書き忘れていたのだが、戦後の日本は食糧不足で大変だったが、南極海で獲れたたいりょうの鯨でどれだけ救われたことか。
で、肉とベーコンに関してはすでに書いるので、それ以外に関して少し。
実は「クジラは捨てるところがない」と言われるはど、肉以外の部分も利用されていたが、「肝油」でもどれだけの日本人が救われたことか。
けして美味しいといるようなものではないが、当時の日本人に不足していた「ビタミン類」を豊富に含んでいたので、「ビタミン剤代わり」として重宝されていたのです。
さらに、クジラの油には摩訶不思議?な性質があり、アメリカはその油目的に捕鯨をしていて、小笠原諸島はその捕鯨船団の補給基地になっていたのです。
しかも、戦後しばらくの間アメリカが領有していて返還を渋ったのは、この鯨の油が欲しかったからなのです。
ただ・・・・。
鯨なら何でもよいわけではなく、彼らが捕獲するのは「マッコウクジラ」だけです。
それも、目的の油だけ回収したら、残りの部分はそのまま海に捨てる。
そう、食べる目的など全くなかったのです。
では、何故アメリカはマッコウクジラから取れる油にこだわったのか?。
それは、「極低温でも固まらない」という性質があって、工業機械などには必要不可欠だったのです。
が、その後原油から作ることが出来るようになり、マッコウクジラの油に頼らなくなってもよくなったので、それで小笠原諸島が返還されたのです。
豚のベーコンだと脂身は冷蔵すると固まってしまうが、クジラのベーコンだと冷蔵しても固まったりはしない。
が、マッコウクジラの油となると桁が違い、冷凍しても固まらないのだとか。
記憶が定かではないが、「-50度以下」でも固まらないらしい。
なので、人工衛星にも使われていたのだとか。
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