑張ればいい」と後輩にエールを送り、退任後の予定については「真っさらで白紙。あえて言えば政治にはいきません」と笑顔でかわした。

 村木さんの後任には二川一男(ふたがわ・かずお)前医政局長(58)が就任した。
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山梨大、女性教授20年までに12・5%目標

2015年10月03日 17時30分03秒 | 
山梨大、女性教授20年までに12・5%目標

地域 2015年10月2日 (金)配信読売新聞

 女性が活躍できる社会の実現に向け、山梨大学(島田真路学長)は9月30日、「男女共同参画の加速のための山梨大学学長行動宣言」を発表した。教授など女性の登用で数値目標を掲げ、積極的に進めるという。

 発表によると、来年4月、初の女性役員を誕生させ、現在8・3%の女性管理職の比率を11%に引き上げる。また、2020年までに、女性の比率を教授は12・5%(現在9・1%)、准教授・講師は20%(同17・2%)にするとした。

 このほか、優れた研究成果を上げた女性研究者などを顕彰する賞を新設し、女子中高生に理工系の研究体験を伝えるイベントを毎年開催するという。

 同大の風間ふたば・男女共同参画推進室長は「男女共同参画について、できることから着実に進めたい」としている。
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