新へそ曲がりおじさんの花便り(旧へそ曲がりおじさんの、へそ曲がりなオカヤドカリ飼育法)        

わけあってリニューアルオープンします。オカヤドカリの飼育はやめたので、花便りがメインになります。

クジラのベーコン   その2

2025-02-08 23:52:29 | 昔話

 

書き忘れていたのだが、戦後の日本は食糧不足で大変だったが、南極海で獲れたたいりょうの鯨でどれだけ救われたことか。

で、肉とベーコンに関してはすでに書いるので、それ以外に関して少し。

実は「クジラは捨てるところがない」と言われるはど、肉以外の部分も利用されていたが、「肝油」でもどれだけの日本人が救われたことか。

けして美味しいといるようなものではないが、当時の日本人に不足していた「ビタミン類」を豊富に含んでいたので、「ビタミン剤代わり」として重宝されていたのです。

 

さらに、クジラの油には摩訶不思議?な性質があり、アメリカはその油目的に捕鯨をしていて、小笠原諸島はその捕鯨船団の補給基地になっていたのです。

しかも、戦後しばらくの間アメリカが領有していて返還を渋ったのは、この鯨の油が欲しかったからなのです。

ただ・・・・。

鯨なら何でもよいわけではなく、彼らが捕獲するのは「マッコウクジラ」だけです。

それも、目的の油だけ回収したら、残りの部分はそのまま海に捨てる。

そう、食べる目的など全くなかったのです。

では、何故アメリカはマッコウクジラから取れる油にこだわったのか?。

それは、「極低温でも固まらない」という性質があって、工業機械などには必要不可欠だったのです。

が、その後原油から作ることが出来るようになり、マッコウクジラの油に頼らなくなってもよくなったので、それで小笠原諸島が返還されたのです。

豚のベーコンだと脂身は冷蔵すると固まってしまうが、クジラのベーコンだと冷蔵しても固まったりはしない。

が、マッコウクジラの油となると桁が違い、冷凍しても固まらないのだとか。

記憶が定かではないが、「-50度以下」でも固まらないらしい。

なので、人工衛星にも使われていたのだとか。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ダーウインの進化論   追... | トップ | 「レリア・プリンセスキコ」... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

昔話」カテゴリの最新記事