日々

穏やかな日々を

在宅のストレス 心身を保つ「あかさたな はまやらわ」

2020年04月13日 22時48分43秒 | ウイルス

在宅のストレス 心身を保つ「あかさたな はまやらわ」

  2020年4月13日 (月)配信朝日新聞
 

 新型コロナウイルスのために、ふだん通りの生活がしにくい状況が続いている。家にこもる時間が増える中、不安な気持ちに折り合いをつけながら、どう過ごせばいいのだろう。

 妻と2人暮らしの川崎市の男性(78)は週3日ほど、3歳の孫を預かっている。3月まで保育園に通い、今月からは幼稚園に入る予定だった。

 しかし、入園に向けた説明会も開かれないまま、緊急事態宣言が出て、長く家の中にいる生活に。「急に赤ちゃんのように甘えることもあり、ストレスをためている様子が気がかりです」。この状況がいつまで続くか分からないことも悩ましい。

 緊急事態宣言が出た地域では、多くの学校が3月から休校している。2人の小学生を育てる東京都立川市の主婦(36)は感染が心配で、買い物に行く時は子どもを留守番させ、できるだけ短時間で済ませている。食費や光熱費がかさんでいるのも頭が痛い。近々、夫も在宅勤務になる。

 親同士で話すのがストレス解消になっていたが、会う機会はほとんどなくなった。図書館が閉まって本も借りられず、子どもたちの楽しみも限られる。「でもうちだけではなく世の中みんな同じだから……」

 東日本大震災、熊本地震などの自然災害や、子どもの自死など学校での事件・事故後の支援に関わってきた九州産業大学(福岡市)の窪田由紀教授は、多くの人が抱える不安の大きな要因が「何が起きているのか分からない」ことだと指摘する。

■親子で時間割 一人暮らしは電話やSNSで声かけ合いを

 本来、危機に向き合う時は、いま起きていることを正確に知ることが必要だが、新型コロナについては分からないことがまだ多い。

 仕事や学校など日常のスケジュールが崩れ、先が見えないことも問題を大きくしている。何も手につかずぼんやり、テレビを見て心配が募る、となりやすい。

 窪田さんは「朝はいつも通りの時間に起き、日々しなければいけないことを積み重ねることで生活のリズムができる」と話す。

 宣言の後、保育園や学童保育も休止になったり、利用を控えるように呼びかけられたりしている。

 子どもへの接し方について、窪田さんは「大人が不安だと子どもにも伝わる。なるべく平常心で」と助言する。窪田さんが提案するのが「小さな達成感」を持つことだ。

 例えば、小学生くらいの子がいるなら、親子で時間割を作る。同じ部屋にいても、「1時間目」はそれぞれの勉強や仕事をし、「2時間目」は一緒に料理をする。毎晩、家族で時間割を持ち寄り、お互いを褒め合うといったやり方だ。

 外出自粛や在宅勤務を求められ、特に孤立しがちなのが一人暮らしの人だ。窪田さんは「とにかく、人とつながってほしい」と呼びかける。会って話せなくても、電話やSNSを使って声をかけ合うことはできる。周りの人と気持ちを分かち合うことが助けになる、と言う。

 世界保健機関(WHO)も、一人でいる人に、つながりを持つ、日課を続ける、新たな日課をつくる、といったことを勧めている。

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アビガン、新型コロナ(COVID-19)対象P2試験を米国で開始

2020年04月13日 22時44分52秒 | ウイルス

アビガン、新型コロナ(COVID-19)対象P2試験を米国で開始

富士フイルム、国内では既に臨床開始

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自民・鳩山氏の60代秘書がコロナ感染 永田町で勤務

2020年04月13日 22時33分15秒 | ウイルス

自民・鳩山氏の60代秘書がコロナ感染 永田町で勤務

  2020年4月13日 (月)配信朝日新聞
 

 自民党の鳩山二郎衆院議員(福岡6区)の60代の男性秘書が新型コロナウイルスに感染したことがわかった。衆院事務局が13日、発表した。

 秘書は東京・永田町の議員会館内の事務所に勤務していた。永田町に勤務する国会議員秘書に感染が確認されたのは初めて。

 秘書は11日に、保健所からPCR検査で陽性の判定を受けた。13日現在、自宅待機しており、同日中に入院予定だという。

 感染の届け出を受け、議員会館の事務所では13日午前、職員らによる消毒が行われた。

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三次のクラスター、新たに3人感染 合計29人に

2020年04月13日 22時17分23秒 | ウイルス

三次のクラスター、新たに3人感染 合計29人に

   2020年4月13日 (月)配信中国新聞
 

 三次市の「デイサービスセンター水明園」などで発生した新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)で、広島県は12日夜、このデイサービスセンターを利用している市内の80代の女性2人と男性1人が新たに感染していたと発表した。市内で確認された感染者は計29人になった。県のウイルス検査の対象は250人以上に上り、まだ半数以上が未実施のため、感染者はさらに増える恐れがある。

 県によると、新たに感染した3人は軽症か無症状という。感染者29人(居住地非公表の1人を含む)のうち、現在は症状が比較的重い人を中心に10人近くが感染症指定医療機関などに入院している。そのほかの感染者も医療機関との調整ができれば、入院してもらうという。

 ウイルス検査の対象は、デイサービスセンター水明園と市内の訪問サービス事業所3カ所を合わせ、利用者計163人、スタッフ計42人と、感染者の家族ら計50人以上。まだ150人以上の検査ができておらず、数日中の実施を目指す。

 4事業所はいずれも休業している。介護サービスが滞ることについて、県の田中剛健康福祉局長は「これ以上感染を広げないために、2週間(利用者や家族に)耐えていただきたい」と話した。

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新型コロナで食料危機懸念 物流寸断、輸出規制も拡大 WHOが警告

2020年04月13日 21時23分57秒 | ウイルス

新型コロナで食料危機懸念 物流寸断、輸出規制も拡大 WHOが警告

   2020年4月13日 (月)配信共同通信社
 

 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けて食料貿易に影響が出始めた。感染症対策のための移動規制で物流が寸断される一方、国内市場を優先する産出国が輸出規制に乗り出したことで穀物価格も上昇している。世界保健機関(WHO)や世界貿易機関(WTO)など3機関は11日までに、輸出管理が広がれば「国際市場における食料不足が起きかねない」とする声明を出した。

 食料の世界的な在庫は十分で、現時点では輸出規制の影響は限定的とみられる。しかし、都市封鎖などにより食料の出荷や農業労働者の確保が困難な状態が続けば、需給逼迫(ひっぱく)から食料を輸入に依存する途上国を中心に打撃が生じる恐れが強い。

 最大の小麦輸出国ロシアは4~6月の穀物輸出に割当制を導入し、主要輸出国のウクライナは小麦輸出量に上限を設けた。小麦製品の買いだめによる国際的な需要急増を懸念し、国内供給の安定化に動いた形だ。

 ロイター通信によると、最大のコメ輸出国であるインドでは、コメ輸出業者が新規契約の締結を停止。第3位のベトナムもコメ輸出の通関業務を一時停止した。

 一連の措置で穀物価格は上昇基調にあり、シカゴの小麦先物価格は3月に入って6%超の伸びを記録し、タイ産米の輸出価格は4月に入り7年ぶりの高値圏に達した。

 感染症対策による食料流通網の寸断は、より長期的な影響をもたらす可能性がある。国際航空運送協会(IATA)は移動規制に伴う大幅な減便で貨物輸送が困難になっていると説明。海上、陸上輸送も停滞している。インドや欧州では収穫に必要な移民らの季節労働者を確保できず、労働力不足が既に深刻だ。

 国連食糧農業機関(FAO)は「在庫はあっても、食料が届かない危機が起きる懸念がある」と指摘、各国の協調を呼び掛けている。(共同)

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医療従事者2万2千人感染 52カ国、WHO

2020年04月13日 21時06分11秒 | ウイルス

医療従事者2万2千人感染 52カ国、WHO

   2020年4月13日 (月)配信共同通信社
 

 【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)は11日、新型コロナウイルスに感染した医療従事者が計2万2073人に上ったと発表した。8日までに報告があった52カ国の集計で、体系的な調査ではないため、世界全体ではさらに多いとみられるとし、各国に感染防止策の強化を求めている。

 イタリアの10日付の報告では、1万5314人の医療従事者が感染し、全感染者の11%を占めるまでになっている。中国でも2月17日時点で感染者の3・8%に相当する1688人が医療従事者だった。軽症で済んだ例が多いが、重症化し死亡した例も報告された。

 WHOによると、病院などの医療現場だけでなく、自宅で家族から感染した例も多いとみられる。医療現場では、感染の確認が遅れた患者に接したことや、マスクやゴーグル、防護服などの不足も感染の原因となっていた。マスクなどの正しい着脱方法が守られていなかった例もあった。

 また医療従事者について、長時間勤務やそれに伴う極度の疲労のほか、暴力や暴言などで苦痛を受けていると指摘。心の健康を保つ取り組みの必要性を訴えている。

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横浜市で新たに18人の感染を確認 院内感染の疑いも

2020年04月13日 21時01分25秒 | ウイルス

横浜市で新たに18人の感染を確認 院内感染の疑いも

  2020年4月13日 (月)配信神奈川新聞
 

 新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、横浜市は12日、10~90代の男女18人の感染が新たに確認されたと発表した。調査中の1人を除いて軽症。このうち男女3人は市内の同じ医療機関に入院する60、70代の患者だった。

 市によると、この医療機関に勤務するリハビリ専門職の女性の感染が既に判明していた。市は「院内感染の疑いが十分にあり得る」として、3人以外にも感染者がいないか引き続き調査する考えを示した。

 このほか、市内の別の医療機関に勤める20代の男性看護師の感染も判明。この看護師を含めて計10人の感染経路が不明という。

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「病院が怖い」

2020年04月13日 20時52分03秒 | ウイルス

「病院が怖い」受診控えも コロナ拡大で診療に影響、持病悪化の懸念

   2020年4月13日 (月)配信西日本新聞
 

 新型コロナウイルス感染症に対応する病院だけでなく、さまざまな医療機関の日常的な診療に、感染拡大の影響が広がっている。緊急性の低い手術を延期したり、電話での再診に力を入れたりと、医療機関側は院内感染防止に必死だ。一方で、出て患者側には感染を恐れて受診をためらう動きが出ており、持病の悪化を懸念する声もある。

 「がんや痛みが強い場合など緊急性の高い手術はするが、それ以外の手術は延期を検討する」とするのは福岡市の急性期病院の60代院長。無症状でも感染者がいる可能性があり、手術時の感染を避けたいという。

 日本外科学会などは手術の実施時期を緊急度に応じて判断し、致命的な病気でなければ延期するよう促す提言を公表。院長は「院内感染が起こったら診療できなくなる。何としても防がないといけない」と話す。

 福岡県歯科医師会は緊急事態宣言に備えて4日、緊急性の低い診療は延期も検討するようにと各歯科医院に通知した。同会の川端貴美子専務理事は「高齢者の口腔(こうくう)ケアが誤嚥(ごえん)性肺炎を防ぐように、延期ができない診療もある。受診に迷ったら、かかりつけの歯科医に相談してほしい」と呼び掛ける。

 感染拡大を受けて、患者側にも受診を控える動きが広がる。福岡県那珂川市の女性(30)は、4月中旬に予定していた腹腔(ふくくう)鏡手術を数日前にキャンセルした。「命に関わる状況ではないし、手術後は抵抗力が落ちて感染のリスクが高まると説明があり不安になった」という。4人の子どもがいる福岡市南区の母親(38)は「0歳の三男は予防接種を打たないといけないが、小児科に行くのが怖い」と漏らした。

 「患者がどんどん減っており、病院経営に与える影響も心配」とするのは福岡県内の脳神経外科の50代院長。去年の同時期より2割ほど減ったという。「軽症で受診する人がいなくなった。重症化の前に手を打つことが大事なのに」と打ち明ける。

 電話での再診や薬の処方に力を入れる病院もある。江口皮ふ科(福岡市東区)は4月から、慢性的な症状で複数回通院している患者などを条件に電話で診察し、処方箋を発行している。江口弘伸院長(40)は「待合室の限られたスペースでは間隔を取るのも難しい。電話再診について、患者さんに周知していきたい」と話した。

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東京・中野の病院で87人感染確認 院内の感染計92人

2020年04月13日 20時41分30秒 | ウイルス

東京・中野の病院で87人感染確認 院内の感染計92人

   2020年4月13日 (月)配信朝日新聞
 

 東京都は12日、中野江古田病院(中野区)の入院患者や医師、看護師ら87人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。重症者はいないという。同病院では4日までに患者5人の感染が確認されていたといい、感染者は計92人に上る。都は「院内感染の可能性が極めて高い」としている。

 都によると、同病院からの連絡を受け、1日に保健所が現地で調査。4日までに入院患者5人の感染が判明した。接触していた他の患者や医師らを検査した結果、12日までに87人が確認された。都によると、感染者のほとんどはいまも院内に滞在しているという。

 同病院のホームページによると、5日から外来診療や新規の入院患者の受け入れ、面会を中止している。

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鳥取知事、PCR検査の一部引き受け表明 三次のクラスターで

2020年04月13日 20時39分02秒 | ウイルス

鳥取知事、PCR検査の一部引き受け表明 三次のクラスターで

   2020年4月13日 (月)配信中国新聞
 

 三次市の通所介護施設で発生したとみられる新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)に関連し、鳥取県の平井伸治知事は12日、広島県が実施している濃厚接触者たちのPCR検査の一部を引き受けることを表明した。

 広島県が濃厚接触者たちから採取した検体を搬送し、鳥取県衛生環境研究所(湯梨浜町)が検査する態勢をとる。

 広島県の湯崎英彦知事と電話で協議して決めたという。平井知事はこの日、県庁であった対策本部会議で「中国地方の感染拡大の抑制に協力したい」と述べた。

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島津製作所が新型コロナ検出キット、20日に発売へ 検査時間を半分の1時間程度に短縮

2020年04月13日 20時26分10秒 | ウイルス

島津製作所が新型コロナ検出キット、20日に発売へ 検査時間を半分の1時間程度に短縮

   2020年4月13日 (月)配信京都新聞

 島津製作所は10日、感染拡大が続く新型コロナウイルス検出用の試薬キットを20日に発売すると発表した。検査機能のある医療機関や受託検査会社向けに月間10万検体分を生産する。

 遺伝子を増幅して検出するPCR検査用。のどの粘液や、たんのような試料に試薬を加え、含まれるウイルス特有の遺伝子配列を専用の装置で増幅して検出する。

 同社がノロウイルスなどの遺伝子検査試薬で培った技術で、試料から遺伝子を抽出し精製する工程を省ける。2時間以上かかっていた検査を1時間程度に短縮できるという。  研究用だが保険適用対象。1キット100検体分で22万5千円。

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原種のチューリップ

2020年04月13日 13時30分22秒 | 草花

これは、原種のチューリップとのこと

花の蕾は小指2分の1ほど

チューリップもどんどん株が増えるものもあり

普通は、次年度は花が来ないものがおおいけどね。

このチューリップは少しずつ増えているよ。

花が咲いたらパチリするね。

今日は雨風強く、外に出れません。

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鳥取県で初の感染確認、鳥取市の60代男性 新型コロナ

2020年04月13日 13時27分24秒 | ウイルス

鳥取県で初の感染確認、鳥取市の60代男性 新型コロナ

  2020年4月11日 (土)配信朝日新聞
 

 鳥取県は10日、鳥取市内の60代男性が新型コロナウイルスに感染したと明らかにした。鳥取県内で感染者が確認されたのは初めて。

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タケノコをゆがいたよ

2020年04月13日 00時08分19秒 | 

従弟がたけのこをくれた。

掘ったその日にぬかでゆがき、

一晩そのままにして、夕方水につける。

今年は、塩を入れて、やや長くガスにかけた。

今迄中で一番甘く、柔らかくできた。

薄く切って、刺身風にして、子どもも食べれた。

サイコロに切って、ミンチ肉のカレーに入れた。

いつもより、じっくり時間をかけ、ややきつい火加減にした。

明日はバター焼きにして、食べてみようかな。

それとも、薄切りにして、ベーコンと炒めようかな。

なんせ、まだ、孫が、生姜も、唐辛子もダメだから。

今日は、雨で、寒かったね。

今年は、自治会の会計係

24世帯の集金係、

その準備、終了。

オレンジ色のパンジーが、きれいに、咲いてくれたね。

 

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島根県 地域医療を支える医師確保養成対策事業に8億7800万円 2020年度予算案

2020年04月13日 00時04分45秒 | 行政

 

 島根県は2月13日、2020年度一般会計当初予算案を発表した。医師確保対策を含む「医療介護総合確保推進事業」(医療分)には17億6470万円を計上し、地域医療を支えるマンパワー確保への取り組みを強化する。

 予算規模は総額4750億1900万円で、前年度当初比1.4%増となっている。

 「医療介護総合確保推進事業」は、少子高齢化に伴い将来にわたって社会保障制度を維持するために、地域で効率的かつ質の高い医療や介護の提供体制を整えるのが狙い。島根県の医療分は、医師確保対策と看護師確保対策に軸足を置いている。

 「地域医療を支える医師確保養成対策事業」には、8億7800万円を計上している。内訳は、国補助や県単独事業分で「現役医師を『呼ぶ』対策」、「地域医療を担う医師を『育てる』対策」、「地域勤務医師を『助ける』対策」を展開。医療介護総合確保推進事業分では「医師確保計画の推進に係る経費の一部支援」(新規)、「全国の医師対象に県内医療機関視察ツアー実施」、「若手医師のキャリア形成や診療科単位のネットワーク形成」、「産科医師に分娩業務手当を支給する医療機関支援」などに取り組む。

 これらの対策事業を打ち出す背景には、中山間地域や離島、さらに産科・小児科など特定診療科での医師不足が顕在化し、2次医療機関の機能低下に伴い医療提供体制の維持が困難になっているという現状がある。

 県健康福祉部などによると、県内7医療圏域のうち、県庁所在地の松江圏と大学病院、県立中央病院がある出雲圏を除く5圏域で医師不足が深刻化している。

 「看護師等確保対策事業」には、8億5900万円を計上。県外の看護学生のU・Iターン者や過疎地域・離島の病院などに就職する看護学生への奨学金貸与のほか、新人看護職員向けの離職防止や潜在的看護師を対象にした無料職業紹介、期限限定での助産師出向・受け入れ支援、民間看護師等養成所の運営支援などを行う。

 医療介護総合確保推進事業の介護分には、9億7800万円を計上している。新規に外国人介護人材を受け入れる施設の環境整備に係る経費を支援するほか、労働環境改善に向け介護用ロボットやICTの導入経費を助成。介護療養型医療施設から介護老人保健施設などへの転換整備費を助成する。

 療養病床再編推進事業(500万円=1医療機関)では、医療機関が医療療養病床を介護施設などへ転換する場合の整備費を一部助成。老人福祉施設整備事業には4億3900万円(3カ所)を計上し、介護老人施設などが多床室からユニット型や従来型個室への増改築に踏み切る際に助成する。

 「しまねがん対策強化事業」には、7200万円を計上。がん診療連携拠点病院のない医療圏のがん診療体制の底上げを図る一方、地域の病院と拠点病院との連携強化を後押しする。

【地域医療を支える医師確保養成対策事業(国補助・県単独事業分)】

(1)現役の医師を『呼ぶ』対策
 ・全国からの医師招へいに向けた情報収集や県外医師との出張面談
 ・地域医療機関での勤務を前提に県立病院での専門研修
(2)地域医療を担う医師を『育てる』対策
 ・県内の地域医療に携わる意志のある医学生向け奨学金
 ・自治医科大運営費の負担
(3)地域勤務医師を『助ける』対策
 ・公立産科病院に対する支援
 ・県立病院から代診医を派遣

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