かかりつけ医登録制度を 野党議連が法案準備
2019年8月23日 (金)配信共同通信社
野田佳彦前首相が会長を務める野党の議員連盟は22日までに、患者が「家庭医」(かかりつけ医)を登録する制度創設を柱とする医療制度改革基本法案の骨子をまとめた。家庭医と普段から意思疎通しやすい仕組みをつくることで、大きな病気にかからない予防中心の医療体制へと転換できるとしている。26日に国会内で会合を開き家庭医制度の議論を加速、秋の臨時国会への法案提出を目指す。
骨子は、生活習慣病など日ごろの取り組みで予防可能な病気が増えているとして、健康診断など予防に重点を置いた医療の推進を求める内容。質の高い医療を提供するため、時間外労働短縮など医師の働き方改革も進める。患者が家庭医を持つことで、予防や健康に関する相談の充実が図れるとしている。
26日の会合では、地域住民と「健康づくり運動」を進めてきた諏訪中央病院(長野県茅野市)の鎌田実(かまた・みのる)名誉院長が講演。海外の家庭医制度に詳しい医師や、自治体や患者団体の関係者も招いて、家庭医制度創設に関する課題や問題点について意見交換を行う。
議連は、立憲民主、国民民主両党や、野田氏が代表の衆院会派「社会保障を立て直す国民会議」の所属議員らがメンバー。