Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ホセ・セレブリエールの子供時代の主題による変奏曲を聴く

2016-06-09 06:58:10 | 古典~現代音楽ブラジル・メキシコ以外の中南米編
今回聴いたのは1938年ウルグアイ生まれのセレブリエールが、
1963年に作曲した子供時代の主題による変奏曲である。
聴いたCDはローラン・ル・シュナデクのファゴット、
ホセ・セレブリエール指揮、
トゥールーズ国立室内管弦楽団の演奏による。
曲はファゴット独奏の物悲しい主題で始まる。
その主題をもとに弦楽器による変奏が続き、
そのあとはファゴットと弦楽器による変奏が続く。
軽快なテンポになる部分ではファゴット奏者に、
高度な演奏テクニックが必要とされる感じであり、
その速い動きになったところで終わる。
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フリアン・オルボンの弦楽四重奏と管弦楽のためのコンチェルト・グロッソを聴く

2012-10-08 12:51:35 | 古典~現代音楽ブラジル・メキシコ以外の中南米編
昨日もウォーキングを休みました。
今回でラテンアメリカ編を終わりにする。
今回取り上げるのは1925年生まれのフリアン・オルボンの作品。
彼はスペインの生まれではあるが、1940年キューバに移住しているので、
ここではキューバの作曲家としてとりあげたい。
タングルウッド音楽センターでコープランドに師事した。
1960年キューバを出国し、メキシコ、アメリカへと渡り、
その後はアメリカのワシントン大学などで教えたようである。
弦楽四重奏と管弦楽のためのコンチェルト・グロッソは1958年に作曲された。
演奏はエドゥアルド・マータ指揮、
シモン・ボリバル交響楽団の演奏による。

第1楽章モデラートは、打楽器の力強い音に始まり、
華やかな管弦楽と弦楽四重奏が交互に競演していくが、
リズミカルで明るい音色の音楽はマルティヌーからの影響を感じさせる。
中間で最初に現れた主題は展開されていくのだが、
この弦楽四重奏が管弦楽と競演していくスタイルは面白い。
最後は打楽器と金管楽器を中心に盛り上がって、力強く終わる。
第2楽章レントは、管楽器中心に始まるゆったりとした音楽だ。
この最初の音楽の部分はコープランドの影響を感じる。
やがて弦楽四重奏が奏し、管弦楽と絡み合っていく。
中間部ではドラマティックに盛り上がり、
そのあとは静まり、弦楽四重奏が室内楽的な響きをみせながら、
次の楽章にそのまま続いていく。
第3楽章アレグロは、軽快でリズミックな旋律が奏でられていく。
やがて、弦楽四重奏による音楽に管弦楽が絡んでいく。
この楽章もどちらかというとマルティヌー風である。
弦楽四重奏とともに徐々に盛り上がりをみせて最後華々しく終わる。
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ギジェルモ・ウリベ・オルギンの「3つの踊り」を聴く

2012-10-07 06:34:38 | 古典~現代音楽ブラジル・メキシコ以外の中南米編
昨日はウォーキングを休みました。
そろそろラテンアメリカ編も次回くらいで終わりにしたい。
今回取り上げるのは1880年生まれのギジェルモ・ウリベ・オルギンの作品。
彼はコロンビアの首都ボゴタに生まれ、国立音楽学校に入学し、
ヴァイオリンをリカルド・フィグロアに師事し、
作曲をサントス・シフエンテスなどに師事したようだ。
その後1903年から1905年の間ニューヨークに滞在し、
1907年にはコロンビア政府の奨学金を受けてパリに渡り、
スコラ・カントルムに入学し、作曲をダンディに師事している。
帰国後はボゴタの国立音楽院の学長に就任した。
作品には膨大な曲数のピアノ曲や11の交響曲などがある。
「3つの踊り」は1926年に3手のピアノのために作曲されたものを、
1940年管弦楽版に編曲されたようだ。
演奏はガブリエル・カスターニャ指揮、
ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。

第1曲ホローポ(アレグレット)のホローポとはコロンビアや、
ベネズエラなどにみられるワルツのリズムに似たアフリカや、
ヨーロッパの影響を受けたダンス音楽のようである。
短い序奏のあとに現れる旋律は牧歌風であり、
リズミカルで、CDの解説にもあるように一部アンダルシア風でもある。
第2曲パシージョ(アンダンテ-ピュ・モッソ-もとのテンポで)の、
パシージョはコロンビアやエクアドルにみられる民俗舞踊で、
「小さなステップ」というのが語源となっているらしい。
弦楽器により優しく示される旋律は叙情的で、
対照的な別の軽快な旋律が木管楽器に現れる。
この二つの旋律を中心に進行する曲で、最後は静かに終わる。
第3曲バンブーコ(ヴィーヴォ)のバンブーコは、
ワルツやポルスカの3拍子系のリズムに似た
コロンビア南部にみられる民俗舞踊のようだ。
軽快でリズミカルに現れる旋律を中心に展開されていく。
ヒナステラを思わせるような強烈なリズムを感じさせながら終わる。
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ホセ・セルブリエールの交響曲第1番を聴く

2012-10-06 18:28:39 | 古典~現代音楽ブラジル・メキシコ以外の中南米編
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは1938年生まれのホセ・セルブリエールの作品。
交響曲第1番は1956年に作曲され、翌年ヒューストンで初演された。
演奏はホセ・セルブリエール指揮、ボーンマス交響楽団の演奏による。
低弦により重々しく始まり、やがて他の弦楽器が絡み合っていく。
やがて打楽器とともに木管楽器や金管楽器も絡んでいき、
フーガ風に展開しながら金管楽器と打楽器で盛り上がりをみせていく。
いったん静まったあとは、オーボエなど木管楽器を中心に活躍していく。
金管楽器中心に盛り上がる部分と、木管楽器中心の穏やかな部分を繰り返していく。
なんとなくショスタコーヴィッチを思わせるような部分はところどころにある。
最後の方で鐘が鳴り響き、弦楽器が奏でる旋律は美しく、
ティンパニの叩くリズムに合わせ、盛り上がって力強く終わる。
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テオドロ・バルカルセル・カバジェロの「コンシェルト・インディオ」を聴きながら、三枚町から西谷まで歩く

2012-10-05 05:54:52 | 古典~現代音楽ブラジル・メキシコ以外の中南米編
昨日は三枚町から西谷駅まで歩きました。
途中聴いたのは1896年生まれのテオドロ・バルカルセル・カバジェロの作品。
ペルーのブーノに生まれた彼は、幼い頃からピアノを母に習い、
アレキパでピアノを学び、ヨーロッパに留学した。
イタリアのミラノや、スペインのバルセロナで学び、
スペインではフェリペ・ペドレルに師事したようだ。
その後帰国し、教育活動にも従事し、ペルー芸術協会創設にも関わっている。
「コンシェルト・インディオ」は1840年に作曲された。
原曲は1930年に作曲されたインディオ組曲で、
これは、ヴァイオリンとピアノのための作品である。
これをヴァイオリンと管弦楽のための作品に編曲した作品のようだ。
演奏はノーラ・チャステインのヴァイオリン、ガブリエル・カスターニャ指揮、
ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。

第1曲アレグロ・フェスティーヴォは、
祭りを思わせる華やかな感じで始まり、
独奏ヴァイオリンが5音階によるフォルクローレ風の旋律を奏でていく。
最後は管弦楽により盛り上げて、華やかに終わる。
第2曲カンタービレは、穏やかな感じで始まり、
独奏ヴァイオリンが歌うように民謡風の旋律を奏でていく。
最後は消え入るように静かに終わる。
第3曲イン・センソ・ポピュラーレは、
管弦楽により優しい感じの旋律で始まり、
それに導かれて独奏ヴァイオリンが旋律を奏で、
交互に旋律を受け継いでいき、短いカデンツァを経て、
独奏ヴァイオリンが5音階によるフォルクローレ風の旋律を奏でる。
再び最初の旋律が奏でられ、短いカデンツァが入って終わる。
第4曲ダンツァンテ、アッサイ・アジートは、
明るく軽快な音楽で始まり、独奏ヴァイオリンが入る。
ここでも5音階によるフォルクローレ風の旋律が奏でられていく。
中間部でカデンツァが入り独奏ヴァイオイリンが活躍し、
このカデンツァの部分は長く、聴かせどころであろう。
それが終わると管弦楽との競演に戻り、
フォルクローレ風の旋律を繰り返しながら、
最後は盛り上がって力強く終わる。
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