Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

エイトル(エイトール)・ヴィラ=ロボスの交響曲第11番を聴く

2016-06-25 10:31:17 | 古典~現代音楽ブラジル編
今回取り上げるのは1887年ブラジル生まれの作曲家、
ヴィラ=ロボスが1955年に作曲した交響曲第11番である。
聴いたCDはカール・セント=クレア指揮、
SWRシュトゥットガルト放送交響楽団の演奏による。
第一楽章アレグロ・モデラートは、
打楽器と金管楽器で力強い主題が奏でられて始まる。
そしてもう一つの主題は弦楽器により情熱的に奏でられる。
主題が展開されていくところもドラマティックである。
最後は高揚した感じで終わり、次の楽章に続く。
第二楽章ラルゴは、叙情的な旋律が奏でられて始まる。
金管楽器のユニゾンと弦楽器が交互に掛け合いながら進み、
そのあとは木管楽器中心に進行し、シリアスな感じも漂わせる。
弦楽器と金管楽器の掛け合いと木管楽器中心の部分が交互に現れ、
最後は穏やかな感じで終わる。
第三楽章スケルツォ(モルト・ヴィヴァーチェ)は、
弦楽器の速い動きの中、木管楽器が奏でて始まる。
金管楽器と木管楽器も速い動きをみせて、
最後は力強い一撃の音で終わる。
第四楽章モルト・アレグロは、
明るく生き生きとした旋律が弦楽器中心に奏でられて始まる。
そして金管楽器がゆったりとした旋律を奏でて、
そのあと木管楽器による牧歌的な感じの部分が続き、
その旋律はやがて金管楽器や弦楽器も引き継いでいき、
そのあとは金管楽器と打楽器を中心に荒々しい感じになり、
再び牧歌的な感じになったあと、金管楽器と打楽器、
そして弦楽器で、軽快に力強く旋律が奏でられ、
金管楽器と打楽器が鳴り響いて力強く最後終わる。
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カマルゴ・グァルニエリのピアノ協奏曲第6番を聴く

2016-06-19 15:10:32 | 古典~現代音楽ブラジル編
今回取り上げるのは1907年ブラジル生まれの作曲家、
グァルニエリが1987年に作曲したピアノ協奏曲第6番である。
聴いたCDはマックス・バロスのピアノ、トーマス・コンリン指揮、
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
第一楽章「気まぐれに、とてもリズミックに」は、
上昇する音型を奏でるピアノとせわしく動く弦楽器で始まる。
速く動くピアノの音に弦楽器が合わせ、強烈な印象を受ける。
何となくスクリャービンを感じさせもする。
第二楽章「穏やかに、とても感情的に」は、
ゆったりとピアノが叙情的な旋律を奏でていく。
弦楽器も夜の雰囲気を感じさせる叙情的な部分をみせ、
ピアノと対話しつつ、最後は静かに終わる。
第三楽章「愉快に、とてもリズミックに」は、
低弦から始まり、ピアノが入りリズミックな旋律を奏でていく。
ロマンティックな部分を感じさせながら、
最後は高揚して、あっという間に終わる。
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エイトル・ヴィラ=ロボスの交響詩「アマゾン川(アマゾナス)」を聴く

2016-06-17 07:18:52 | 古典~現代音楽ブラジル編
今回取り上げるのは1887年ブラジル生まれの作曲家、
エイトル・ヴィラ=ロボスが1917年に作曲した、
交響詩「アマゾン川(アマゾナス)」である。
聴いたCDはロベルト・デュアルテ指揮、
スロヴァキア放送交響楽団の演奏による。
5音による音型が現れ、様々な楽器によって繰り返され、
オスティナートで繰り返されるこの音型に、
木管楽器や金管楽器が絡んでいく。
5音による音型はゆるぎなき川の流れを現わしているようで、
その流れに沿って変化していく自然の様子が、
絡んでいく楽器の音で示されている感じがする。
中間部では川がゆったりと流れる感じになり、
その静寂さは金管楽器の荒々しい音で時折寸断される。
そして弦楽器のみの部分となり、独奏が続いた後、
打楽器の荒々しいリズムでその静かな部分は終わり、
金管楽器や木管楽器により騒がしくなる。
最後は盛り上がりを見せたところで突然終わる。
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カマルゴ・グァルニエリのピアノ協奏曲第4番を聴きながら、二俣川から緑園都市まで歩く

2012-09-23 05:37:09 | 古典~現代音楽ブラジル編
昨日は二俣川から緑園都市まで往復して歩きました。
途中聴いたのは1907年生まれのグァルニエリの作品。
この前もその作曲家は取り上げているが、
こんなCDも持っていたんだということで、とりあげてみたい。
ピアノ協奏曲第4番は1968年に作曲された。
演奏はマックス・バロスのピアノ、トーマス・コンリン指揮、
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
第一楽章リソルートは、短い序奏の中で始まるが、
金管楽器が鳴り響き主題となる音型をリズミックに奏で、
やがてピアノ独奏が入り現代的な響きである。
緊迫した音楽が終わるとピアノ独奏のカデンツァが入る。
やがてフルートなどが絡み、神秘的な雰囲気を感じさせ、
再び金管楽器が入り、主題が繰り返されて再び緊迫した音楽となる。
最後は独奏ピアノの音が煌くように奏でられて次の楽章に続く。

第二楽章プロフンダメンテ・トリステは、独奏ピアノから始まる。
タイトルのように深い悲しみをたたえたような叙情的な音楽である。
フルートや弦楽器が絡んでいき、オーボエがやがて歌うように旋律を奏で、
クラリネットがそれを引き継いでいき、徐々に盛り上がっていく。
このあたりはブラジルらしい部分が少し見られる感じがする。
いったん静まった後、フルートとピアノによる幻想的な世界が創られる。
最後は静まった中、ピアノの音だけが残る。
第三楽章ラピードは、金管楽器と打楽器により軽快な旋律が奏でられ、
独奏ピアノが入り、リズミックで軽快な旋律が奏でられていく。
ピアノと管弦楽との掛け合いによる競演が続き面白い。
それぞれが旋律を受け継ぎながら、最後は盛り上がって終わる。
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エイトル(エイトール)・ヴィラ=ロボスの弦楽四重奏曲第11番を聴く

2012-09-16 06:30:34 | 古典~現代音楽ブラジル編
昨日もウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは1887年生まれのヴィラ=ロボスの作品。
昨日聴いたのは1948年に作曲された弦楽四重奏曲第11番である。
この作品は1953年イアコヴィーノ弦楽四重奏団により初演された。
演奏はラテンアメリカ弦楽四重奏団の演奏による。
第1楽章アレグロ・ノン・トロッポは、
明るく力強い旋律がヴァイオリンに示されて始まる。
その旋律が変形されたあと中間部に入り、
おだやかで牧歌的なもう一つの旋律が示され、
再び冒頭の旋律が現れて繰り返され、最後力強く終わる。
第2楽章スケルツォ:ヴィヴァーチェは、
躍動的で軽快な旋律がリズミックに示されて始まる。
中間部は軽快で古典的な舞曲風の旋律で対照的である。
再び冒頭の躍動的な旋律が現れて、繰り返され終わる。
第3楽章アダージョは、チェロの歌うような旋律で始まる。
それは重く沈んだ感じであり、他の楽器に受け継がれていく。
情感あふれる楽章で、チェロやヴァイオリンなど各パートが、
それぞれ呼応しながら進行し、最後は消え入るように終わる。
第4楽章ポコ・アンダンティーノ(クワジ・アレグロ)は、
ヴァイオリンが軽快で生き生きとした旋律を奏でていく。
ヴィラ・ロボスらしい旋律であり、ラテン的である。
もう一つの対照的なやや暗い感じの旋律がフーガ風に展開される。
そして再び最初の旋律が繰り返され、その旋律が変形されていき、
リズミカルな部分もみせて展開されたあと、最後は力強く堂々と終わる。
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