支援します、坂の上り下り 長崎市に電動手すり登場
地域 2016年3月4日 (金)配信共同通信社
坂の街・長崎で、路上の階段の上り下りを助ける「電動手すり」がお目見えした。産学連携事業の実証実験だったが、近隣の高齢者からは「積極的に外出したくなった」と好評価。長崎市は2016年度、現在の全長約13メートルから、2倍超に延長させる方針だ。
電動手すりがあるのは、長崎市十人町にある高さ約7メートル、傾斜角約21度の石段。既存のガードレール状の手すりに沿って、コの字を下に向けたような形のパイプが動く仕組み。パイプをつかむと、分速3・8メートルで動きだし、手を離せば止まる。買い物袋などを引っ掛けて運ぶこともできる。
近くに住む村木寿実恵(むらき・すみえ)さん(61)は「足腰が弱り、平地に引っ越した高齢者も多い。電動手すりが広がれば、住み慣れたところに長く暮らせるようになる」と期待する。
長崎大と同市の移送機器メーカー「信栄工業(しんえいこうぎょう)」が14年夏から共同開発に取り組み、昨年7月から実験を始めた。
長崎市内には坂道対策のエレベーターやゴンドラが計5カ所にあるが、これらは1機当たりの設置費用が数千万円以上と高く、広いスペースも必要になる。電動手すりの場合、1機設置する費用は約300万円で、大きな工事も不要という。
事業に携わる長崎大の北島栄二(きたじま・えいじ)准教授(49)は「高齢者の寝たきり予防にもなる」と効果に自信をのぞかせる。
地域 2016年3月4日 (金)配信共同通信社
坂の街・長崎で、路上の階段の上り下りを助ける「電動手すり」がお目見えした。産学連携事業の実証実験だったが、近隣の高齢者からは「積極的に外出したくなった」と好評価。長崎市は2016年度、現在の全長約13メートルから、2倍超に延長させる方針だ。
電動手すりがあるのは、長崎市十人町にある高さ約7メートル、傾斜角約21度の石段。既存のガードレール状の手すりに沿って、コの字を下に向けたような形のパイプが動く仕組み。パイプをつかむと、分速3・8メートルで動きだし、手を離せば止まる。買い物袋などを引っ掛けて運ぶこともできる。
近くに住む村木寿実恵(むらき・すみえ)さん(61)は「足腰が弱り、平地に引っ越した高齢者も多い。電動手すりが広がれば、住み慣れたところに長く暮らせるようになる」と期待する。
長崎大と同市の移送機器メーカー「信栄工業(しんえいこうぎょう)」が14年夏から共同開発に取り組み、昨年7月から実験を始めた。
長崎市内には坂道対策のエレベーターやゴンドラが計5カ所にあるが、これらは1機当たりの設置費用が数千万円以上と高く、広いスペースも必要になる。電動手すりの場合、1機設置する費用は約300万円で、大きな工事も不要という。
事業に携わる長崎大の北島栄二(きたじま・えいじ)准教授(49)は「高齢者の寝たきり予防にもなる」と効果に自信をのぞかせる。