松江でクラスターか、女子高校生アルバイト先 飲食店の客4人が感染
松江市は11日未明、市内で新たに4人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。いずれも9日に感染を確認した同市在住の女子高校生がアルバイトをしていた飲食店に客として訪れていた。松浦正敬市長は記者会見で、クラスター(感染者集団)が発生した可能性が高いとの認識を示した。さらなる濃厚接触者の特定を進める。
島根県内の感染者は、女子生徒と、生徒の母親と合わせて計6人となった。
市によると、飲食店は市内の「BUZZ(バズ)」。新たに感染が判明した4人はいずれも市内在住で、20代男性、20代女性、30代男性、40代男性。うち20代女性を除いて症状はない。4人とも感染症指定医療機関に入院する予定。
市は「3月半ば以降にバズを利用し、特に発熱などの症状がある人は保健所に相談してほしい」と呼び掛けている。これまでに常連客と従業員の計21人のPCR検査をした。うち16人は陰性。さらに11日、9人を検査する。
女子高校生は3月20~22日の三連休に、母親と一緒にバスを使って大阪府に旅行していた。市によると、往復ともに中国ジェイアールバスが運行する高速バスで、20日午前7時半にJR松江駅を出発。帰りは21日午後11時にJR新大阪駅を出発する便だった。市は「このバスに乗った人で症状がある人は、保健所に申し出てほしい」とする。
このほか既に、女子高校生の友人が喉の痛みを訴えたが、検査で陰性と確認している。
女子高校生は4月9日、県内で初めて感染が確認された。3月19日に鼻水と喉の痛みの症状が出て、22日に発熱。市内の医療機関での3回の受診を経て、4月9日夜にPCR検査で陽性と判明した。3月24日まで松江工業高(同市)に通学していた。
風邪の症状や、37・5度以上の発熱が4日以上続く人の相談先は、松江保健所の帰国者・接触者相談センターtel0852(33)7673。一般相談窓口はtel0852(33)7638。ともに午前8時半~午後9時。