肺がん見落とし、和解成立 杉並区が謝罪、東京地裁
2019年8月9日 (金)配信共同通信社
東京都杉並区が実施する検診で肺がんを見落とされ、適切な治療を受けられずにがんが進行したとして、70代の男性が検診を実施した「河北(かわきた)健診クリニック」を運営する社会医療法人と区に計約1600万円の損害賠償を求めた訴訟は8日、東京地裁(林俊之(はやし・としゆき)裁判長)で和解が成立した。
男性の代理人の梶浦明裕(かじうら・あきひろ)弁護士によると、杉並区が謝罪し、再発防止を約束する内容。社会医療法人との和解条項は明らかにしていない。
訴状によると、男性は2017年に肺がん検診を受け「異常なし」と診断された。18年に同じクリニックの検診で肺がんの疑いがあると指摘され、ステージ3であることが判明。17年に発見されていればステージ1だったとして、今年2月に提訴していた。
梶浦弁護士は「提訴から約5カ月で解決できたのは画期的」と評価。杉並区の田中良(たなか・りょう)区長は「心よりおわび申し上げる。安心して受診できるがん検診の提供に努める」とのコメントを出した。
2019年8月9日 (金)配信共同通信社
東京都杉並区が実施する検診で肺がんを見落とされ、適切な治療を受けられずにがんが進行したとして、70代の男性が検診を実施した「河北(かわきた)健診クリニック」を運営する社会医療法人と区に計約1600万円の損害賠償を求めた訴訟は8日、東京地裁(林俊之(はやし・としゆき)裁判長)で和解が成立した。
男性の代理人の梶浦明裕(かじうら・あきひろ)弁護士によると、杉並区が謝罪し、再発防止を約束する内容。社会医療法人との和解条項は明らかにしていない。
訴状によると、男性は2017年に肺がん検診を受け「異常なし」と診断された。18年に同じクリニックの検診で肺がんの疑いがあると指摘され、ステージ3であることが判明。17年に発見されていればステージ1だったとして、今年2月に提訴していた。
梶浦弁護士は「提訴から約5カ月で解決できたのは画期的」と評価。杉並区の田中良(たなか・りょう)区長は「心よりおわび申し上げる。安心して受診できるがん検診の提供に努める」とのコメントを出した。