新型コロナの感染者、世界で100万人超える 影響深刻
新型コロナウイルスの世界の感染者が2日、累計で100万人を超えた。米ジョンズ・ホプキンス大学システム科学工学センターが集計した。死者は5万人を超えた。感染者が最も多い米国では23万人を超えた。欧州の主要国では死者がそれぞれ1日数百人規模で増え続けている。各国で外出や移動が制限・自粛され、社会や経済に与える影響も深刻化している。
世界保健機関(WHO)がパンデミック(世界的な大流行)と認定した3月11日時点での世界の感染者は約11万8千人で、最初に感染が確認された中国が7割近くを占めていた。だがその後、イタリアやスペインなど欧州諸国に感染が拡大。続いて米国でも一気に感染が広がった。
ジョンズ・ホプキンス大によると、感染者数は3月18日に20万人を超え、22日に30万、25日に40万、27日に50万に達した。3月30日に70万人を記録して以降、1日7万~8万人規模で増えており、テドロス・アダノムWHO事務局長は今月1日、感染者数・死者数ともに「急激に伸びている」と警告した。(ジュネーブ=吉武祐)