河北春秋(2/3):今はタレントで投資家の杉村太蔵さんは1期…
今はタレントで投資家の杉村太蔵さんは1期だけだが、衆院議員を務めた。当選した直後、ベテラン議員が目をむきそうな発言を連発して話題になった。「議員の給料って2500万円ですよ」「早く料亭に行きたいですよ」▼ばらすなよ、と先輩議員は思ったに違いない。例えばこんな発言。「通信費を100万円もらえるんですよ、年間かと思ったら毎月。毎月100万円ですよ」。議員の特権的な待遇を暴露して、放言や暴言というよりは、名言に近い▼この人たちも議員であることの優越感を満喫したに違いない。深夜、自民党の議員3人が東京・銀座の高級クラブに出掛けていた。公明党の議員1人も同様に銀座で飲み食いをしていたという。コロナ禍の折も折にとあきれるばかりだ▼締まりのない笑いを浮かべて、店から出た姿を週刊誌に撮られたベテランもいれば、飲み代を資金管理団体が支払っていた期待のホープもいる。公明のこの若手は辞職したが、自民の3人は勧告を受けて離党しただけ。身内には甘い甘い自民党▼銀座ママとの同伴出勤を「要請、陳情を承っていた」と言いくるめる神経の太さは、政治家向きではあるのだろうけれど…。相当額の歳費が国庫から議員に支給されるのは、夜の銀座で使ってほしいからではない。(2021・2・3)