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抗生物質効かない緑膿菌、新手法で殺菌 名大院など開発

2019年08月15日 23時32分24秒 | 大学
抗生物質効かない緑膿菌、新手法で殺菌 名大院など開発
2019年8月16日 (金)配信朝日新聞

 抗生物質への耐性を持つ緑膿(りょくのう)菌を殺菌する新手法を、名古屋大大学院理学研究科などのチームが開発したと発表した。緑膿菌が生存するのに必須な鉄を取り込む仕組みを利用し、薬剤を菌内に注入。薬剤に近赤外光を当てて活性酸素を出し、菌を死滅させるという。緑膿菌は院内感染などが問題となっており、今後、肺や目などの感染に対する治療をめざしていくという。
 緑膿菌は水や土の中にいて、免疫力が低下した時に感染する。細胞壁を作らせない攻撃法を持つ抗生物質などに対して耐性を持つようになり、治療できない状況だとして、世界保健機関(WHO)は、新たな抗菌薬の開発の緊急性が最も高いものの一つとしている。
 名古屋大大学院生の四坂勇磨さんらは、緑膿菌が増えるために鉄が必須であることに着目。鉄を菌内に運ぶたんぱく質に、色素の一種「ガリウムフタロシアニン」がくっつくことを突き止めた。鉄の代わりにこの色素を取り込ませ、色素に近赤外光を当てると、菌にとって有害な活性酸素が発生するという。
 この色素は、道路標識、新幹線の塗料などに使われている。チームの荘司長三・名古屋大教授(生物無機化学)は「緑膿菌は、自ら増えるために鉄を必要とする。その鉄を取り込む経路を止める方法は、耐性化されにくいと考えている」と話す。
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社会保障持続へ大きな一歩 岡本薫明・財務事務次官 「消費税10% 課題を聞く」

2019年08月15日 23時31分21秒 | 行政
社会保障持続へ大きな一歩 岡本薫明・財務事務次官 「消費税10% 課題を聞く」
2019年8月15日 (木)配信共同通信社

 ―増税反対は根強い。
 「10%への消費税率引き上げによる増収分は全て社会保障に充て、高齢者中心だった施策は子育て支援を含む全世代型へ転換する。将来にわたり、社会保障をより持続可能な制度に近づけるための非常に大きな一歩だ」
 ―持続可能とは。
 「高齢化で社会保障給付が膨らみ、その一方で国の予算の約3分の1を借金で補っている。つまり、医療や介護などのかなりの部分を将来世代の負担で毎年賄っているということだ。将来世代へのつけ回しを減らすとともに制度も改革し、将来の安心につなげる」
 ―税率10%で十分か。
 「10%への円滑な引き上げがまずは大事だ。一方、社会保障はまだまだ見直しが必要だ。まずは2021年度までの『基盤強化期間』で、保険給付や負担の在り方の見直しなどの改革に取り組んだ上で、社会保障の見通しを立てる。その段階で、将来の給付と負担のバランスを取るには何が必要なのかという議論になるだろう」
 ―近年の財政出動も健全化が困難な原因では。
 「安倍政権では中期的な見通しに立った財政計画を策定し、歳出改革を進めており、基礎的財政収支も着実に改善している」
 ―景気への影響は乗り越えられるのか。
 「(14年4月に)8%に上げた時は増税後の落ち込みからの回復に時間がかかった。今回は駆け込み需要や反動減をできるだけ小さくするように対策を準備した」
 ―対策が複雑すぎる。
 「飲食料品などへの軽減税率では事業者向けの説明会を相当やり、大手や中堅はかなり対応を進めていると聞く。中小は対応が必要な所が残っていると思うのでしっかりやりたい。消費者に対しても(軽減対象外の)外食の線引きの問題やポイント還元制度などについて、もっと分かりやすくPRしていく」
 ―財務省では文書改ざんなど不祥事が続いた。
 「一連の問題で大きく信頼を損ねた。組織をしっかり立て直し、一つ一つの仕事にまい進して国民の信頼を取り戻したい」
   ×  ×
 おかもと・しげあき 1961年愛媛県生まれ。83年大蔵省に入り、18年7月から財務事務次官。金融庁時代には金融危機対応にも取り組んだ。
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ノンキャリアとして文部科学省初の局長に就任した丸山洋司さん 「時の人」

2019年08月15日 23時21分25秒 | 
ノンキャリアとして文部科学省初の局長に就任した丸山洋司さん 「時の人」
2019年8月15日 (木)配信共同通信社

 「本当に驚いた」との言葉に実感がこもる。幹部候補生でないノンキャリアとして文部科学省で初めて、初等中等教育局長に就任。義務教育などを所管し、経験者の多くが後に事務次官まで上り詰めた花形ポストだ。
 裏表がなく、人によって態度を変えないと同僚の評価は高く、他省庁や国会議員まで幅広い人脈を持つ。「仕事は信頼が大事。局長になっても人間関係をつくり、しっかり話をし、現場に行きたい」と話す。
 大分県出身で高校は有数の進学校だが大学受験がうまくいかず、高卒で大分医科大(現在の大分大医学部)職員に。転任試験を経て1988年に旧文部省に入った。仕事の傍ら2017年に法政大大学院を修了している。
 これまで離島や中山間地の教育条件整備などに取り組み、やりがいを感じてきた。大きな政策課題や外部との調整といった、主にキャリアが担当する仕事もよく任された一方で「制度的に昇進スピードが違うのを意識する」ことも。ノンキャリアの若手から悩みを相談された経験もある。
 そんな霞が関の常識に風穴をあけた今回の人事。組織的天下り問題や、医学部不正入試に絡む元科学技術・学術政策局長の起訴など不祥事が続発する中、省内改革の象徴と受け止める向きも。「情けなかった。一人一人が信頼回復に努めるしかない」と力を込める。
 全国どこでも質の高い教育を提供する上で、国の役割は少なくないと説く。妻と2人暮らしで、休日は幼い孫と触れ合うのが楽しみ。57歳。
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誰もが映画を楽しく バリアフリー上映、入場5千人 浜松

2019年08月15日 23時16分50秒 | テレビ映画
誰もが映画を楽しく バリアフリー上映、入場5千人 浜松
2019年8月14日 (水)配信静岡新聞

 浜松市中区成子町の市福祉交流センターが定期開催する「バリアフリー映画上映会」の入場者数が、12日の第14回上映会で累計5千人に達し、記念の入場者に花束を贈った。誰もが映画を楽しめるように―と2012年に始めた無料上映会。開館35周年を迎えた同センターの事業として継続する方針だ。
 上映会は指定管理者の市社会福祉協議会などが企画。視覚や聴覚に障害がある人たちのために副音声や日本語字幕が付いた映画ソフトを選んで上映する。会場は600人収容のホール。客席の間にもスピーカーを置き、音を聞こえやすくする。
 12日は約400人が来場し、林家たい平さん主演の「もういちど」(14年公開)を楽しんだ。全ての映画ソフトがバリアフリーの条件を満たすわけではない。会場案内などに協力する手話サークルメンバーの袴田洋子さん(48)は「映画館では字幕付きの日本映画の上映が少ない。楽しみにしている人は多いのでは」と話す。
 ただ、市民への開催の周知は課題。5千人目になった同市東区の鶴岡隼弥君(11)=市立有玉小6年=も「(家族と)たまたま来たら映画をやっていた」と驚いた様子だった。
 同協議会は、上映会を障害者福祉に目を向けるきっかけにしてもらう考えだ。渡瀬充久事務局長は「福祉はひとごとになってしまいがち。イベントに来てもらうことで、センターについて知ってほしい」と望んだ。
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