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子の薬誤飲、包装で防げ 開封しにくく一工夫 事故原因、たばこ上回り最多

2015年10月31日 21時12分56秒 | 医療情報
子の薬誤飲、包装で防げ 開封しにくく一工夫 事故原因、たばこ上回り最多

その他 2015年10月29日 (木)配信朝日新聞

 子どもの誤飲事故の原因として多い医薬品。1979年の調査以来、今年初めて1位になった。重篤な健康被害につながりかねないだけに、消費者庁の消費者安全調査委員会(事故調)は包装を開けにくくするといった対策案を年内にも公表する。一方で、「高齢者が使いにくくなる」などの懸念も出ている。

 「誤って薬を飲んだ息子が立てなくなった」。2年前の8月、都内の板橋区医師会病院に当時2歳の男児が運び込まれた。

 母親の説明では、この日の午前中、常用していた抗不安薬のシートが20錠ほど空になっているのに気づき、近くにいた男児がもうろうとし始めていた。病院到着時には意識はなく、救命センターを含め計7日間入院した。

 この薬は大人でも1日2錠が上限。副作用として眠気のほか、錯乱もある。今回のように大量摂取の場合、呼吸停止の恐れもあった。薬は台所の食品のそばに保管していたという。

 誤飲防止に取り組む同病院の泉裕之院長(小児科)は「幼児には、薬とお菓子との区別は無理。保管には細心の注意がいる」と話す。

 全国のモニター病院を通して厚生労働省が行っている調査で、2015年3月に発表された結果によると、薬による子どもの誤飲は96件。誤飲事例全体の18・1%を占め、最も多かった。医薬品が1位になるのは1979年の調査開始以来初めてだという。

 うち意識障害や嘔吐(おうと)などの症状があったのは27件、入院につながったケースは7件。泉院長は「高齢化に伴って、降圧剤など子どもが飲めば命に関わる危険な薬が家庭にも増えている」と指摘する。

 ■欧米では法制化

 日本で誤飲を防ぐ対策は遅れている。中毒死が年間500件起きるなど事故が続発した米国では1970年に毒物予防包装法が制定され、すべての危険物から子どもを守る誤飲防止包装が義務づけられた。欧州でも同様の法律が2003年につくられた。これに対し、日本では法制化の動きはなく、製薬会社の取り組みに任されている。

 積極的に進めているのは大手製薬会社のグラクソ・スミスクラインだ。シートを破って押し出す錠剤タイプの場合、アルミ製のシートを厚くしたり、シールをはがさないと出せなくしたりしている。水薬の瓶のふたでは、押し下げずに回すと空転する仕組みだ。

 12年6月に抗うつ剤で導入したのを皮切りに、処方薬計11製品に取り入れている。今後、危険性が高い処方薬について順次、対策をとっていく予定という。

 厚生労働省や事故対策案づくりをする消費者庁は、これまでも家庭や薬剤師、医療機関向けに子どもの誤飲対策の必要性について注意喚起をしてきた。

 ただ、誤飲年齢は6~11カ月147件、12~17カ月130件、2歳82件と0~2歳時に集中している。このため消費者庁に常設する消費者事故調は、包装に基準を設けるなど具体策の検討を始めた。子どもと大人100人ずつを対象に、様々なサンプルについて取り出しやすさを調査し、出すのに必要な力などのデータを取ったうえで、年内にも厚労省に基準づくりを提言する予定だ。

 ■「高齢者には不便」懸念も

 乳幼児を念頭に対策を検討するなかで、課題も挙がっている。一つが高齢者対策だ。1人の高齢者の平均服用薬は4~5に上る。5月にあった厚労省の専門部会では、委員から「開けにくくなることで高齢者が薬を飲まなくなるのでは」という意見が相次いだ。

 ある大手製薬会社は、がんの痛みをとるための薬剤に、通常と誤飲対策の2種類の包装を用意している。薬剤師などから「開けにくい」という声があるためだ。担当者は「医療関係者でも理解はまだまだ。一般の方の反応はもっと厳しいと思う」と話す。

 もう一つの課題が費用だ。6月に乳がん治療薬に初めて子ども向けの誤飲対策包装を採り入れた第一三共エスファによると、「従来の包装コストより10%は高くなる」という。日本で薬価は国が決めているため、かかったコストは企業側が負わざるを得ない。

 厚労省安全使用推進室は、包装による誤飲防止対策について「高齢者や手先がうまく使えない人が薬を飲めなくなっては意味がない。事故調のデータを受けた上で、慎重に検討したい」としている。

 10年前から対策を呼びかけている国立成育医療研究センターの石川洋一・薬剤部長は「データに基づいて基準を決めれば、高齢者が開けられなくなることはない。最初は慣れなくても、啓発とともに進めれば解消する。いまのところ国内では死亡事故はないが、起きてからの対策では遅い」と訴える。

 (重政紀元)

 ■子どもの誤飲の原因上位5件

(1)医薬品・医薬部外品 18.1%(3.3ポイント増)

(2)たばこ       17.7%(8.0ポイント減)

(3)プラスチック製品  11.3%(0.9ポイント増)

(4)玩具         9.6%(1.0ポイント増)

(5)金属製品       9.4%    (増減なし)

 〈「家庭用品などにかかわる健康被害病院モニター報告」(2015年3月発表)から。カッコ内は前年度からの増減〉
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自殺未遂で搬送された人、退院後のケア強化へ…厚労省方針

2015年10月31日 20時59分40秒 | 医療情報
自殺未遂で搬送された人、退院後のケア強化へ…厚労省方針

行政・政治 2015年10月29日 (木)配信読売新聞

 自殺を図って病院に搬送された人が再び死のうとするのを防ぐため、厚生労働省は、退院後の対策を強化する方針を固めた。

 来年度の診療報酬改定で、自殺未遂者に継続して働きかける病院への報酬を手厚くすることを検討する。

 具体的な強化策は、精神科医が入院中から治療を行い、退院後も約半年、看護師らが定期的に電話して不安がないか、聞き取りを実施するというもの。

 昨年発表された厚労省研究班の調査によると、自殺未遂者に支援プログラムを実施したところ、自殺の再発率が半減したという。
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ヘパリン付き人工血管など4品目了承

2015年10月31日 20時39分42秒 | 医療情報
ヘパリン付き人工血管など4品目了承

中医協総会、2016年1月に収載予定

化学工業日報2015年10月29日 (木)配信 循環器疾患一般外科疾患その他

 厚生労働省の中央社会保険医療協議会は28日の総会で、医療機器4品目の保険適用を了承した。来年1月に収載予定。

 C1(新機能)区分では、ヘパリン付きの人工血管「ゴアアキュシールバスキュラーグラフト」(申請企業・日本ゴア、保険償還価格4160円)が保険適用される。

 C2(新技術・新機能)区分では、皮下植え込み型除細動器(ICD)「S-ICDパルスジェネレータ」、併用する電極「S-ICDリード」(ボストン・サイエンティフィックジャパン)などが保険収載される。S-ICDは、経静脈から挿入する従来のICDが使用困難な患者にも使用でき、重篤な合併症を回避できるのが特徴。ICD、電極ともに有用性加算5%が上乗せされ、償還価格は合計393万円。

 このほか、大動脈弁置換術で使われる経カテーテル大動脈生体弁(TAV)「コアバルブ」(日本メドトロニック、367万円)、慢性難治性疼痛の治療に使われる脊髄刺激装置「プレシジョンスペクトラSCSシステム」(ボストン・サイエンティフィック、187万円)、歯科治療で支台築造を補強するレジン材料「ジーシーファイバーポスト」(ジーシー、892円)の保険適用を了承した。
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C型肝炎薬、進行した前立腺がん治療に効果 慶大チーム

2015年10月31日 15時00分10秒 | 医療情報
C型肝炎薬、進行した前立腺がん治療に効果 慶大チーム

大学 2015年10月30日 (金)配信朝日新聞

 抗がん剤が効きにくくなった前立腺がんの患者にC型肝炎の治療薬リバビリンを使うと、抗がん剤の治療効果が再び高くなることを慶応大の大家基嗣(もとつぐ)教授(泌尿器科)らのチームが見つけた。来春にも医師主導治験を始め、効果や安全性を詳しく調べる計画だ。京都市で開かれている日本癌(がん)治療学会で発表した。

 進行した前立腺がんの標準治療に使われる抗がん剤ドセタキセルは、投与を繰り返すうちに効きにくくなる場合が少なくない。チームは、リバビリンを併用するとドセタキセルが再び効くようになることをマウスで確認。そのうえで、ドセタキセルが効かなくなった60~80代の患者5人を対象に、リバビリンを1~2週間のんだ後にドセタキセルを点滴する併用療法の臨床試験を実施した。

 その結果、2人でがんの進み具合の目安となる腫瘍(しゅよう)マーカーの値が下がった。1人では骨に転移したがんが消えていた。大きな副作用はなかった。

 大家教授は「リバビリンはすでに肝炎の薬として安全性が確認されている。効果が確かめられれば、比較的早期に治療に使えるようになるかもしれない」と話す。(竹石涼子)
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超未熟児の心臓手術成功 岡山大病院、895グラム

2015年10月31日 14時58分05秒 | 医療情報
超未熟児の心臓手術成功 岡山大病院、895グラム

大学 2015年10月30日 (金)配信共同通信社

 岡山大病院は30日、記者会見を開き、超未熟児として生まれ、先天性の重い心臓病「ファロー四徴症」の女児=岡山県在住=に4月に手術を実施し、成功したと発表した。9月には追加の手術にも成功、近く退院できる見込み。

 執刀した心臓血管外科の佐野俊二(さの・しゅんじ)教授は、体重千グラム以下の赤ちゃんで高度な心臓手術に成功したのは国内初で、世界的にも例がないと説明した。

 ファロー四徴症は、肺動脈が狭いため酸素を含む血液が十分に流れず、低酸素血症を起こす。

 女児は3月15日、体重895グラムの超未熟児で生まれ、ファロー四徴症と診断された。人工血管を使って、鎖骨下にある動脈から肺動脈にバイパスを作る手術を受け、9月の手術も無事に終えた。

 30日、病室で女児を抱き取材に応じた母親(30)は「娘が笑えるようにまでなって本当にうれしい。家族で出掛けるのが楽しみです」とほほ笑んだ。

 佐野教授は記者会見で「小さな赤ちゃんでも手術ができると証明できた。小さいからといって諦めないでほしい」と話した
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抗不安薬、依存に注意を 添付文書改訂を要望

2015年10月31日 02時38分54秒 | 医療情報
抗不安薬、依存に注意を 添付文書改訂を要望

臨床 2015年10月29日 (木)配信共同通信社

 医薬品をめぐる問題に取り組む民間団体「薬害オンブズパースン会議」は28日、抗不安薬や睡眠薬として病院などで処方されているベンゾジアゼピン系薬剤に薬物依存の恐れがあるとして、添付文書の改訂を求める要望書を厚生労働省などに提出した。

 同会議は、医師が処方する常用量でも長期間の使用で依存状態に陥り、薬をやめると不安や不眠などの離脱症状が現れる恐れがあることを添付文書の警告欄に明記するよう要請。継続処方に制限を設けることも求めた。

 現在の添付文書には重大な副作用欄に、大量投与などによる依存性が記載されているが、常用量での依存に関する記載はない。同会議には、依存や離脱症状に苦しむ患者から相談が相次いでいるという。

 要望書では、製薬企業が患者向けの説明文書を作成して医療機関で処方された全患者に配布するとともにインターネット上で公開することや、関連学会による医師らへの研修の必要性も訴えている。
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血液、唾液でがん早期発見 現行の検診、受診率低く 実用化向け研究

2015年10月31日 02時36分20秒 | 医療情報
血液、唾液でがん早期発見 現行の検診、受診率低く 実用化向け研究

臨床 2015年10月29日 (木)配信毎日新聞社

 血液や唾液などから早期のがんを精度良く見つける検査方法の研究開発が盛んだ。実用化には課題もあるが、臨床研究などの計画も進む。現行のがん検診の受診率が伸び悩む中、受診者の負担が少なく簡易にがんを発見する技術に関心が高まっている。

 昨年度から国の支援で、健康診断の採血で早期がんを見つけようという大規模プロジェクトが進む。国立がん研究センターや東レなど9機関が参加する。血液などに含まれるがんと関わる物質は「腫瘍マーカー」と呼ばれ、約40種類見つかっているが、主に進行がんの治療効果を判定するために使われてきた。

 ●発症で変動する物質

 プロジェクトが標的にするのは、細胞から分泌される「マイクロRNA」と呼ばれる物質。ヒトのマイクロRNAは2500種類以上あり、血液を調べると300~500種類見つかる。がんになると、その種類や量が変動する。カプセル状の小胞に包まれているため血液中でも分解されず、高感度で検出できる利点があるという。

 がんの種類によって特徴的に見つかるマイクロRNAがあり、これらを検出できれば、がんの種類の判別も可能になる。プロジェクトは、さまざまながんを一度に調べられる技術の開発を目指し、すでに1万5000人分以上の保存血液を分析した。責任者の同センター研究所の落谷孝広・主任分野長(分子細胞治療研究)は「乳がんと大腸がんは関係するマイクロRNAの特定をほぼ終えており、8~9割の高い精度で診断できるレベルになってきた。体外診断薬としての承認を得るための臨床試験を準備中だ」と話し、二つのがんについては来年中の承認を目指す。承認が得られれば、健康診断の場で早期がんのスクリーニングも試みる計画だ。

 厚生労働省が科学的根拠があるとして市町村に推奨するがん検診は、肺がん、胃がん、乳がんのエックス線検査、大腸がんの便検査、子宮頸(けい)がんの細胞診の5種類。だが、負担感を持つ人が多く、受診率は伸び悩む。このため、簡易ながん検査の実現への期待は大きい。

 ●難しい「膵臓」でも

 東京医科大や慶応大などのグループは、唾液の検査で膵臓(すいぞう)がんを見つける技術を報告している。膵臓がんは早期発見が難しいがんの一つ。グループは、がん細胞が正常な細胞とはエネルギーの代謝方法が異なることに着目、がん患者の唾液や血液に含まれる数百の代謝物を網羅的に解析して、健康な人と比較する研究を進めてきた。

 この結果、膵臓がん患者の唾液中で濃度が上昇する代謝物を発見した。測定方法を改善し、ステージ1の早期がんの人の唾液でも濃度の上昇が確認できたという。がんを切除後は、この代謝物の濃度が低下する人が多く、がん細胞から排出されている可能性を調べる。

 グループの砂村真琴・東京医科大兼任教授は、外科医として、進行した膵臓がんの患者を多く診てきた経験から早期発見の必要性を痛感してきたという。「唾液は採取が簡単。近く大規模な臨床試験を実施し、精度の検証や測定手順を確立し、実用化を目指したい」と語る。

 ●呼気の成分から

 呼気の成分で健康管理や病気発見を目指す動きもある。物質・材料研究機構が開発した小型で高感度の嗅覚センサー技術を元に、京セラや日本電気などが参加する共同研究体制が9月に発足した。これまでの研究で、頭頸部のがん患者と健康な人の呼気の成分の違いを識別できた。センサーを開発した同機構の吉川元起(げんき)・独立研究者は「企業などが持つ解析技術などを統合し、どこまでできるのか検証したい」と話す。【下桐実雅子】
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加齢のたるみ原因で新知見

2015年10月31日 02時21分52秒 | 草花
加齢のたるみ原因で新知見

資生堂、年代別の肌測定で真皮の空洞化指摘

化学工業日報2015年10月30日 (金)配信 一般外科疾患皮膚疾患その他

 資生堂は、加齢にともなって生じる顔のたるみに関して新たな知見を見いだした。年代別の肌測定で、肌内部の真皮が空洞化して脂肪に置換し、外見上も顔が大きくたるんでいることが分かった。

 国立がん研究センター研究所との共同研究では、皮下脂肪組織に由来する幹細胞が真皮の線維芽細胞の働きを高めてコラーゲンを生み出し、真皮のように構造体を厚くすることを突き止めた。空洞化の改善には、シソ科の植物であるローズマリーから抽出した成分に効果が期待できることを確認した。新たなスキンケア化粧品にこれらの成果を活用する。

 肌内部の真皮は、コラーゲンや弾力線維で構成され、皮膚に弾力を与え顔の形状を支えている。従来、加齢でどのように変化するのかに関しては十分に解明されてこなかった。

 同社は、女性の肌を超音波で測定したところ、真皮が空洞化している人ほど弾力が低くたるみが大きいことが分かった。

 また皮下脂肪組織の幹細胞と真皮細胞を用いた培養実験では、皮下脂肪組織の幹細胞には、真皮幹細胞を活性化して真皮成分の産出と立体化を促すとともに、真皮のような厚みがある構造体が多くつくられるという結果が得られた。

 真皮の空洞化の改善を目指して成分を探索したところ、ローズマリーから抽出された成分には、皮膚細胞由来の幹細胞を真皮に引き寄せる効果があることが分かった。

 今回の成果は21日に独ライプツィヒで開催された再生医療の国際会議で発表された。
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脳神経細胞再生、たんぱく質発見…新薬に期待も

2015年10月31日 02時13分11秒 | 医療情報
脳神経細胞再生、たんぱく質発見…新薬に期待も

大学 2015年10月30日 (金)配信読売新聞

 富山大大学院医学薬学研究部の山本誠士助教らは、脳の神経細胞再生に関わる複数のたんぱく質を発見したと発表した。

 山本助教は「脳梗塞患者などに有効な神経再生治療で応用でき、新薬開発につながる可能性がある」と話している。論文は、近く米科学誌ステム・セルズ電子版に掲載される。

 脳の神経再生は、脳梗塞やアルツハイマー病などの治療法として有望視されているが、十分な効果を得られる治療法はまだ確立されていない。

 今回の山本助教らの研究では、脳梗塞となったマウスを使って、神経細胞にあるたんぱく質「PDGFR―β」が、脳神経の再生に及ぼす影響を解析。脳梗塞部に向かって、神経細胞に変化していく細胞が移動する過程を調べ、神経再生にたんぱく質の「インテグリンα3」と「CXCL12」が重要な役割を果たしていることを発見した。

 また、梗塞部の血管周辺の細胞で、PDGFR―βが活性化することで、脳神経の再生が促進される可能性があることがわかった。

 こうした脳の神経細胞再生にかかわる仕組みを今後、さらに詳しく解明することで、脳梗塞などの治療に役立つ新薬の開発につながる可能性があるとしている。

 この研究は、山本助教のほか、同大の笹原正清教授、元同大大学院生の佐藤光氏が行った。
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財務省、診療報酬下げ要求 薬局技術料を抜本改革

2015年10月31日 02時09分58秒 | 行政
財務省、診療報酬下げ要求 薬局技術料を抜本改革

行政・政治 2015年10月30日 (金)配信共同通信社

 財務省は30日に開いた財政制度等審議会の分科会で、医療サービスの公定価格である診療報酬を2016年度改定で引き下げるよう求める方針を示した。報酬のうち「本体」と呼ばれる医師・薬剤師の技術料を10年ぶりのマイナス改定とし、特に調剤薬局について抜本改革するよう提案した。

 この方針通りなら国の歳出と患者の窓口負担が少なくなる一方、医師・薬剤師の収入減を招くため、16年度予算編成では厳しい調整となる。

 診療報酬は医師などの技術料と医薬品の価格からなり、改定は2年に1回。薬価は市場実勢に沿って下がってきたが、技術料は08年度以降プラスが続いていた。

 具体的には、処方する薬の投与日数などに応じて報酬が上がる仕組みの見直しや、病院の近くに並び、その患者に頼る「門前薬局」の報酬引き下げなどを提言した。

 診療報酬を1%減らすと税金、保険料、窓口負担を合わせた医療費が年間約4300億円減ると試算。社会保障関係費の伸びを抑えるため、削減が不可欠だとしている。

 一方、財務省は自治体に配る地方交付税について、リーマン・ショックを機に加算した「歳出特別枠」の廃止や縮小も提言した。自治体の税収回復などが理由だが、反発の声が上がりそうだ
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院長年収2900万円超 民間病院、高水準を維持 厚労省調査

2015年10月31日 02時06分22秒 | 行政
院長年収2900万円超 民間病院、高水準を維持 厚労省調査

行政・政治 2015年10月30日 (金)配信共同通信社

 2014年度の医師の平均年収は、医療法人が経営する民間病院の院長が2930万円で、13年度より0・1%増えたことが29日、厚生労働省の「医療経済実態調査」で判明した。一般診療所の院長(主に開業医)の年収も2914万円で同0・5%減とほぼ横ばいで、ともに高水準を維持した。厚労省は11月4日の中央社会保険医療協議会(中医協)で報告する。

 民間の病院や診療所の経営が安定していることを反映した。実態調査は2年に1度実施し、医療サービスの価格を決める16年度の診療報酬改定の基礎資料となる。

 診療報酬は医師、看護師など医療関係者の人件費にも使われる。診療報酬を引き上げると患者の窓口負担や保険料、公費の必要額が増える。民間医療機関の経営が安定していることが明らかになったことで、財務省を中心に報酬引き下げを求める圧力が強まりそうだ。

 民間病院の勤務医の年収は1544万円で同2・1%の減少。開業医の半額程度で格差も浮き彫りとなった。

 14年度の医療機関の経営では、入院ベッドがある有床診療所の利益率は10・7%、入院ベッドのない外来だけの診療所でも8・8%と高く、民間病院は2・0%だった。一方で国公立の病院は厳しい経営状態が続いている。
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子供が原因不明の手足まひ、一部から「エンテロウイルス」検出

2015年10月31日 01時58分32秒 | 医療情報
子供が原因不明の手足まひ、一部から「エンテロウイルス」検出

臨床 2015年10月30日 (金)配信読売新聞

 今年の夏以降に発生した、発熱やせきなどに加え、手足のまひが起こる子供の症状で、一部の患者から「エンテロウイルスD68」が検出され、厚生労働省は、全国の自治体に疑いのある患者の報告を求めるなど、実態調査に乗り出した。

 日本小児神経学会の調査では、今年8月から10月下旬、0~11歳の子供47人で呼吸器症状などの後に手足の急性まひが起き、このうち2人からウイルスが検出された。

 海外でも同じケースが相次ぎ、感染との関連が疑われているが、現時点で因果関係は不明。多くは軽い風邪の症状でおさまる。

 国内でこのウイルスに感染した子供は、2010年以降、200人を超え、数人で手足のまひが確認されている。まひが完全に回復しないケースもあった。

 こうした状況を受け、厚労省は今月下旬、自治体に対し、今年8月から12月の間、手足のまひがあり24時間以上入院した子供の血液やのどの粘膜などの検査と、結果の報告を求めた。ただ、ウイルスの流行期は夏から秋とされ、同省は「今後、感染が拡大する可能性は低い」としている。

 学会の調査を担当した福岡市立こども病院小児神経科の吉良龍太郎医師は「来年も流行する恐れがある。疑われる症状があれば、すぐに医療機関を受診してほしい」と話している。
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王女メディアの記事

2015年10月31日 01時22分28秒 | 
http://www.nikkei.com/article/DGXBZO39716640Z10C12A3000000/?df=3
日本経済新聞に
王女メディアの記事がのっていた。
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厚労省医療経済実態調査

2015年10月31日 01時16分55秒 | 医療情報
厚労省医療経済実態調査

平成26年度の医療機関の給与について、医療法人が経営する民間病院の勤務医の平均年収が1544万円で、厚労省は11月4日の中央社会保険医療協議会(中医協)で報告するが、院長の年収は前年比0・1%増の2930万円。

 医療経済実態調査は2年に1度実施。今回の調査結果は28年度の診療報酬改定の基礎資料となる。

 医療法人が経営する開業医(診療所)の院長の平均年収は、前年比0・5%減の2914万円で、個人経営でも0・5%減の1192万円。また、医療法人が経営する歯科医の院長の平均年収は1268万円(前年比2・2%減)、勤務医が596万円(同1・2%増)と、一般医との格差が浮き彫りとなった。

 26年度の医療機関の経営については、一般病院の利益率が3・1%の赤字で、特に国立が0・3%、公立が11・3%の赤字。一方、ベッドのない外来だけの開業医が8・8%、歯科医が8・7%、保険薬局が7・0%の黒字。
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