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参院、介助費巡り協議へ れいわの重度障害者対応

2019年08月06日 23時56分42秒 | 行政
参院、介助費巡り協議へ れいわの重度障害者対応
2019年7月30日 (火)配信共同通信社

 参院は29日の議院運営委員会理事会で、参院選でれいわ新選組から初当選した難病「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」患者の船後靖彦(ふなご・やすひこ)氏(61)ら重い身体障害のある2人の介助費負担の在り方について協議すると決めた。30日に厚生労働省などの担当者を交え勉強会を実施した後、議運委理事会で議論する予定。8月1日の臨時国会の開会までに結論を出す考えだ。
 船後氏や重度障害者の木村英子(きむら・えいこ)氏(54)はこれまで生活全般を支える「重度訪問介護」を受けている。規定では「通勤、経済活動にかかる支援」は雇用主が負担するべきだとの考えから公的補助の対象外。歳費を受け取る議員活動は経済活動と見なされる。船後氏らは26日、厚労省などに公的補助が受けられるよう直接要望していた。
 参院議運委の末松信介委員長は理事会後、記者団に「しっかり向き合わなければならない問題だ」と強調した。根本匠厚労相は記者会見で「現行制度を理解してもらった上で、参院が対応を考えるべきだ。必要な協力はする」と述べた。
 これに関連し、与野党は衆院議院運営委員会理事会で、衆院でもバリアフリー化について議論すると合意した。近く議運委の庶務小委員会を開く。
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今も続く「三つの虐待」 自身にもつらい戦争体験 「被爆者とともに―医師が見たヒロシマ」

2019年08月06日 23時25分54秒 | 戦い
今も続く「三つの虐待」 自身にもつらい戦争体験 「被爆者とともに―医師が見たヒロシマ」
2019年7月30日 (火)配信共同通信社

 広島市の広島大原爆放射線医科学研究所(原医研)には、鎌田七男(かまだ・ななお)(82)の研究資料を収めた一室がある。カルテから私信に至るまで、近距離被爆者の何十年にもわたる追跡資料が整理されたファイルを見ながら、鎌田は静かに訴えた。「被爆者には身体的、精神的、社会的な三つの虐待が今も続いている」
 被爆距離の違いが及ぼす健康被害に着目した鎌田は1972年、爆心地近くに住んでいた市民に呼び掛け、被爆状況や当時の家族構成の聞き取りを開始。爆心地から500メートル以内で被爆しながら、屋内などにいて奇跡的に助かった生存者が78人いることを突き止めた。
 うち47人の精密検査の結果、白血病の発症頻度は爆心地からの距離に応じること、健康な被爆者にも染色体異常があることを解明。2002年には一連の研究が被爆者医療の科学的根幹になったとして「永井隆(ながい・たかし)平和記念・長崎賞」を受賞した。
 鎌田は度々「被爆者の人生は苦難の連続」と強調する。鎌田が16年に広島大の故湯崎稔(ゆざき・みのる)教授(社会学)との連名で発表した近距離被爆者の最新まとめによると、同年3月時点の生存者は12人。死者も含めたがん患者は35人で、うち7人が複数のがんを同時に患っていた。「いつ病気になるか分からないという不安をずっと抱えている」
 家族崩壊、被爆者差別による高い離婚率、加齢に伴い増える自律神経失調症などの精神不調―。被爆した事実を家族にさえ話せない人も多く目にしてきたが「僕は淡々と受け入れる」と聞き役に徹した。
 原医研在任中の38年間に分析した染色体は1万7655例に上り、17年までに発表した論文は746本。昼夜問わず被爆者医療に取り組む背景には、幼少期のつらい戦争体験がある。
 鎌田の生まれは旧満州だ。1946年に両親の故郷である鹿児島に引き揚げるまで、奉天(現瀋陽)の日本人町で暮らした。
 戦争による混乱もあって治安は悪く、公開処刑を目にする毎日。信用していた人に預けた荷物をだまし取られるなど「人間の裏を知った」日々だった。
 日本に帰るときの光景を、今も鮮明に思い出す。「楽しかった記憶はないし、あまり人に話さない。でもこの体験があるから、被爆者の苦しみにある程度共感できるのかもしれない」(敬称略)
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「信任」盾に負担増解禁 税や社会保障、痛み続々 「表層深層」消費税10%まで2カ月

2019年08月06日 23時01分26秒 | 行政
「信任」盾に負担増解禁 税や社会保障、痛み続々 「表層深層」消費税10%まで2カ月
2019年7月30日 (火)配信共同通信社

 参院選で「信任」を得たと言わんばかりに、家計に痛みを強いる施策が続々と動きだす。政府は2カ月後に迫った消費税増税の準備をにわかに加速。年末に向け、社会保障の自己負担を増やす改革案も検討する。来年は高所得者の給与や年金への増税実施が決まっており、家計に負担が怒濤(どとう)のように押し寄せる。
 ▽通告
 「急を要するもの以外、消費税増税に関する国民向けのキャンペーンは8月以降にする」。政府広報を束ねる内閣府が5月初旬、関係省庁の担当者約30人を集めた非公開会議で言い渡した。会議の招集自体が異例な上、資料の用意もない突然の「通告」だった。
 10月に予定する消費税率10%への引き上げでは、飲食料品への軽減税率導入やキャッシュレス決済時のポイント還元など、消費の落ち込みを防ぐ対策が盛りだくさんだ。自治体から対象者への通知が必要な施策もあり、周知活動は「早ければ早いほどよい」(政府関係者)。各省内で準備が進むさなかだっただけに、会議に出席した職員は「7月の参院選が終わるまで消費税に注目が集まることは何もするな、というお達しだと皆受け取った」と打ち明ける。
 消費税が争点の一つとなった参院選は、与党が改選過半数を確保し、幕を閉じた。「3度目の増税延期があるのではないか」とやきもきしていた財務省は、安堵(あんど)に浸る間もなく、今度は「準備は間に合うのか」(幹部)と小売り現場などでの混乱回避に気をもむ。
 ▽下方修正
 その傍らで動き始めたのが、参院選が終わるまで鳴りを潜めていた社会保障改革だ。年金分野では、公的年金財政の健全性を5年に1度チェックする「財政検証」が8月中にも公表され、来年の通常国会での法制化に向けた議論が始まる。
 介護分野は、ケアマネジャーが作成するケアプラン(介護計画)の有料化を検討。医療では、後期高齢者の病院窓口での自己負担を現在の原則1割から2割に上げることや、軽症受診での上乗せ負担導入、薬剤の自己負担引き上げという「負担増3セット」(財界関係者)が、年末の決着を目指して議論される。
 念頭にあるのは「団塊世代が75歳になり始め、社会保障給付がさらに膨張する2022年度までに給付と負担のバランスをとる」(財務省幹部)という考え方だ。茂木敏充経済財政担当相も「社会保障の抜本改革を進め、景気もしっかり回復させる」と強調する。
 だが、米中貿易摩擦などを背景に経済情勢はおぼつかない。政府は29日に発表した経済見通しで19年度の実質国内総生産(GDP)成長率を0・9%とし、1月に見積もった1・3%から下方修正を余儀なくされた。
 ▽つぎはぎ
 景気の鍵を握るのは個人消費だが、来年1月には子どもや介護が必要な家族がいない年収850万円超の会社員や、所得の高い年金受給者らは所得税が増税となる。たばこ税が22年10月にかけて段階的に上がるほか、第三のビールの増税も「消費税増税後」(財務省関係者)を見据えて20年10月に設定されている。
 第一生命経済研究所の試算では、現在と比べた20年度の世帯当たりの負担増は4万円に上る。つぎはぎ的に積み重なる負担の数々に、政府内からも「もっと先まで給付と負担の将来像を固めて、国民への説明責任を果たすべきではないか」(厚生労働省筋)との声が上がっている。
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ともに・2020バリアーゼロ社会へ:難病、医師諦めない 通院続け、医学部入学 友に支えられ父の背を追う

2019年08月06日 09時50分37秒 | 介護福祉高齢者
ともに・2020バリアーゼロ社会へ:難病、医師諦めない 通院続け、医学部入学 友に支えられ父の背を追う
大学 2019年7月30日 (火)配信毎日新聞社

 手足などに力が入らなくなる難病「慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)」患者の密川花蓮(かれん)さん(19)が今春、順天堂大医学部(東京都文京区)に入学した。浪人しても諦めず、通院や入院をしながら受験勉強を続け、難関に合格。「パパと同じ整形外科医になりたい」という目標に向け、医師への道を歩み始めた。【蒔田備憲】
 福岡県出身の密川さんは幼いころからよく転んだり、歩いていると同級生より遅れたりした。当初は「運動神経が悪い」と思っていたが、小学4年ごろに詳しく検査した結果、CIDPと診断された。以後、症状を悪化させないよう定期的な通院治療が欠かせない。
 医師を志したのは、父守さん(56)の存在がきっかけ。2005年に福岡沖玄界地震が発生した際、路上でけがをした歩行者に駆け寄り、勤務する病院まで付き添った父の姿が幼い記憶にある。病院内では同僚に慕われ、執務室の壁には患者からのお礼の手紙が何枚も張られていた。そんな父を見て「格好いいな。一緒に働きたいな」と思った。
 密川さんは高校までパラリンピックの強化選手に選ばれるほど、水泳に熱中したこともあり、最初の大学受験は7大学で不合格に。高校卒業後は予備校の寮に住み込み、1日12時間以上勉強した。しかし昨夏は、治療で約1カ月間入院。勉強が進まず、焦る時期もあった。
 「合格しても臨床の現場に立てるのか」という不安もあった。密川さんは両足に補装具を着け、つえで歩く。このため、走ったり長時間歩いたりすることが難しく、車椅子を使うこともある。
 「障害のある医者だと、患者さんは安心できないかな」。予備校の友人に悩みを打ち明けると、「人並みの努力で医師になっていないことは患者さんにもきっと伝わるよ。私なら、逆に信頼すると思う」と応援してくれた。この一言で「吹っ切れた」という。
 2回目の受験を経て今年2月、インターネットで合格を確認した。「信じられない」。守さんや友人に連絡した。守さんは「おめでとう。さすが俺の娘だ」と泣きながら喜んでくれた。
 現在は同大さくらキャンパス(千葉県印西市)で過ごす。同級生は両手に荷物を持っている時に声を掛けてくれたり、階段で手を貸してくれたりする一方、障害者だからと特別扱いせず、対等に接してくれる。大学側も「本人と相談しながら、必要に応じて対策を講じ、しっかり履修できるよう支援していく」とバックアップ態勢を整えている。
 目指すのはやはり、守さんの姿だ。「パパのように、自分のためだけでなく、患者さんの人生の一ページに残るような医師になりたい。難病や障害があるからこそ、他の人にできない挑戦をしたい」
 ◇障害学生、10年で5倍 18年度
 障害学生の支援などを行う日本学生支援機構によると、障害のある大学生は年々増加。2018年度に大学や大学院に在籍した障害者は3万190人で、5797人だった08年度の約5倍となっている。このうち「医・歯学」分野の学科に通う障害学生も49人から537人に増えた。
 医師法は、精神上の障害で判断能力を欠くとして家庭裁判所の審判を受けた「成年被後見人」などに医師免許を認めず、「心身の障害により医師の業務を適正に行うことができない」場合も認めない場合があるとする。しかし、原則として障害の有無を問わず、医師になることができる。
 また、障害者差別解消法に基づき、大学での障害者差別は禁じられている。障害のある医学生の支援に詳しい滋賀医科大の垰田(たおだ)和史准教授は「障害のある医学生を受け入れるに当たっては、『動ける』『聞こえる』といった前提で構成された教育課程などを一つ一つ、再考する必要がある」と指摘。密川さんについて「障害があるからこそ、当事者の心に寄り添った医療の実現も期待できる」とエールを送った。【蒔田備憲】
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 ■ことば
 ◇慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)
 脳や脊髄(せきずい)といった中枢神経から体全体に広がる末梢(まっしょう)神経の組織に炎症が起きる「自己免疫疾患」の一種。足に力が入らなくなる歩行障害や、四肢のしびれや手指の震えといった感覚障害の症状が出る。発症原因は定かでなく、国の医療費助成の対象になる「指定難病」の一つ。国内患者は、数千人に上ると推計されている。
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花火を待つ

2019年08月06日 09時47分04秒 | アート美術演劇等
松江宍道湖花火大会二日目の
19時頃
20時からの打ち上げを待つ
静かな宍道湖

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