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iPS高橋氏が理研退職 世界初の網膜細胞移植

2019年08月02日 09時44分55秒 | 医療情報
iPS高橋氏が理研退職 世界初の網膜細胞移植
2019年8月1日 (木)配信共同通信社

 理化学研究所は31日、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った網膜細胞を目の難病患者に移植する世界初の手術を2014年に実施したチームの高橋政代(たかはし・まさよ)プロジェクトリーダー(58)が同日付で退職すると発表した。
 客員研究員として籍は残すが、眼科領域の再生医療研究、開発に当たる企業「ビジョンケア」(神戸市)での活動に専念する。理研によると、高橋氏が携わる視覚障害を克服するための研究をスムーズに実用化につなげるには民間企業に軸足を移した方が良いと判断したとみられる。
 ビジョンケアのホームページによると、同社は17年3月に設立。目の病気の基礎研究や治療の拠点施設「神戸アイセンター」内にあり、高橋氏は最高技術顧問を務めている。
 高橋氏は06年から理研に勤務、理研の生命機能科学研究センター(神戸市)のプロジェクトリーダーだった。「世界の再生医療をリードする研究成果を上げることができた。これまでの研究経験を生かし、患者、病院、医療産業、研究現場をつなぎ、新しい医療を創出する活動にまい進していきたい」とコメントを出した。
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